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  1. ART

帝廟に現れる皇帝たちのNatal Chart

ベトナム皇帝が持つホロスコープ

かつて、ベトナム最後の王朝・阮朝の都が置かれていた古都フエ。ベトナム中部のフエの郊外には、当時の皇帝たちの帝廟がいくつも点在してるのね。

そこで2つの帝廟を周り、その鮮やかな個性の対比に驚きと感動を受けたのは今年のはじめ。

フエの帝廟群


美しい帝廟の外観にヒントを得て、それを遺した皇帝の人となりをNatal Chartから紐解く・・・今回は、そんな風に歴史を覗き星に思いを馳せる、ロマンティックなリーディング!

🌠出生時間不明で読むNatal Chart
出生時間がない場合は、重要感受点であるASC/DSC/MC/IC、そしてハウスは計算できません。ホロスコープ円は2時間で1星座分(約30度)回っていくため、10~15分程度の時間差でもだいぶ意味合いの異なるチャートになったりします。

出生時間不明の場合は正午12時生まれとして仮計算することが多いのですが、10天体(惑星)で注意しなければいけないの月☽1日で約13度移動するので、正午12時のチャートでは最大ずれ幅は7度程度ね。そのずれがあったとしても大きく意味が変わらないことが大半なので、今回は12時出生チャートを採用してそのまま読み進めています。

出生時間不明チャートでは小惑星群はあまり使いませんが、比較的採用するものはドラゴンヘッド。これは太陽の通り道「黄道」と月の通り道「白道」の交点で、季節によってずれてはいくものの、1日の中でのズレは気にしなくてもOKでしょう。それとリリス、月の軌道の遠隔地点を示すものでこちらも日内変動が3度程度に収まり、読みたい内容によってはとても参考になる小惑星です。

トゥドゥック帝廟

ベトナム最後の王朝・阮朝の第四代皇帝、トゥドゥック帝(嗣徳帝)。18歳で即位したのち、最も長き(1847-1883)にわたり在位した。儒教に重きをおき、仏文化やキリスト教を弾圧した皇帝で、広南阮氏の正史を編纂させたり、今も残るフエ王宮や郊外の帝陵の整備なども大々的に行った。

トゥドゥック(嗣徳)帝


このトゥドゥック帝がフランスの進出に抵抗したことが、仏植民地化の始まりになったとも言われている。帝の崩御後は、2年間に5回も皇帝が変わる異常事態になり、混乱のなか1884年には大南(ベトナム)はフランスの支配下に入った。

1864年から3年かけて建てられたこのトゥドゥック帝廟 Lăng Tự Đức は、そんな皇帝の意向を反映し、伝統的なベトナム風・中華風の落ち着いた雰囲気で統一されている。

謙池を中心とした離宮のような帝廟


10代で罹った天然痘の後遺症なのか子供ができず、体も弱く消極的な性格で、儒教や詩歌を好んだそう。自然の穏やかな美しさを愛でるかのようなつくりは、他の帝廟と違い、生前から離宮として滞在していたからかもしれないね。

謙という文字があちこちに見受けられ、”謙陵” とも呼ばれる帝廟。まめで律儀で堅実な人となりが、この帝廟の雰囲気にもよく現れている。

寝所の和謙殿
「インドシナ」ロケ地、謙池に浮かぶ愈謙榭



そんな ”謙” の意識が徹底して貫かれる帝廟を作った、トゥドゥック帝のNatal Chartがこちら。

THE・乙女座の嗜好性

この”謙”への徹底したコダワリがどこにいちばん表れてるかっていったら、やっぱり謙虚・倹約・マネジメントの乙女座が強いってトコだよね~。

太陽☉乙女座♍ドラゴンヘッドリリスと合。これに集合意識や夢想の魚座♓領域で深く探求する冥王星♇が、オーブは広いもののオポジションで入っちゃってるでしょ。

ドラゴンヘッドは西洋占星術では「開運のためにエネルギーを注ぐテーマ」や「ご縁のありか」をあらわすとされるけど、あたしには「飽くなき貪欲さ」というインド占星術でのドラゴンヘッドの解説がしっくりきます。胃袋のない ”頭だけのドラゴン”は 、いくら食べても満腹を知らない欲望の塊・・・”清貧” を貪欲に突き詰めるとこうなるのねって納得。

これだけでも十分な気がするけどこの冥王星パワーが、拡大の木星♃継続性の土星♄トラインで安定的に増幅されてるっていう(笑)

心癒される自然を際立たせた、引き算の美学とも言うべき”謙” で統一された帝廟だけど、トゥドゥック帝は本来、アングラなもの、セクシャルなものも嫌いではないと思うのよ、金星♀蠍座♏だし(むしろ好きでしょう)。

でも金星は受け身的な嗜好性、表だって見える能動的な嗜好性は火星♂のある乙女座♍的な方向へ。12星座イチのマニュアル人間である乙女座は、”予め決められた枠組みの中にぴったり収まる、管理の行き届く秩序と実用性” を好みます。

本人にとっての萌えポイント、執着のリリスも、夢中で乙女座♍的なものに執着し突き詰めていく太陽☉・ドラゴンヘッドとともにありその意味を強めているわけで、その処女性すら感じさせる清廉さ漂う帝廟の佇まいに、トゥドゥック帝の心はくすぐられたまらない心地よさを味わっていた(欲情すらしていた)、そして女官たちに向かい見よこれを!!とばかりに満足げに鼻をふくらませていただろう(火星の能動性)・・・と考えられるのです。



地の星座・柔軟宮
水星(伝達の神マーキュリー)
部位:消化器系、神経系

6番目のおとめ座が示すのは「I analyze(我分析する)」。個人として成長はしたが、社会で経験を積み始める前の段階。清廉で常識人、非常に細かい分析・批評家。ヘルスケアや医療、秘書・事務・経理などに向いている。人でも物でも何かと気付いてケアしまうため、気が休まらず常に疲れているかも。失敗を恐れる頭でっかちな理論派で、完璧なマニュアルにより繊細な自分を守ろうとするが、理論通りに行かない時は応用がきかずに若干パニック。潔癖な少女性を持ち、こっそり自分だけの王子様(お姫様)が現れるのを夢見ている。

座右の銘は”親しき仲にも礼儀あり”。管理・事務・批評・潔癖・自省・神経質・ストレス・マネジメント・医療ケアなどと関連。

夢を体現した美しき離宮

芸術性を見るには、月☽・金星♀・海王星♆、星座では牡牛座♉・天秤座♎・魚座♓あたりを確認。

トゥドゥック帝のチャートでこれに絡むのは、蟹座♋月☽山羊座♑海王星♆の衝天秤座♎水星☿がスクエア、蟹座♋月☽水瓶座♒天王星♅の衝蠍座♏金星♀がスクエアという、つまり2つのTスクエアが。

Tスクエアやオポジションなどのハードアスペクトは、トラインやセクスタイルなどのソフトアスペクトと違いその力の活用に困難は伴うけれど、アスペクトが ”ない”よりはハードでも ”ある” 方がいいのよ。それに、ソフトよりハードの方が潜在パワーは強くて、生まれもった創造性が物を言う芸術分野などでは特によく効いてくる。

プライベートを表す月☽と夢見の海王星♆がオポなので、私生活では夢想家で耽溺型。そこに品の良さや対称性の美をよく理解する天秤座♎の水星☿が90度で入りTスクエアになり、左右対称に両翼を広げる建造物や、水の上に建物を浮かばせた幽玄な様式にイメージが重なります。



風の星座、活動宮
金星(美の女神ヴィーナス)
部位:腎臓、腰部

7番目のてんびん座が示すのは「I balance(我調和する)」。人間関係の中にで立ち位置を学ぶ段階。他者との優れた調整力と品のある立ち居振る舞いを持ち、洗練されたバランス感覚を生かせる人気者。如才なく人当たりの良い建前の裏で、関係を緻密に計算しており、どう振る舞えば最もメリットが得られるか優劣をつけるしたたかさが。でも駆け引きが婉曲表現過ぎて、結局は優柔不断に陥る八方美人。パーティー好きで着道楽、醜いもの汚いものには眉をひそめて近付かない。

座右の銘は”美しい花には刺がある”。社交・美容・ファッション・外交・パートナー・結婚・均衡・公平・契約・裁判などと関係。

感情の起伏は激しくも魅力ある人物

月☽は感情を示し、感情表現豊かな親分肌の蟹座♋。これにオポ海王星♆はこれを増幅(拡大)するだけでなく、外部からの影響を受けやすい脆くて共感性の高い感受性を授けるので、かなり繊細で、癇癪持ちで、揺らぎやすく病みやすい傾向があったよう。

でもここに乙女座♍の太陽☉とヘッドの支えが調停として入るので、その弱さや癇癪持ちの傾向は、ベトナム社会に向けての対外的イメージではうまく隠されていたのではないかと思います。

仲間や大衆をあらわす蟹座♋にある人気の月☽と、革新と変化の水瓶座♒天王星♅がつくるオポには、感情の起伏や気分の変わりやすさが感じられるものの、蠍座♏金星♀が90度で入りTスクエア。身近な人々を魅了する、謎めいた魅力を併せ持つ人物だろうことが想像されます。実際はどうだったんだろう・・・少なくとも在位期間は長い!

死後に残る最終的なトゥドゥック帝像は、海王星♆のある山羊座♑。在位も長く、国家の父に相応しいイメージを後世に残すことになったのではないかな。



水の星座・活動宮
月(狩りと豊穣の女神ダイアナ)
部位:乳房、胃

4番目のかに座が示すのは「I feel(我感じる)」。お気に入りを集めた巣作り本能が生まれる時期。親分肌・姉御肌で、 家族愛・仲間意識を大切にする。多くの人に囲まれて、家やなわばりの守りを固めて安心を得る。真似がうまいので家事能力も高い。わいわい集まって飲み食いするのが好き。敵と認識すれば徹底的に排除するが、部下や仲間には優しく、時におせっかいが過ぎることも。行動原理が好きか嫌いかなので、情に厚い一方で、感情に惑わされて冷静な判断ができなくなることもあり、しばしばヒステリック。

座右の銘は”笑う門には福来る”。家事・家庭・保育・料理・飲食・母性などと関連。



地の星座、活動宮
土星(魔王サタン)
部位:関節、下腿

10番目のやぎ座が示すのは「I use(我使う)」。生まれたからには最大限能力を生かして上を目指す、という表向き控えめながら、その実大きな野心を抱いている。考え方は非常に現実的なので、リーダーとしても縁の下の力持ちとしても有能な存在。 勤勉・真面目な努力家で、責任感が強く社会の中で役割を着実に果たすところは、昔ながらの日本人の伝統的な姿を彷彿させるところが。一方で、どうしても羽目を外せない堅苦しい一面も。

座右の銘は”為せば成る、為さねば成らぬ何事も”。天職・社会的地位・権力・努力・忍耐・父性などと関連。

🌠「死後」は冥王星?海王星?
死後のイメージって、元来冥王星♇に象徴されていたけれど、最近いろんな人のチャートを見ていると海王星♆の方がしっくりくる。何故って、死して象徴や伝説になる人物って、MC(社会的な最高到達点)に海王星(理想像や偶像を象徴)がのってることが多いんだよね。

ex. ジャクリーン・ケネディアイルトン・セナレオナルド・ダ・ヴィンチクリント・イーストウッド(まだご存命ですが)
J.F. ケネディやスペインのレティシア王妃もオーブ広めながら海王星MC合/ウォルト・ディズニーはオーブ広めで海王星・冥王星ともにMC合

地球からの距離も、もとは♆<♇だったのが今は♇<♆で、いちばん遠いの(死後)は海王星になってるしねぇ。冥王星は「死するその時や理由」を、海王星は「死後偶像として残るその人のイメージ」に近い気がします。

おまけ 事実検証

・・・と、ここまで書いたところで、当時のフエ公使が残した論文に、トゥドゥック帝評を見つけた!

あくまでフランスの視点からみたベトナム皇帝ということだけど、公平で正確な観察眼を持ち、”嗣徳帝のよき友人”と揶揄されるほどの近しい関係を維持した公使の記述なので、それなりに信頼度は高そうです😊

トゥドゥック帝について(要旨抜粋)

『国王は無能である。あらゆる専制君主と同じく、いかなる変革も起こさせないことを誇りにしている』
隔離環境で現実に触れず生活しているため『非常に我儘でむら気で怒りっぼく、自らの権力にブレーキをかけることを知らない。それゆえしばしば分別のない軽率な行動をする』
『国王は城に閉じ込もったままで何も見ず、偽りの世界に生きている。官人の中の一人が国王にありのままの事実を率直に述べれば、外国人におべっかを使う奴だ、伝来の美風を傷つける奴だと降格させられるであろう』

(ヴェトナムをフエ駐在仏公使P. フィラストルは どう見ていたか 坪井 善明)

カイディン帝廟

カイディン帝廟 Lang Khai Din に眠る12代皇帝カイディンが即位する1916年には、阮朝はすでに宗主国フランスの保護下にあった。フランス支配下になってからはヨーロッパの先進的な物や思想を学び、日本留学による近代化を目指して東遊運動も起こっていた。

フランスはカイディン帝を擁立するほか、漢文からアルファベットのクオック・グー(現在のベトナム語の前身)へと改定を進めさせたり、官僚の登用制度を中止させるなど、反仏勢力が台頭しないよう抑え込んでいた。

カイディン帝(啓定帝)


はじめこそグエン朝らしさが失われていることに葛藤し、フランスの顔色を伺いながら治政を行ったカイディン帝だが、1922年マルセイユ博覧会への出席を機に仏文化に感銘を受けると、贅を尽くした自身のフランス風帝廟建設のために税率を30%まで引き上げ、人民から ”最も嫌われた皇帝” として有名だ。

重税によって造られた絢爛豪華な帝廟


神の使い、そして皇帝の象徴でもある龍が、装飾のあちこちに見られる。
フランスから輸入した鉄筋コンクリートのバロック様式を中心に、中国様式も取り入れた帝廟は、1920年から皇帝の死後まで11年かけて建立された。

カイディン帝時代はおよそ10年で、1923年にはピンク色のダナン大聖堂 も建設している。

帝廟の装飾
陶器やタイルは中国や日本から輸入


無宗教な皇帝だったために、仏教・キリスト教・ヒンドゥー教などが入り混じった不思議空間が出来上がっているのだそうだ。

きらびやかな啓成殿


そんなカイディン帝のNatal Chartがコチラ!

天秤座らしさ全開の皇帝

この方の方向性を最も示しているのが、天秤座♎のステリウム(惑星集合)。太陽☉月☽水星☿天王星♅と、上品で貴族らしい美術芸術への理解に加え、革新的なものも取り入れられる天王星♅のはたらきも強化されます。

フランスに擁立され、常に顔色をうかがいながら政を行うところもパートナー・契約・交渉の天秤座らしいし、洗練された仏文化に開眼し自らの陵墓に再現するため莫大なお金を注ぎ込んだ・・・というのもさもありなん。

芸術方面に徹底したパワーを注いだのは、タイトなオーブで成り立つ蠍座♏金星♀牡牛座♉海王星♆、それを的確に(乙女座的)調停する拡大の木星♃ね。よく見ると執着のリリスも加わったオーブのタイトなカイトを形成していて、夢と想像の海王星♆の発現を確実にパワーアップ。

リッチかつ過剰とも言える徹底して凝らされた帝廟の装飾は、この辺りから来ているものと思います。

牡牛座はイラストレーターを象徴する星座で、色彩感覚や五感がとても豊か。その牡牛座にある海王星は、色彩豊かで絵心に溢れた世界を持ち、手触りや質感も大切にします。メイクや女装に夢中になったというカイディン帝に、このカイトは大きな才能も授けていたんだろうな~。

ちなみに、海王星は依存や耽溺性を示す星でもあり、カイディン帝は賭博にも夢中だったそうで。



地の星座・不動宮
金星(美の女神ヴィーナス)
部位:顔、首、甲状腺

2番目のおうし座が示すのは「I have(我所有する)」。自分以外の物質界を五感で認識する段階。美的センスと五感に優れ、音楽や食事を心行くまで繰り返しじっくりと味わい、さらに感性を磨き上げていく。芸術を理解し、真の意味でよいものを知っている。物欲・所有欲が強く、自分が心地よく感じるものを手の届くところに置きたがり、上品かつトラディショナルなコレクションが多い。スロースターターで腰は重いが、動き出したら意志が揺らぐことなく貫き通せる、職人気質の頑固者。

座右の銘は”牛の歩みも千里”。 グルメ・音楽・画家・職人・才能・貯蓄・財産などと関連。

読心に秀で、寡黙かつ超頑固

感情の月☽と理解力の水星☿で、相手の感情の読み取りに優れる一方、コミュニケーションの水星☿と腰の重さを示す土星♄スクエア。本人は口数が少なく寡黙なタイプだろうな。

この土星は水星と最もオーブが狭く強力で、さらに太陽☉・月☽・天王星♅ともゆるく合を形成。いやーホント、頑固者だったでしょうね(笑)
言い出したらきかないし、突飛なことも突き進めそう。で、こんな独特で派手な帝廟を作っちゃったんだろうなぁ・・・

で、重税をかけて人民には嫌われる。今となっては、一番人気の帝廟だそうだけどね。

表の顔太陽☉とプライベートの月☽が合でほぼ同じところにいるんで、裏表はなかったと思うの。いいか悪いかは別として。フットワークが軽くて情報通の水星☿も近くにいて、頭の回転が速く(しかも駆け引き上手な天秤座だから計算高い)、配下や宗主国フランスをうまく操りながら ”流行の最先端” を思う存分走り抜けた人生だったのではないかしらん。

ほぼノーアス火星はおたく気質を発動

獅子座♌の火星♂は、惑星とは月☽とのセクスタイルのみという、ほぼノーアスペクト状態。百獣の王(皇帝)らしく、案外情熱的な君主で贅沢好きだけれど、その君主たるエネルギーのやり場・扱い方が分からずこもっちゃう感じ。

はじめベトナムの文化を守ろうと思っていたのが、結局は国民の暮らしに目を向けることなく、仏文化に触れて完全に方向転換し振り切れたのは、行き場を失ったエネルギーの転嫁行動で、自分自身におたくエネルギーを注いじゃったのかもね。



火の星座・不動宮
太陽(芸術神アポロ)
部位:心臓、血管、背中

5番目のしし座が示すのは「I will(我志す)」。自己表現を身に付ける段階。百獣の王にとって世界の中心は舞台の上の自分。周りの人が応援し支えてくれるなら、堂々とした態度で自分らしさを存分にアピール。理論的根拠はなくても、なぜか自信に満ちた堂々としたふるまいと、好んで身に付けるブランド品が大物感を醸す。きっぷがよく、立場が低い者への施しはさすが王者の風格。意外と繊細で、周りに人がいないとさみしく不安になり拗ねたりするが、自分から寄っては行けないので、そんな時でもうろたえる姿は見せずにひとり孤独に耐えている。

座右の銘は”果報は寝て待て”。舞台・演劇・俳優・創造・自己表現・レジャーなどと関連。

出生時間なしでも個性溢れる人物像

こんな風に、出生時間なしでも特徴的なNatal Chartなら、かなり面白く人物像が読めるもの!

でも出生時間が加われば、最も早く動く惑星「月☽」の正確な位置や、ASC/DSC/MC/DCといった強い感受点の「」が加わるし、惑星がそれぞれどの「ハウス」に入るか(活動領域がどの分野になるか)も分かります。

外見的特徴や生まれ持った性格が現れやすいASC星座(Rising Sign)や、金星がASCと強いアスペクトを取るタイミング(美人や美形、愛嬌ある人気者が多い)、その人の人生に起こった大きな事柄からMC/IC/DSC(社会的成功、家庭環境、結婚・離婚、契約など)などから、生まれ時間を逆算推定するのもなかなか楽しいの。

あたしがNatal Chartに尽きない魅力を感じて夢中になるのは、そんなトコロだったりするのよ♡


軸(アングル)を中心としたリーディング例


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