North, South, East and West ーあたまの中を旅しよう。

  1. SEASIDE

3度目のスペイン①歴史に彩られたマドリード

Sat, 9 Sep 2023
1 マドリードの空へ
2 24年ぶりの街並み拝見
3 素晴らしきかな、アルムデナ
4 王宮に刻まれた歴史をたどる
5 お待ちかね!の絶品スペイン料理

マドリードの空へ



赤い大地と深いオリーブグリーン、綿をちぎったようなリズミカルな雲。
空から見たイベリア半島の景色は、初めてココに飛んだ24年前と変わってはいなかった。


一日中ハラハラさせられた台風13号が、直前に熱帯低気圧に変わり(超晴れ男おそるべし…)、離陸が遅れつつもなんとか20時間overでマドリード=バラハス国際空港 Aeropuerto Adolfo Suárez Madrid-Barajas へ!

ヨーロッパの水は髪傷みやすいから切ったよ~!


案内版が少なくて、Tommyが得意のアメリカ英語で「エアポート・バス乗り場はどこ?」って係員に訊いても通じなくて、半分くらいの確率でスペイン語で返事がくるという、空港においてすら想定以上の事態。それよりも、

アエロプエルト・ブス!!
Aeropuerto bus!!

と単語とジェスチャーだけで会話に乱入するあたしの方が、むしろ話が通じてるっていう状況に戸惑いを隠せないTommy先生。

なんとかかんとか乗り場を見つけ、カード使える自販機でチケットをゲット。スペインの旅ではカード必携! ホテルに近いエアポートバスの終点シベーレス広場 Plaza de Cibelesまで。


じゃあ~~~ん! 本日の宿、Vinci The Mint に到着ぅ!!

今マドリードで人気のホテルなんだよ♡

Mahouと書いて ”マオウ”


さっそくぷはー!! またこれが美味しい!

イケてるスペインのピルスナー、Mahou Cinco Estrellas(マオウ・シンコ・エストレージャス)。Cinco(5つ)のEstrellas(星たち)で、5つ星の意味なんだそう。
ナットクぅ~✨

7時間長い1日もなんのその、ちゃっちゃと着替えて、早速マドリードの街へGO!!

24年ぶりの街並み拝見


はじめに目指すはマドリード最古の旧市街。半日しかないマドリードでは、見たいところすべて徒歩で行けるセントラルのホテルにしたんだ!

表参道風のGran Via通りを曲がって原宿風の通りを南下


コロナ禍もどこへやら、ひとっこひとり、マスクの人なんていやしないスペイン。どこも観光客で賑わってる。

Gran Via駅は中心地の大きな通り沿い。この駅はエレベータがあるけど、他の地下鉄駅は小ぶりで、見たところ階段しかなさそう。大きな荷物がある時は使いづらいね。

マドリードが首都になるまで
一時はイベリア半島の大半を支配していたムスリム最後の砦・グラナダが1492年に陥落し、カトリック王国勢によるレコンキスタ(国土回復運動)が完了すると、やがて大航海時代が始まった。カスティーリャ=アラゴン連合王国を継いだカルロス1世(のちの神聖ローマ皇帝カール5世)が1516年にスペイン・ハプスブルグ帝国の初代スペイン王となり、ポルトガルやイタリアを含めたヨーロッパ広域を支配した上に、アフリカ沿岸やフィリピン・マカオ、新大陸の植民地化によって大きな富を得るようになる。次のフェリペ2世の時代にはトレドからマドリードに遷都し、「太陽の沈まぬ帝国」と呼ばれる最盛期を誇ることとなる。


ひときわ目を引く生ハム博物館 Museo del Jamon。通り過ぎようにも、ただ者ならぬオーラに思わず足が吸い込まれる。でも種類が多過ぎて選べない💦

地下のレストランで試してみたいけど、時間押してるから、ちょい飲みガマンして街歩きを続けます~。
さっきビール飲んだだろ!

地下に生ハムで一杯やれる階がある
人・人・人でいっぱいのSol駅付近


Sol y Sombra(太陽と影)と形容されるスペインの陽射しは、直に当たると辛いほど。人が多い上に誰も差してないから日傘も出しづらく、ちょっと雲の多い今日は助かったって感じ!

今年は世界的な猛暑の夏があとを引いていて、9月に入ったスペインもまだ30度超え。でもカラッとしてて、汗はかかないんだよね。

ぐるっとバルのパラソルに囲まれたマヨール広場


この辺りで狙ってたのは生ハム博物館のほか、
 ○マッシュルームのメソン・デル・チャンピニョン
 ○チュロスのチョコラテリア・サン・ヒネス

でもフライトでうっかり食べ過ぎちゃって、お腹まだ減ってないよ~💦 サン・ミゲル市場も、つまるところフードコートだし今回はスルーしてしまった😔

スペインらしい色と黒いアイアンワークの街並み


ここから400-500m歩けば、市民に愛されるアルムデナ大聖堂 Catedral de la Almudena
青い空を背景に、その美しい姿が突如現れる。

街のシンボル、アルムデナ大聖堂

素晴らしきかな、アルムデナ

アルムデナ(マドリード)大聖堂は16世紀に計画が始まったものの、着工は遅く内乱による中断も挟み建設に110年を要したことで、外側は新古典主義、内側は新ゴシック様式、地下室はネオ・ロマネスク様式、と複数の様式が組み合わされた。1993年に教皇ヨハネ・パウロ2世に聖別を受けて、完成したカトリック教会。なんと無料!(寄付1ユーロ推奨)

彫刻家サンギーノ作 教皇が聖別で訪れた時の様子


丸みを帯びた屋根のおかげかどこか優し気で包容力を感じさせる外観。ファサードには、大聖堂を聖別した教皇ヨハネ・パウロ2世が訪れた時の様子を、ドラマティックに表現した見事な青銅の扉。

圧倒されるゴシックの大空間に入ると、ラテン十字の右翼に、人が列をなす祭壇画への階段が見える。


イスラム勢力にマドリードが占領された時に壁に埋められてしまったマリア像を、カトリック勢が奪還後に見つけ出したことに由来して、ここには ”アルムデナのマリア様” が祀られているんだって。
さっそく、列に並んでみる。

マドリードの守護聖人”アルムデナの聖母”


歴史を湛えたかのような色を纏い、その温かみのある神々しさや神秘性を間近に眺めてうっとり。
星や月に彩られて、本当に美しさを感じさせるマリア様です。背景の祭壇画の素晴らしさにも、思わずため息✨

こういう時、キリスト教信者ではないけれど、聖書を読み込んでいたら絵と照らし合わせてより理解が深まったのに・・・と思うのよね。

高くにそびえるパイプオルガンとモザイク天井の競演


でね、天井のカラフルなモザイク装飾がもの凄く素敵なの~! 比較的新しい聖堂だから、現代的な装飾もたくさん用いられている。座って口あんぐりしながら、しばし見惚れていました・・・。

現在の国王とレティシア妃は、ここで挙式したんだって。


夜のライトアップも綺麗だそう✨ 20:30まで開放されてるので、夜に訪れるのもありだね。

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