王宮に刻まれた歴史をたどる
そしてお隣にある「太陽の沈まぬ国」の象徴、マドリード王宮 Palacio Real de Madridへ！
ついさっき、大聖堂にいる間ににわか雨が降ったもよう。宮殿前のアルメリア広場 Plaza de la Armeríaも、しっとりした色味に。
☑マドリード王宮 Palacio Real de Madrid
長い間スペイン王の住まいになってきたヨーロッパを代表する巨大な王宮の一つで、ヴェルサイユやバッキンガムの２倍の広さを誇る。古くはイスラムの要塞、その後カスティーリャ王が建設した要塞を兼ねた王城（アルカサル）があったが、1734年のクリスマスに火災で全焼。焼失後、フェリペ5世が新しい宮殿の建設をイタリア人建築家フィリッポ・ユヴェラに依頼し、弟子のジョヴァンニ・バッティスタ・サンチェッティが引き継いだ。
後期バロック様式の宮殿は、火事を避けるため木材はごく一部のみの使用とされ1764年に完成、頂に取り付けられた鐘はアルカサル時代のもの。カルロス3世の時代より代々王宮として利用されてきたが、現在の国王フェリペ6世やレティシア王妃はサルスエラ宮殿で暮らしている。
華麗であると同時に重厚な、大理石の大階段。途中にはハプスブルグ家の象徴・ライオンの像も。
1室1室異なる趣向を壁や天井まで凝らしながら、クラシカルな華と品格がすみずみまで行き届く、広大な王宮。今でも調印式や各国のゲストを招いた晩餐会など、各種のイベントが執り行われているそう。
部屋は多く、奥へと連なっており、簡単にアクセスしづらくなっている。だから現代の生活には合わなくて、現国王夫妻は小ぶりなサルスエラ宮殿で暮らしているんだろうな。
撮影禁止で写真ではお見せ出来ないので、セルフガイドツアーのアプリではこんな感じ。
このアプリ、日本語で聴けて写真も豊富で便利なんだけど、あたしのスマホでは動きがいまひとつ（一度起動すると、スマホを再起動しないと他のアプリやカメラ機能に移れない）。
あれこれ試行錯誤しながらたっぷり1時間以上歩き回って、足もくたくただよ～💦
本当は王立武器博物館も見たかったけど、ちょっぴり時間切れ。時間のある時にアプリで見ておくことにしよう。
なかなかトイレが見当たらず、観終わってから出口辺りにあるんじゃないかとそこの係員に訊いてみたら、広場を横切ってはるか向こうの今見てきたばかりの宮殿内にあると言われ断念。
また歩くのヤダ。次のレストランまでガマンする・・・。
毎回思うけど、ヨーロッパのおトイレ事情は結構シビア。
☑王立武器博物館 Real Armería de Madrid
アルメリア広場から王宮に向かって左手にあり、王宮のチケットで観ることができる。歴史を追うように、カトリック両王のセレモニーの剣、アラゴン王の紋章である翼を広げたドラゴンのクレスト（頭飾り）、栄華をしのばせる雄々しい装飾を贅沢かつ精密にあしらったドイツ製の皇帝カール5世の兜や甲冑、最盛期の王フェリペ2世の甲冑と馬の鎧、当時使われ始めていた最新の武器・火打ち石式銃（フリントロック）など、さまざまな武器・防具が集められている。
ブルゴーニュ善良公フィリップ3世が15世紀に創設したトワゾンドール（金羊毛）騎士団の勲章（頸章）は、その孫娘マリーが初代スペイン王カルロス1世の母となったことで現在までスペイン最高位の騎士団として引き継がれており、展示されている王の鎧の首元にも吊るされた羊の印が刻まれているそう。
お待ちかね！の絶品スペイン料理
王宮前の緑豊かなバイレン通りをゆっくり歩いて、それでもレストランにちょっとばかりフライング到着。ゴメンねまだ入れないから時間まで待っててって言われたんだけど、
Hola～♥
と声かけてからお願いしてみると、さっき宮殿で行き損ねたお手洗い、笑顔で先に使わせてくれた✨
現地の言葉で挨拶する、ってどこでもコミュニケーション効果絶大😍
☑ワンポイントスペイン語(笑)
最初の旅で覚えた「La cuenta por favor（ラ・クエンタ・ポル・ファボール＝お勘定お願い）」以外に、知っていた単語は「Hola！（オラ＝Hi）」「Gracias（グラシアス＝ありがとう」「aeropuerto（アエロプエルト＝空港）」。あとは通じようが通じまいが英語で、数は指でも表現して、なんとか乗り切りました。どこでもまずオラー♥ で始めると相手も笑顔になり、その後英語で話してもフンフンとフレンドリーに聞いてもらえる。
スペイン語では「H」を発音しないので、hotelはオテル、Holaはオラ、例のビールMahouはマオウになります。お隣のフランス語を第2外国語でとっていたあたしにはお馴染みだけど、トミーには？？？だった様子。基本的にはつづりをローマ字のようにカタカナ読み、語尾の子音もカタカナ読みでOK。米国英語のトミーは、はじめココに苦戦してたね。
スペイン語は ”博多弁” みたいに、女の子たちの喋っている様子がとっても可愛いの！ 世界の使用言語の1位は中国語、2位スペイン語、英語は3位なんだって。スペイン語が話せるようになったら、旅もより一層楽しいだろうなぁ～✨
スペインの食事は、遅く始まって進みもゆっくりなのね。レストランも遅いランチのあとに休憩挟んで、夜は20時くらいから0時過ぎまでが多いみたい。
このなかなか予約とれないLa Mi Ventaにどうしても行きたくて、ずいぶん前から開店時間の19:30に予約してあったの！ いやむしろ、ココに行きたいから逆算した時間で、宮殿の予約を最終枠で取ったと言ってもいい！
ぴったり19:30に始まった初日のディナー。文字だけのメニューで迷ったら、Google mapの出番。すぐさまお店の投稿写真から食べたいものを見つけ、コレコレ！って指で注文✨
サングリアにイベリコのハモンセラーノ、野菜のグリル、牛のステーキに魚介のパエーリャ Paella Marinera・・・初日にしてTHE・絶品スペイン料理！
うっかりマドリード風シチューを頼み忘れたけど、頼んでいたとしても食べきれなかった方に一票😣 お腹いっぱい～✨
この日のディナーは、31時間かかった１日を、芯から癒してくれる最高の時間でした♡
La Mi Ventaからは、酔いを適度に覚ましながらホテルまでてくてく歩きます。
このあとホテルで大人気のルーフトップバーで一杯やろうね！ 楽しみだな～ワクワク・・・
なんて話しつつ帰ってきたのに、
ザザザーーーー
突然の大雨⛆☔⛆
一応ルーフトップを覗きに行ったんだけど、一応営業もしてるってことだったんだけど、あまりの雨脚の強さにそぉっと扉を閉めて、すごすごお部屋に戻りました。
それだけが心残りの、スペイン初日💦
☑事前Web予約のあれこれ
観光客数が激減しリモートシステムが発達したコロナ禍を経て、観光予約もだいぶ様変わりし便利に。チケットは公式サイト購入が最もリーズナブルで、発行チケットもほぼスマホ表示で使えますが、キャンセルは不可。キャンセルの可能性がある人は、若干割高ですがGET YOUR GUIDEなどの代行を挟んで買うといいよね。
王宮やアルハンブラ、サグラダ・ファミリアなどの人気施設はオーディオガイドアプリ付き（その出来・不出来はあるけど、旅の前後も写真付きで解説を聞けてありがたい）、３M前からの発売が多く売り切れ必至で、当日券はまず手に入らないそう。あと、もし公式サイトで売り切れていても、代行会社で確保したチケットが残っていることもあるみたい。
公式サイトの購入ページはスペイン語表示で、言語ボタンで英語や日本語に変える（もしくは翻訳ツールを使う）とたいてい問題なく進められます。パスポートNo.やクレジットカードNo.が必要になり、入力にもたついていると時間切れでやり直しになるので予め準備を。購入完了すれば、すぐ登録メールアドレスにバウチャーが届き確認できます。決済ページでうまく処理されずエラーになる場合は、支払いカードを変えてみたり、システムエラーの多い英語ページからではなくスペイン語ページから（翻訳しつつ）進めることで解決するよ！
高速で都市間を結ぶAVANTやAVEは、もともと本数が少なく今は観光客自体非常に多いので、スケジュールが分かったら早めに押さえるべし。今回はomioやrenfeのサイトからカードやPaypalで購入しています😊
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