口福なフエ宮廷料理
たっぷり観た気がするけど、まだ正午過ぎ! ベトナムでは旧正月もあるから、新年の祝日は1月1日のみなんだって。観光ツアーは土日祝日無関係とはいえ、いや本当に、ふみひろもドライバーさんも元旦からご苦労様です・・・。
👨「コロナの時は仕事なかったから・・・今あちこちから人たくさん来るね。僕ガッポガッポ儲かるね、家建つね!」
とまぁ、ウハウハな様子のふみひろ。ま、ならいっか😆
ランチはこちら! フエの新市街にあるフォック・タイン・ガーデンレストラン。
意味は「幸福(フォック)」「繁栄(タイン)」らしい😋
いやぁここ、どのお料理も美味し~~~!
Googleの口コミ評価にムラがあるのは、その日の担当コックの差? この時は店の名にもふさわしく、
本当に✨口福✨でございました💕
甘味、酸味、塩味、苦味、うま味に加え、クリスピーな音に歯ごたえまで、すべてを心地よく刺激してとろける絶妙なバランス。ブンボー・フエにフエ風オムレツ(関西風お好み焼きみたい)、ガーリックシュリンプ&野菜ソテー、牛肉のラーロット(lá lốt)巻き・・・
上品ベトナミーズ、最高!!
お料理5つに、陶器のポットで炊かれたジャスミンライスとフルーツ。このジャスミンライス、どのおかずと合わせても味わいがマッチして、たまんなくよい香りが口に広がるの♪
ドラゴンボートで天母寺へ
午後はフォーン川のドラゴンボートに乗りティエンムー寺(天母寺)へ。本当は夕焼けのタイミングで乗る筈だったんだけど、すいすい観光が進み、まだ日が高いうちに乗船とあいなった。
なかなかキッチュな装いのドラゴンボート!
ポンポンポンポン・・・
小気味よい音を立てながら、ボートはさざ波の川面を滑っていく。
お客はあたしたちのみ、扇風機の回る船内では、船頭の小さな娘さんが敷いたタオルの上でゴロゴロしている。
ふみひろが言うには、こうして家を持たずにドラゴンボートで寝起きしている人たちが、最も収入の少ない層でもあるんだって。船内ではこまごました土産物を販売していて、「買ってもらえると生活が助かります」と日本語のメッセージボードが置いてある。紫に染めたバンブーのランチョンマットを頂くことにした。
観光地や牛の放し飼いを眺めながら、ボートは進む。
今は穏かなフォーン川も秋の雨季にはしばしば増水し、南側の新市街の家屋が水没するんだそう。1820年には旧市街の城壁が、1904年にはチャンティエン橋が洪水で流されたんだそうだ。
どのガイドさんも、洪水のことは特別ではなく、日常だからみたいな淡々とした表情で話す。ベトナムに暮らすってことは、洪水のは切っても切れないんだろうなぁ。。。
20分ほど川を遡り、ティエンムー寺 Chùa Thiên Mụ に到着!
1601年に建てられた、天女の寺とも呼ばれているフエで最も古く美しい煉瓦造りの寺院。
グエン朝より前の広南国時代、「ここに支配者が現れ、塔を建てることになるだろう」と予言した老婆がいたことが、「天母寺(天姥寺)」の名の由来になっているんだって。
うわ~・・・高さ21m、7層8角の神秘的なトゥニャン塔。
さすが霊験あらたかというか、漏れ出るパワーが圧倒的に違うわ・・・。
グエン朝の第3代皇帝・ティエウチ帝が建てたもので、各階に仏像が置かれているそう。さまざまな色が混じり合い、とても美しい塔です。
後ろを振り向けば、フォーン川。しばしば洪水になるなんて、このたおやかな姿からはにわかに想像しがたいね。
塔の装飾は「幸」の字からデザインされたものかな?
グエン朝のはじめのあたりは漢字文化だったはずだけど、のちにアルファベットで表記するベトナム語になり、今のベトナム人は漢字を読める人が少ないそう。僧侶は仏教の勉強で漢字を読むから、寺院では漢字の装飾も多い。
本殿への門をくぐると、両脇に日本と同じく、阿・吽の金剛力士像(カラフルで南国風)。
ベトナムは日本と同じくほとんどが大乗仏教なので、お寺にはなんとなく ”おなじみ” の雰囲気を感じる。
宗主国フランスから独立した後、ベトナムは南北に分断され、アメリカ寄りの南ベトナム・ジエム政権側にあったフエでは、仏教や民主化に対し厳しい弾圧が行われていた。
1963年、天母寺の僧侶ティック・クアン・ドックは、車に乗ってサイゴン(ホーチミン)まで行き、抗議の焼身自殺を決行した。姿勢を崩すことなく燃え続け絶命する姿は世界中に衝撃を与え、その時乗った「オースティンA95」は、今もこの寺で展示されている。
最後に広い散歩道をぐるりとめぐり、天母寺をあとにした。
離宮のようなAncient Hue
王宮見学が本来より短いせいか、がんばって朝早く出発したからか、予定巻き巻きでフエツアー終了!
ホテルまで送るよと、ふみひろが快く請け合ってくれたものの、ホテル周囲の道はぬかるんで工事中。迷路のような細い道を車擦りそうになりながら行ったり来たり、行き止まって通りがかりの人に尋ねてみたり。
👨「この先クルマ通れないみたいだから、ここで降りてもらっていい?」
車ぶつけそうでヒヤヒヤMAXのドライバーさんとふみひろに一日のお礼を告げ(あの身動き取れない状態からどうやって帰ったのかなぁ…)、なんとかスーツケース引きずって凸凹の道を進み、ついに楽しみにしていた本日の宿アンシエント・フエに到着✨
威風堂々たる門構え。
丁寧なブリーフィングの後に通された部屋は、まるで阮朝の王様にでもなった気分にしてくれるスイートヴィラ。天幕付きキングベッドに、シーリングファンの回るリビング、一部屋分かと思うほどの広いシャワー&バスルーム。
わぁ~・・・
どこもかしこも、見ごたえある調度品に囲まれてる😍
あちこち覗いて気分も高まったところで、風流なお菓子が何種類もところ狭しと並ぶ大きな漆箱が届けられ、蓮のお茶を丁寧に入れてゆったりと一服✨
そして一番楽しみにしていたのが、お部屋の一角にあるコレ!!
ところがです・・・!!!
早速お湯溜め始めて浸かってたら、途中から湯温がみるみるdown↓↓ 水圧も弱くなって来てる・・・。
これじゃ~お湯足りないし
風邪引いちゃうよ~💦
アレコレいじくり回しても駄目、英語を話せる若いスタッフのアラレちゃん(黒メガネ👓が印象的だった)を呼んで見てもらうもすぐには直る様子がなく。
仕方なく先に、ウェルカム・スパへ行くのであった・・・。
・・・ヘッドマッサージで癒され部屋に戻ってみると、いつも通りとはいかないまでも、お湯は一応出るようになってた。
でかしたアラレちゃん!!!
なんでも、少し前に降った大雨の影響でボイラーや水圧が不安定とのこと。確かにホテルの近くを流れる小川沿いも、氾濫したみたいなぬかるみ状態だったしな・・・。
でもよかった・・・これ入れなかったら、
この部屋にした意味ないし・・・。
✨そしてゆっくりバスタイム✨
英語でフロント業務をするような人たちは勉強で目を酷使してきているのか、メガネ使用率がとても高いんだよね。フエに来てから特にそう。学術的に活発なフエ大学もあるしね。ベトナムではコンタクトレンズはまだ一般的ではないんだろうな。
きっとアラレちゃんも一生懸命勉強して、この仕事についたんだろうなぁ😊
Specialな王族体験
お風呂を楽しんだあと、さっと身支度して夜の張(とばり)が下りた庭を渡り、案内されたレセプションへ。今日のディナーは・・・
この宿ならではの、Royal Package をお願いしてあるんだ!
Royal Package Dinner Plan
/ウェルカムドリンク/王族衣装に着替え/宮廷風儀式/個室で食事/宮廷音楽生演奏
500万VND=約15000円/ひとり
Minh Mang wine
PHOENIX IMAGE APPERTIZER
DEEP FRIED SPRING ROLLS ON DRAGON BOAT
BANANA BLOSSOM SPRING ROLLS WITH CHICKEN
IMPERIAL BOK CHOY
BEEF WRAPPED IN WILD BETEL LEA
CRAB SOUP WITH MUSHROOM
ROYAL CARAMELIZED FISH
GRILLED DUCK WITH GINGER SAUCE
STUFFED LOTUS SEED WITH LONGAN SYRUP
ミンマン・ワイン(明命皇帝酒)で乾杯!
さっそく、2人のためだけに宮廷音楽の演奏が始まった。
個性的で、なかなか技術の要りそうな楽器たちと独特の音色。当時の宮廷の様子が思い浮かぶよう。
今日しかチャンスがなく喜び勇んで予約入れたんだけれど、考えてみれば演奏してくれる人たちもきっと、元旦のゆうげを家族水入らずでゆっくり過ごしたかったんじゃないかな・・・
なんだか申し訳なくも思えて、感謝の一心で一生懸命耳を傾け、満面の笑みで惜しみなく拍手を送る。
そうしたら、最初無表情だったチームもだんだんと顔がほころんで、数曲楽しませてくれたあと何か相談していたかと思ったら、「最後に日本の曲を」と〆の一曲を奏でてくれた。”荒城の月” かなぁ😍
本当にありがとう、とても素敵な演奏だった!!
宮廷料理もちょこっとご紹介。人参の彫刻に、前菜が盛り付けられてるの!
熱帯魚も泳いでるよ~~♪
お味は割と普通だった😋 ここに来るまでに、あちこちで美味しいもの食べ過ぎたね💦
いい気分で、ライトアップされた庭を眺めつつヴィラへと歩いてく。
あとは天蓋ベッドでゆっくり夢を見ながら眠るだけ。
いろんなことを見て、想い、考えた古都フエの1日だったなぁ。。。
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