North, South, East and West ーあたまの中を旅しよう。

  1. SEASIDE

人生の休日⑨猛暑のローマとヴァチカン市国

Tue, 14 Jun 2011
1 バタバタな1日の兆し
  1.1 あやうく食いっぱぐれ
  1.2 切符はどこで?
2 列車でひと息
3 おみやげ発送、大ブレーキ!
4 気を取り直し観光スタート
  4.1 ローマの巨匠ベルニーニをたどる
  4.2 ヴァチカン美術館をハイキング
5 パリへの夜行列車で

バタバタな1日の兆し

今日から2日間は、ローマとパリの贅沢一人旅を満喫予定。とはいえ、予想外のことはいくらでも起こり得る、ドキドキの一人旅でもある。

あやうく食いっぱぐれ

まずは今日の一日を暗示するかのような出来事が。

朝食のレストランへ降りると、中国人ツアーのテーブルに追い払われてしまう。

日本人のほかのメンバーは空港に行ったけど、ツアーから分かれてひとりだけ残っただけ。それにあたしは中国人じゃないし

何度説明しても、スタッフもどう対応すればよいのか混乱し、皆で頭を寄せ集めて部屋番表とにらめっこしたまま・・・。

ナイフとフォークをくれと言ってもまったく持ってくる様子もなく、頭にきて西洋人グループ用に準備してあったテーブルからシルバーを拝借して食べ始めた。

もう迎えのシャトルも来ちゃうし、あやうくくいっぱぐれるトコだった!

切符はどこで?

8時にシャトルバス(普通の大きい車だけど)と待ち合わせ、ローマへと向かう鉄道の最寄り駅FARA SABINAへ送ってもらう。ローマ市街地までは列車で50分くらいだそうだ。

最寄り駅っていっても車をがんがん飛ばして10分ほど。既成ツアーだからホテルは選べなかったんだけど、いったいココはどれだけ郊外なんだ?

チケット持ってる?と聞かれたのでこれから買う、と言ったら、うんうんと頷くドライバーさん。小さな駅に着き「ここが駅だから」と降ろされ、車は去ってしまったが、周囲にチケット売り場らしきものがない。

列車に乗ってから車掌さんから買うのかな、と思ってお土産の別袋込みで20数kgを持ち上げながら駅の階段を上り下りして、ホームにいた人に聞いてみるとなんと、駅の向かいのBarで買うんだって!

列車が来るのは8:21、現在8:14、あと7分!? しかも列車は遅いときは1時間に1本だとか!

オウノウ!!リアリー!?
今日は朝早くにローマについて、このクソ重いお土産送ってから優雅に観光するつもりなのにィ!

一瞬ムンクになりかけたが、ショックを受けているヒマはなかった。
荷物をホームに置いて買いに走るわけにもいかず、全荷物をひっくるめて切符を買いに走る。
なんでドライバーさん教えてくれないんだよう!!

はぁはぁしながらBarのおばあちゃんにローマまでの切符をくれ、と英語でいうと、相手はなにやらイタリア語で話しているが意味はまったくわからない。
とりあえず、ここから乗りティブルティーナ駅で地下鉄に乗り換えてテルミニ駅に行く、と言ってみたらもそもそ出してきたのが6ユーロのZONEチケット

しかしこちらもテンパってて、ティブルティーナまでの4ユーロじゃないのか? 一日チケットのB.I.Gじゃないのか?と聞いてみるも伝わらず。

後ろに並んで待ってた女の人が英語わかるようで、「そのチケットで大丈夫よ」と教えてくれてようやくゲット。
あ、ありがとうお姉さん・・・

そしてまた走る!

ちょうど上りきったところで列車到着。いやたぶん、ちょっと列車の時間が遅れてたんだと思うけど、時計見る余裕すらなし。

ふ~・・・とりあえず乗れたのでよしとしよう。

列車でひと息

落ち着いて周りを見てみると、平日の今日は通勤や通学の人も多いらしい。
こんな郊外からこんな大きな荷物持って乗る人はまずいないようで、みんな奇妙なものでも見るような顔をしている。

しょうがないよ・・・だって事前案内では、ローマ市街地までシャトルバスで送ってくれるはずだったんだもん💦

そんなあたしの隣のシートに飛び込んできたのはエリアス君。

ようやく今日の1枚目


好奇心を抑えられないお年頃の彼は、あたしが見ていたローマのマップに興味津々の様子。

「ファラ・サビーナ!」
「ティブルティーナ」
「さんた・まりあ・でる・・・ソッコ・・・ルソ!」


二人で駅の名前をイタリア語っぽく読み合いっこ。

エリアス君はお母さん(英語分からず一緒のママ友が訳してくれたが)と学校に行く途中らしい。
ママ友は次の駅がティブルティーナよ、と教えてくれた。

そんな様子をはす向かいに座ってた白髪のおばあさんがずっと見ていて、ティブルティーナ駅で同時に降りるとついて来なさい、と身振りで教えてくれた。

乗り換え口まで来てあたしが切符を通すところまで見届けてから、おばあさんは手を振ってゆっくり別の方向に歩いていった。

サンキュー、サンキューソーマッチ! ごめん、まだイタリア語でありがとうがすぐ出なくって。

駅は大きく乗り換えはちょっと複雑で、おばあさんの誘導なしでは無理だったかも・・・。

おみやげ発送、大ブレーキ!

地下鉄に乗り換え、テルミニ駅に到着。
ここには旅行者用に荷物預かり所が。少し混んでて思ったより時間がかかったけど、余分な荷物をまるっと預けて構外へ。

クロアチアで買ったおつまみイチジクほか、とりあえずもらったダンボール箱に詰めたお土産(約4kg)を日本に送るため、これを両手に抱えて、日本語で発送可能とガイドに載ってた隣駅のJTBローマ支社へ。

いやーしかし、ここでもやっちまった。あたしにしては珍しいけど、地図読み間違え歩き始めたのは真反対。
行けどもみえない日本支社・・・影の方向で東西逆だと気づき、舞い戻って探して見ればなんのことはない、もとの出口のすぐ近くだった!

日本語で迎えられ、汗をふきふき、あ~これでようやく重い荷物とおさらば・・・と思ったら、
なんと料金が150ユーロから!

ちょっと待って、それはさすがにウンと言えない額でしょう、あなた。

親切に近くの郵便局を教えてもらい、順番待ちカードを引いて待つこと30分。ようやく呼ばれて、まずは印象よくするためにっこり笑ってボンジョルノー。

しかし窓口のおじさん、英語分からず
でも分からないからって、むこうはなんの焦りもないらしい。
中身はなんだ、とか梱包は大丈夫か、とか確認され(たぶん)、タオルで巻いてあるし壊れても文句は言わない、とあたしが言ったのも伝わってる(ようだ)
キーワードと筆談(絵とか)まじえて、なんとか飛行機便でさっきの宅配の1/3の値段で送れることがわかり(船便はもっと安いが1ヶ月かかる)、ほっとしたのも束の間、今度はローマでの滞在先住所を差出人のところに書いてくれ、と言っている(らしい)

のぉーう。

そんな情報はさっきあずけたトランクの中に置いてきちゃったよ。ないない、持ってない。無理だよそれは。
今夜は寝台特急だから住所不定だしさ・・・。

差出人に日本のあたしの住所を書き、宛名は実家の住所にして、なんとかおじさんをねじ伏せる。
そしてとにかくおじさんの動作がいちいち遅い。それがいつものペースらしい。
しかし怒らせてはならぬ、とおじさんと目が合うたびににっこり笑い、愛想をふりまく。

ちぃーん。ようやくお支払い。あたしの窓口占拠時間、25分。
すみません、お待ちの方々。
ま、他の窓口で適当に振り分けてたみたいだけど。

すべてにおいて、大ブレーキのローマ。
9時ごろからの街歩きを夢見ていたのに、実際始まったのは11時近く。どうなることやら・・・。

気を取り直して観光スタート

巨匠ベルニーニをたどる

気を取り直しまずはJTB支社から近いところにある、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会。ベルニーニの「聖テレジアの法悦」を見ないわけにはいかんでしょう。

聖テレジアの法悦 Estasi di santa Teresa d’Avila
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会コルナロ礼拝堂の祭壇中央にある大理石彫刻。「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」と評されたバロック芸術の巨匠、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニによって1647~1652年に制作されました。天使の槍に突かれて恍惚の表情を浮かべているという、衝撃的なテーマ。
ベルニーニはコルナロ礼拝堂の内装、壁画・絵画・彫刻すべてを手掛け、彼の真骨頂ともいえる躍動的な瞬間を絢爛たる装飾美で極めたこの作品と合わせ、盛期バロック美術の傑作といわれています。


あぁ来てよかった・・・教会の中はとても落ち着き、気を鎮めるにもちょうどよい。

ドラマティックな作品の数々を残した、ベルニーニらしい傑作。
天井ほかの装飾も見事。


そして一大聖地、スペイン広場
すでにこの時間はものすごく暑くて、アイスを舐めている人多数。


ローマは地下に遺跡が多くて地下鉄が作れない上、渋滞がひどくてタクシーも不便。この暑さの中だとしても、観光は徒歩が効率的。よっしゃ、がんがん歩くぞ~~~!!

次に訪れたのはトレヴィの泉 Fontana di Trevi

見えるのは頭ばっかり


・・・あれ?

いや、泉には罪はないよ。清らかな水であることは間違いないんだよ。だけど泉の周りは観光客で埋め尽くされ、雰囲気もなにもあったもんじゃない。

泉に後ろ向きにコインなげるとローマを再訪できるっていうけど・・・いい! そんなのやらない!!
あたしはきっと、ローマは生涯に1度で十分だろなぁ。

トレヴィの泉 Fontana di Trevi
古代ローマ時代にアウグストゥス帝が作らせた、ヴィルゴ水道の人工泉(噴水)を現在の位置に移設したものがトレヴィの泉。移設の際は背景となるポーリ宮殿の一部を取り壊し、その前に調和するように配置されたそうです。教皇クレメンス12世の命を受けた建築家ニコラ・サルヴィの設計で改造、彼の没後の1762年に完成。中央がネプトゥーヌス(ポセイドン)、左が豊饒の女神ケレース(デーメーテール)、右が健康の女神サルース(ヒュギエイア)。 ()内はギリシア神話での呼び名ね

道を曲がると日陰が涼しくとてもきれいな建物が


でもベルニーニの彫刻はちゃんとみなくっちゃ。
泉はそこそこに、道をたどりながらナヴォーナ広場四大河の噴水」。

荒ぶる土台と細やかな人間像の対比が美しく調和

四大河の噴水 Fontana dei Quattro Fiumi
1世紀に造られたドミティアヌス競技場跡・ナヴォーナ広場の中央にある、4つの噴水型彫像とエジプトから皇帝が持ち帰ったオベリスクからなるベルニーニの作品。4人の男は、四大河(ナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタ)を擬人化して造られている。目隠しやブレスレット、貨幣などの小物にもそれぞれ意味が込められているそうです。


そのままコロナーリ通りをショップ散策。確かにおしゃれなお店ばかりだな~。

「アーモイタリア」で超おすすめされていたレストラン、トレ・アルキを見つけ、思ったより次々見れて時間があり、店も混んでいなかったので入ってみることに。

おすすめのアーティチョークがない、ということでアンティパストにすすめてもらったのが、夏野菜のガーリックソテー&本場で味わいたかったモツァレラ!

ぎゅぎゅっと味が凝縮して、美味しい!


そしてワクワクして待つはアマトリチャーナ。これはちょっと塩辛くて、ちょっとソースも重くてん?という感じ。
南伊ツアーのパスタの方が美味しかったかなぁ。

ごめんねちょっと残しちゃいました。心配そうなオーナーさんには「ちょっと多かったので💦」と言い訳。

店の中で十二分に涼んで英気を養ったあと、ヴァチカン市国に向けてまた猛暑の中を歩き出す。途中、サンタンジェロ橋でベルニーニの天使を眺めながら、城のわきを通り・・・

サンタンジェロ橋 Ponte Sant’Angelo
ハドリアヌス帝時代の西暦139年、帝の霊廟として建てられのちに要塞となったサンタンジェロ城と、そこに至る道として造られたのサンタンジェロ橋。ローマ市内を流れるテヴェレ川にはローマ時代の橋がいくつか残っており、サンタンジェロ橋はその一つです。もとは霊廟への通路だった橋ですが、現在はサン・ピエトロ大聖堂への巡礼路として知られています。
10体の天使像が橋に加わったのは1667~1669年で、いばらの王冠・聖骸布・十字架・槍・・・などの聖遺物を手に皆橋の中央を向いています。ベルニーニ自身は「いばらの王冠」と「INRIの命」の2体を担当し、橋にあるのはそのレプリカ。現在そのオリジナルはサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会に納められているそうです。


いよいよ今日のメイン・イベント、
ヴァチカン市国!!

ローマの中にあるほかの国だから、国境ってどうやって通るんだろ?と思ってたんだけど、知らぬ間に入っちゃってた。
どういう仕組みなの??

サン・ピエトロ大聖堂


しかし暑い。日差しを避けるところもない。
塀に沿って歩くが、美術館入り口までも遠い。
ここでも傘がなかったら行き倒れそう。

ヴァチカン美術館をハイキング

ヴァチカン美術館はネットで予約済みだったにも関わらず、入るまでに結局暑さの中かなり並ぶ。

そうして苦労して入ったのに、あまりにも宝の山、さすが世界を牛耳る教皇コレクション。見るべきものがあり過ぎる。
目がチカチカ✨して、どこをどう絞って見ればいいのかわからない・・・。

アンテナも信号が多すぎると、受信に支障が出ちゃうのよね💦

豪華絢爛、理解の域を超える天井「地図の間」


でもこんな清涼感あるやさしげな名作に出会うと、猛暑の中でも心が安らぐ♪

メロッツォ・ダ・フォルリ 「リュートを弾く天使」


とりあえず気に入ったものだけ眺めて、さらに見損ねたものがあったともう半周追加したけど結局、探してた「アテネの学堂」はこの日closeされていて観られなかったりして。

歩いて周るのに3時間くらい、といわれるヴァチカン美術館を2時間で1.5周もしてしまった。美術鑑賞、というよりもうハイキング。

ヴァチカンってどんなところだろう?とわくわくしていたから余計に、そこはかとない不毛感は否めない。
ローマはまるで歩いて疲れるために来たような・・・💦

ヴァチカン美術館 Musei Vaticani
カトリック総本山ヴァチカンの歴代ローマ教皇による、プライベートなコレクションを中心に構成されている世界最大級の美術館。サン・ピエトロ教会に隣接し、ヴァチカン宮殿内にあります。全長7キロの見学ルートには、システィーナ礼拝堂ラファエロの間地図ギャラリーなど圧倒される作品と空間が広がっています。
ユアトリップ バチカン美術館見学モデルコース


もう疲れたからいいや、とヴァチカンを出、途中暑さのあまり日傘を差したままグラニテをすする。そのまま歩きつかれて、しばし木陰のベンチでグラニテを平らげるまでひと休み。

なんでこんなに暑いんだろも~・・・


ラッシュの地下鉄に乗り、またうんざりしながらテルミニ駅へ17:30ごろ到着。

とりあえず、朝のブレーキなしに観光を始めてたとしても、途中で途方にくれたかもしれないな。
むしろ遅れて、結果オーライってやつか。

パリへの夜行列車で

朝混んでた手荷物預かり所に早めに行くが、受け取りは空いていてなんなく終了。チャージ分4+0.6×4hr=6.4ユーロ。安心して預けられて、リーズナブル。


今日はここから、夜行寝台アルテシアナイトで次のツアー合流地、パリに向かう。

テルミニ駅は大きく、多数の線路が乗り入れているため、駅構内の一覧表で出発時間とホームを確認。ホーム近くのマクドナルドから見える電光掲示板で、なにか変更がないかチェックしつつひとやすみ。

レイル・ヨーロッパのチケットはネットで予約できるので、60日前からの格安チケットを購入してある。
ローマでいやってほど歩いた後に乗る風呂ナシの一夜になるわけで、ここは奮発して寝心地のよさそうな1等車で!

どっちにしてもケータイ充電したいから、電気ソケットが部屋毎についてる1等が安心だったんだよね。


電車は時間通りに来ており、なんとなく乗車して、トランクをふかふかのベッドの上でぶちまけたりして童心にかえり喜びいさんでいると、イケメンの車両スタッフさんが改札とパスポート預かりのためにやってきた。


あっ、この旅二人目の美形認定。
(1人目はスロヴェニアのお兄さん)
笑顔も素敵。
辛かったローマの一日が癒されるわー・・・。

車窓を眺めながらのディナーを車掌さんに頼むといいって聞いてたんだけど、「レストランなら1時間後くらいに行くといいですよ」だって。
頼まなくても大丈夫なのかな?


車窓はさまざまな景色が移り変わっていく。


おっと、そろそろ暗くなって景色も見えづらくなってきたし、さほどお腹も減ってないし、カフェ車両で外を眺めながら軽く済ませちゃおうかな。

意外にもサンドイッチがとても美味しかった!


そしてこの日のために持ってきた、汗拭きシートとアロマオイルで全身くまなくほぐして癒しの時間。
ん~極楽ぅ~~~。

電気も普通に使えるし、2人部屋なのに相方は現れなかったりで、二人分の毛布をかかえて上機嫌のまま就寝。


目覚めたらきっとフランスに入国しているはず。
おやすみなさーい!!

なぜか二段ベッドの裏に鏡が貼ってあった

イタリア人と英語
相手も英語がわかるといろいろ他愛ない話も進んで情報が多く入るんだけど、たまにフロントやチケット売り場の人が英語話せる程度で、今回関わった人たちはほとんど英語は片言のよう。
スロヴェニアとかは観光客の量も少ないだろうし、分からなくてもしょうがないかなって気はするけど、一大観光都市ローマでは、もっと通じるかとたかをくくってました
💦

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