- Fri, 10 Jun 2011 -
1 城壁の町 トロギール
1.1 聖ロヴロ大聖堂
1.2 バカンスの人々
2 クロアチア第2の都市 スプリット
2.1 ディオクレティアヌス宮殿
3 ボスニア領のスーパーで
前半ツアーもついに中日! 嬉しいことに雨予報はまたもやハズレ(この時期は読めないそうで・・・)、快晴のもとまずは世界遺産の城壁に囲まれた古都・トロギール Trogir へ。
城壁の町 トロギール
聖ロヴロ大聖堂
この小さな町が持つ至宝、聖ロヴロ大聖堂 katedrala sv. Lovre。
13世紀~17世紀まで400年の月日をかけて造られた鐘楼は、下から半円アーチのロマネスク→尖塔アーチのゴシック→ルネサンス様式へと、変化してゆく時代をそのまま身体に刻み込んでいる。
聖書の場面がこと細かに彫られ、アダムとイブが迎えてくれるロマネスク様式の門。門を護るのは、1000年以上続いた ”アドリア海の女王” ヴェネツィア共和国の象徴・獅子。
半円に施された彫刻(ティンパヌム)もロマネスク建築の特徴だね。
聖ロヴロは ”網焼き” の刑で殉教した聖人だそうで、網を持った意匠で表現されている。
広場の柱には罪人を繋ぐ鎖のとめ具が残り(シベニクにもあった!)、ここに晒し者にされた罪人は当時、卵だのトマトだのを投げつけられたそうだ。
食べ物を投げつけられたってことは、生活にそれなりのゆとりがあったってことかな・・・。
今でも住居に使われている中世の建物には、洗濯物や、可愛らしい鉢植えが。石造りの家は、中は涼しく、日陰も風が通り爽やかだ。
バカンスの人々
そのまま南門へ抜けると、リゾート用の船が横付けされた港の景色に一変。日本人は夏に避暑地へ行くけれど、ヨーロッパの人々は陽射しを求めてバカンスへ殺到する。
そしてこんな小さな町でも、市場はワイワイ賑わっている。クロアチアの人々にとって市場は生活に欠かせない、憩いと交流の場所なんだな。
デッキにはこの時期すでにバカンス状態のおじ様たち。仲間にいれて!
クロアチア第2の都市 スプリット
バスで一路、もとのスプリット Split へ。昨日立ち寄ったシベニクと今日のトロギール・スプリットは、1日で回ることも可能な近さだね。
ディオクレティアヌス宮殿
ここの見どころはやはり、世界遺産のディオクレティアヌス宮殿! 3世紀も昔の建物がこれほどよい状態で残されていたのにはワケがあり、中世の人々が宮殿の基礎にあたる地下部分を、ゴミだめとして使っていたからだそうだ。
ごみが密集していたところが支えとなって、壁やアーチ天井がそのままの状態で残ったんだね~。
石灰岩に加えてアーチを形作るレンガ、そして驚くなかれ4世紀の木材まで展示されてる! 当時貯蔵庫として使われた地下は、外の暑さを忘れるほどにひんやりと涼しい。
キリスト教迫害で有名なディオクレティアヌス、その霊廟が後世キリスト教の大聖堂として再利用されたのはなんとも皮肉な話。
スプリットは珊瑚の名産地、そして良質な石灰岩でも有名。迷路のような街中を、灼熱の太陽の下、目当てのお土産屋を探していそいそと歩き回る。
クロアチア音楽のCDと色の美しい石灰岩の灰皿をゲット!
ボスニア領のスーパーで
海辺のレストランでカサゴの煮込みに舌鼓を打つと、あとはアドリア海沿岸をひたすらドブロヴニクに向けて南下する。
さてこの道なり、途中どうしてもボスニア領を通過するかたちになる。この特徴的な領土配分は独立に際しての政治的な理由からこうなったそうだ。
おみやげ購入のため寄ったボスニア領ネウムのスーパー、すでに大型観光バスが並んでいる。もちろんレジも大行列。
じつはこのツアー、参加者のほとんどが母親くらいの年齢のおば様方なんだけど、このスーパーでかごの中に目当ての品を入れるスピードと言ったら、まるで戦時下の買出しを彷彿させる勢い!!
ふだん穏やかなおば様まで血相変えて、もの凄い勢いで商品をカゴに投げ入れてるし、なんかちょっと負けてらんない・・・ってついつい以下のお土産をお買い上げナリ~✨
おみやげに大評判の野菜コンソメvegeta
菩提樹のお茶やブラック・ティー
チョコ入りペパーミントキャンデー
そしてアドリア海でもっとも美しいマカルスカ・リビエラ海岸を抜ければ、いよいよ夢にまで見たドブロヴニクまであと少しだ。