North, South, East and West ーあたまの中を旅しよう。

  1. SEASIDE

北の大地の夏休み④小樽~積丹~神威岬と札幌ススキノ

Fri, 16 Aug 2024
1 小樽運河の朝
2 積丹半島をひとまわり
  2.1 ワイルドなおたる水族館
  2.2 余市のニッカウヰスキーみやげ
3 積丹ブルーに浮かぶダイナミズム 神威岬
  3.1 往復1時間「チャレンカの小道」
  3.2 ぶっちぎり残念賞……オスコイ!かもえない
4 ススキノの夜
  4.1 遅刻でダッシュ!じんぎすかんマルタケ
  4.2 さすがススキノな夜パフェ

小樽運河の朝

昨晩たっぷりお湯を堪能したので、朝風呂はせずに運河周りをちょっぴり散策。


夕暮れからロマンティックな彩りを運河に落としていた倉庫街は、逆側の通り沿いに入口が並んでる。人通りも少なく、夜とはまったく違う感じがするね。


ノスタルジックな色とかたち。何に使われていたのかな?

朝の運河の静かな時間


ふる川に戻ると、真心を感じほっこり和む朝のブッフェ料理がずらり。運河を眺めるカウンターで二人並んでいただきます。

コーンスープやポテトサラダが格別


ココロも体もたっぷり満たされて、さぁ旅も中日の1日が始まるよ~!

積丹半島をひとまわり


小樽港を出発したら、水族館-ニッカミュージアム-神威岬-道の駅かもえないと、積丹半島をぐる~りひとまわり。はじめの目的地・おたる水族館は車で10分ちょっとのとこにある。

青の洞窟クルーズツアー
本当はね、青い小樽の海を眺めながらカモメの餌やりして ”青の洞窟” までゆく、小樽発のクルーズツアーに参加してみたかった!! でもDarlingが船酔いしやすいってことから最終的に断念・・・😭 でもこの時期お盆でたくさんの人が訪れるせいか、だいぶ前から希望の朝出発便はすでに埋まってました💦 売り切れでも、天気や参加者の体調などによってキャンセルもしばしば出ることがあるそうで、こまめにネットからチェックしてトライしてみて下さい!と担当者がおっしゃってました。

ワイルドなおたる水族館

眼前に海が広がる、見晴らしのよい敷地に建てられたおたる水族館

祝津マリンランド(ちょっとした遊園地)も併設されており、ファミリーでたっぷり楽しめそう! 9時の開館とともに涼しい館内をめぐり始めます。

本物の目は表側にあるけど裏側が可愛い顔みたい


大きな水槽で優雅に泳ぐエイの仲間たち。みんな大きくて立派なの。やわらかくふわふわのお腹をこちらに翻したりして、見ているだけで気持ちいい!

北の海の巨大回遊槽


オホーツク海・ベーリング海を再現した冷たい回遊槽。ここは館内もひえびえ極寒。泳ぐのサボってるぐうたらな魚たちが、水槽のへりに等間隔で並んで休んでる😄

でもなんといっても圧巻は、小樽ならではの自然を利用して造られた海獣ゾーン!!

小樽の自然と繋がった海獣飼育施設


施設の金具は塩水で錆びたりして年季も入ってるため、なんか軍の施設みたいなワイルドな無骨感を醸してる。

オホーツク海の自然そのままの水が、柵を通じてプール内に循環していて、だからなのか、プール内にいる動物たちものびのび気持ちよさそう~。

このエリア、直射日光を避けるところがなくて酷暑にさらされるんだけど、この子たちの姿を見るとそれも心なしか和らぎます✨

すいすいお腹の日光浴(笑)


たっぷり楽しんで、最後にセイウチショーを見てフィニッシュと思ったら、すでにセイウチ館の前は黒山の人だかり。人の頭で見えず、仕方なく高台(本館方面)にエスカーで戻ったら、そこからよく見えた。実はここが特等席?

高台から見るセイウチショー 向こうは小樽の烏帽子岩!?


こんなに自然と一体化した水族館って、今まで見たことなかったなー。楽しい2時間だった!!

余市のニッカウヰスキーみやげ

水族館から24㎞、こちらはニッカウイスキーで有名な余市。職場に持って行くいいお土産が見つかってなくて、ここニッカミュージアムに立ち寄ることに。ウイスキーツアーに参加しなくても、おみやげコーナーは普通に入れるんだって。

ニッカウヰスキーミュージアム


ここで上品な雰囲気のものがいろいろ見つかって、ウイスキーのパウンドケーキをみんなへのお土産にした。ここでしか買えない銘柄とか、他にもいいお土産が見つかったよ~✨

おうちでウイスキー三昧 ウィスキー好きの弟にも1本


そして本日のクライマックス、神威岬に向かってGO!!

積丹ブルーに浮かぶダイナミズム 神威岬

神威岬は積丹半島の突端にあって、小樽からはR229をおよそ70㎞、半島の輪郭をなぞって走る1時間半の道のり。しんどいかな~💦と思いきや、明媚な海と漁村を眺めながら、思った以上に爽快なドライブルート。

「積丹」の地名は、アイヌ語のシャク・コタン(夏の村)から。この爽快さが夏に相応しかったのかな。
もともとニシン漁で発展したエリアで、現在も水産業がさかん。特に雲丹は有名よね。


小さな岬の岩盤をくり抜いて造られた、いくつものトンネルを通り抜けて北側の突端に向かう。

あっ! 向こうに見えてきたのって、神威岬の先じゃない!?

往復1時間「チャレンカの小道」

巨大な駐車場は車でいっぱい、大盛況。他の観光地からそれなりに離れてるし、酷暑の昼時で人は少ないと読んでたんだけど、いやいやどうして・・・土産物屋の中も、今しがた岬の先から汗だくで戻ってきた人たちでごった返している。

源義経が奥州で自害せず蝦夷へ逃れたとする「義経北方伝説」によれば、蝦夷に辿り付いた義経は日高地方のアイヌ首長の娘・チャレンカと恋仲になるが、野望を捨てきれずに彼女を捨ててさらに大陸へと渡っていった(そして義経=チンギスハンだった、という説は現在は科学的に否定)。

岬まで彼を追ってきたチャレンカは、絶望し海に身を投げた。その彼女の怨念の化身が岬先端に立つ神威岩とされていて、「婦女を載せた船がここを過ぐれば覆没せん」と叫んで海に消えたことから、チャレンカの怒りに触れて祟られないよう、この岬一帯が(和人の)女人禁制の地になったそうだ。

★帽子は飛ばないよう必ず紐つけてね★


スケジュール上、結局一番暑くて陽射しの強いタイミングになってしまった💦
日焼け止め塗って、すごく暑いけど長袖羽織って麦わら被って、岬の先まで歩いてくよ!

小道は細く、人とすれ違うのも精一杯。びゅうびゅう音を立てて風が吹きすさび、日傘なんてバランス崩すし吹き飛ぶし凶器でしかない。とてもじゃないけどムリー!!(一応リュックに入ってる)

前も絶景



この豪快な自然美を見せる独特な地形は、積丹岳などこの近辺の火山活動で生まれた山地が、直接海水で浸食されて雄大な海食崖(かいしょくがい)として発達したものなんだそう。神威岬は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園の一部を構成している。

振り返っても絶景


そう、そしてこれぞ積丹ブルー!!!
目の覚める青だよ!

息をのむ積丹ブルー


積丹エリアは夏に海が穏やかになり、透明度が増して、もともと海藻も少ないことからも青が鮮やかに見えるんだそう。
美味しい雲丹は、こんなに美しい海に揺られて育つんだねぇ😄

舗装のなくなった凸凹の小道をすれ違ったり、体力のない人がゆっくり歩いて渋滞したり、強風の難所をこわごわ渡ったり。
770mハイクしてついに突端!!

向こうに立つのが神威岩


激しい風の中に立ち向かい岩に立ってこの景色を見ていると、この岩を見た昔の人が現代まで悲恋の伝説を語り継いできたのも分かるような気がするね。


神威岬は古くから航路の難所として有名だった。

ここにある灯台は、1888年(明治21年)に道内ではじめて設置された20基のひとつで、1960年以降無人となったけれど、トンネルがまだなかった当時は灯台守やその家族が、余別の村落から険しい山道や断崖近くを4㎞も登り降りして行き来したそうだ。

無人となった灯台の建物


ある灯台守とその家族が、行き来の途中に波にさらわれて行方知れずになった事故があり、村落の人たちはそれを悼んで、行き来が楽になるようにと岬の岩盤に手彫りでトンネルを掘ったのだそう(近くに残るのがその ”念仏トンネル”)。

”女人禁制” の伝説には、少なくともそんな女子供の遭難を防ぐ目的もあったかもね。


さっき来た道を戻りながら。岬の尾根伝いに、こんなに歩いて来たんだなぁ。風も強いから雲も妙な形になってて、まるでフォービズムの絵画みたい。

ちかれた~~~あづかった~~~~💦


汗ダッラダラ。

先端のフォトスポットは狭く高いごろごろの岩場で、みんな写真待ちで列成してるし、なんだかんだで片道20分とされるところを往復1時間くらいかかっちゃう。

暑くて風もびゅんびゅん吹いている今日は、ハイキングとはいえなかなかしんどいよ~。

積丹ブルーソフト


だから、頑張ったご褒美♥
👆歩く前から食べるって決めてた

ソフトクリームを作り続けている係のおじさん、手が腱鞘炎にならないかな?って心配になるくらい、ひっきりなしに観光客が列を成してました。

ぶっちぎり残念賞……オスコイ!かもえない

車に乗ってばかりのドライブ旅行中、体力を要する絶景ハイキングを堪能でき、心底大満足。暑かったけど、景色のきれいなお昼頃で結果オーライだったかも!

あと寄りたいのは、西側の神恵内(かもえない)村にある道の駅オスコイ!かもえない。ここのホッケバーガー🍔が美味しいらしいから、小腹も減ったしちょっと遠回りだけど行ってみようよ✨

そんな思惑を抱いて海岸線を左回りに長々ドライブして、ようやく着いた!!ところで衝撃😱

15時台に、食べるものすべて売り切れ。
ホッケバーガーどころか、他の食べ物も。
ガラガラの陳列棚に、なぜか農産物が申し訳程度に残っている。

結局、20㎞も走ってきたのにトイレしか利用するものがなく、滞在5分でパーキンを出る。
これはお盆で人手が足りないからなのか、お盆で観光客が多かったせいなのか……わからんけど、確かなのはこの旅一番のガッカリ体験だったってこった。

ススキノの夜

そんなこんなで、神威岬から札幌までちょっと遠回りして134㎞。それでも予定より早く、プレミアホテルCABIN札幌に到着!

昨日の午後も歩いた札幌


ススキノ近辺でお風呂の評判がよいリーズナブルなホテルのひとつ。泊まりたかったベッセルホテルカンパーナが満室で、今回は次点のコチラに宿をとったの。

珍しく時間に余裕ができて、お風呂でサッと汗を流して、ベッドの上で荷物やおみやげ整頓しながらのんびり寛いでたら、ピロポロピロポロ♪と着信音。

表示を見ると本日予約を入れてあるじんぎすかんマルタケから。何かな?とベッドの上で寝そべりながら受けたら、

ご予約の時間にいらっしゃらないんでお電話しました
本日は来られますか?

あれっ、20時からでしたよね?

LINEにやりとり残ってますのでご確認下さい
19:45のご予約ですよ

・・・!!!
すみません、5分で行きます!!


も~~~仰天してしてベッドから跳ね上がったよね。。。
大慌てで支度して走って、5分後にはゼィゼィしながら、ホテルから260mのマルタケ暖簾前に立ったのだった。

遅刻でダッシュ!じんぎすかんマルタケ

七輪で焼くスタイルの、じんぎすかんマルタケ薄野本店。この夜は予約でいっぱいの中、確か「指定の時間なら」ということで、事前に予約を取らせてもらっていたのだ。
5分の距離でぴったりの20時、と勘違いして余裕こいてた💦

「ハイレマスカ?」と店を覗く観光客らしき外人さんの一行、それに向かい「Reservation only, today」と断っている店長さん。つまり残り1卓は、予約に遅れたあたしたちの席ね・・・。

急いできた体を崩すわけにゆかず、店の写真を撮る間もなくはぁはぁ息を切らして暖簾をくぐり、遅れてすみませんでした!!とあいさつ代わりに第一声。案内されたカウンターに二人して、両手を膝に揃えてミーアキャット並みに背筋をピーンと伸ばし着席。

ジンギスカン
初めてですか?

はいっっ、初めてです!

まずは脂を真ん中に


2人並んで神妙な面持ちで、店長の初心者向けガイダンスに耳を澄ましコクコク頷く。

肉は表裏返して、少し縮んだら十分です
タレにお好みでスパイスやニンニク入れて調整して下さいね

コクコク。コクコク。
いや、店長の声は柔らかいんだけど、電話の時の感じから察するにたぶんちょっぴり怒ってるハズだから💦

いい音が響く


言われた通りに表も裏もジューッってしたら、タレつけてパクッもぐもぐ・・・。
ウン、美味しい

クセのあるお肉が苦手で、はじめはジンギスカンディナーに難色を示していたトミー先生も、

美味しいね!
全然臭みもない

と大絶賛。

シンプルにロースとカルビを頂いておかわり。本当にストレートに ”美味しいお肉” なの! お野菜は ”もやし” があたし的にラム肉にベストマッチかな~✨

タレに追加する調味スパイスにはカレー風味のものが混じっていて、それが羊肉の個性とうまく合わさり、元気印な赤身肉にひねりが加わって大人びた味わいに。

うちのスタイルはいわゆる一般的なジンギスカンとはちょっと違うんだけどね


でも美味しいから、ココにしてよかった~~~!!

そうそう、セカンドマリッジ(指輪)での旅は今回お初👆


最後にお肉の特性ダレで食べる、この店定番の一口ラーメン。これもおつな感じ!

すべてすっごく美味しかった♡
店長、ご馳走様でした!!!

さすがススキノな夜パフェ

いい感じでサワーも回り、ススキノに繰り出す。そう、ジンギスカンまるたけでデザートを頼まず出てきたのにはワケがあるのだ。

ここ夜の街ススキノには、夜パフェの食べられるお店がいっぱい!!
下調べで気になった、近くのROJIURA Caféへと吸い込まれるように入っていく二人・・・。

ずらり並んだリキュールの瓶の前の、カウンター席がちょうどいい感じであいていて、メニューを開いてみる。

お゛お゛!? 東京の3割安なお値段で立派なトールパフェがいくつも!

夜なのに立派なパフェ♡


あたしはクレームブリュレと3種のベリーのパフェ。甘さ控えめの濃厚カスタードにとろける生クリーム、さっくさくのミルフィーユ。やわらかめのふわふわな舌触りで、材料のフレッシュさが伝わって来る~~~✨

自称ダイエットを装いつつなぜかいつも間違った方向のものを選んでしまうトミーは、いちばんカロリーの高そうなキャラメルパフェをしっかり堪能していました。

メニューにはリゾットとかステーキも並んでて、ちょっとしたオサレごはんもできちゃうみたいで、さっすがススキノ😃


旨いジンギスカンと、絶品夜パフェ・・・
なんて最高な夜!!


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