- Thu, 15 Aug 2024 -
1 霧の十勝岳
1.1 幻想で人々を魅せる青い池
2 札幌まで140㎞
2.1 ひとまたぎ覇道
3 ちょっぴり札幌を楽しんで
3.1 福の樹の名品「海老じゃらし」
3.2 札幌市時計台と赤レンガ庁舎
3.3 Revenge!? 北海道大学
4 運河の宿 おたるふる川
4.1 小樽の硝子みやげ
4.2 郷土料理おおとみ
4.3 素晴らしきかな、ふる川の湯殿
霧の十勝岳
朝早く、目が覚めて露天風呂をいただいてきたTommy。
晴れて上の空気が温まって来ると、夜の間に水分を含んだ重い空気が下に追いやられて雲海になりやすいんだけど、あいにくしとしと雨模様で気温が低いまま、周囲が霧に包まれちゃって雲海は見えなかったみたい。
あたしも時間差でサッと女湯へ。やっぱり霧で真っ白だったけど、先にいた人が出たあとは、ひとりでイチイの木の香りを独り占め。
山の朝霧をかけ流しで堪能する贅沢なひととき。
山荘の朝食。これまたひとつひとつ、丁寧で旨いのよ・・・じんわり、山のごはんを噛みしめます✨
幻想で人々を魅せる青い池
9時過ぎにカミホロ荘を出発。北の美瑛方面に約15㎞駆け抜けて、大人気スポット・青い池へ。
混雑するので早いうちがいいと聞いてはいたけど、数年前の旅では人もまばらで静かだったここが、今はバスも停まれる大駐車場が完備されちゃっても~たくさんの人で賑わってる!!😱
周りは人でもみくちゃ。大声の中国語もバンバン飛び交ってるんだけど、池はあくまで青く静かで✨
小雨降る中でも、色の鮮やかさは変わらず。霧に包まれる姿がまた幻想的なの!
美瑛川に人の手で作られた「青い池」には、周囲からアルミニウムをふくむ水が流れ込んでいて、その結果コロイド粒子ができ、光を散乱させ青く見せているんだそう。
・・・ふぅ~・・・。
きれい~・・・。
冬期には雪で覆われ樹氷がついて、夜間にはライトアップも加わり、まるで絵本のような景色になるそうです。
次の機会があったら、そういう姿も見てみたいなぁ。
事前清算を済ませ出ようとしたら、パーキング出口の精算機が壊れて、急遽修理が始まっちゃってる。出庫できない車が列をなして大渋滞に。しびれを切らした人たちが、次々に車を降りてゲート管理のスタッフに声をかける。
👨「機械を通して清算済の確認をしないと通しちゃいけない決まりなんです… 上からも修理を待てとしか指示がなくて」
ってそりゃルールはそうかもしれないけど、よく見てよ周りの状況。これ以上ゲート閉鎖しっぱなしじゃ事故や暴動に発展しかねないでしょ💦
結局、みんなにわぁわぁ言われてようやく、スタッフさんのレシート目視確認で出してもらえた。
やっぱり、現場の状況判断ってとても大事だと思うの(-_-;)
札幌まで140㎞
お天気が今一つなので、富良野の鳥沼公園でのボート散策をスキップして、そのまま札幌方面に向かうことに。
その途中に、面白いスポットがあるんだ!!
ひとまたぎ覇道
道道116号は、緑いっぱい車はちょっぴりの、大自然堪能ドライブ。80㎞ほど進んだところで、現れるのが三笠ジオパーク。
この手前にある、ひとまたぎ覇道に行ってみたいのだ。
車では行けない場所らしく、堀川林業さん入口付近の砂利道に車を停め(ここしか停められそうな場所もなく)、Google mapを頼りに歩いていく。
この辺りは桂沢神居古潭って呼ばれてる。旭川にある名勝 ”神居古潭(カムイコタン)” を連想させる景観が見られるということで、そう呼ばれるようになったらしい。
アイヌ語でカムイ=神、コタン=住むところ、神の住む場所ってことね。
幾春別川沿いは野外博物館(ジオパーク)になっていて、巨大なアンモナイトの展示で有名な三笠市立博物館から、1時間くらいの散策でこの辺りまで周れるようになっているみたい。
なぜここでアンモナイトがたくさん見つかるかと言えば!!
この先で、5000万年前に海だった幾春別層と1億年前に川だった三笠層が断層によって隣り合っていて、ここを渡ると一瞬で5000万年の時空をタイムスリップ!
それでもともと海だった地層からは、たくさんのアンモナイトの化石が見つかってるってワケ。
人影もまったくなくて、本当にタイムスリップしていてもすぐには気付かないかも・・・?
なんだか不思議な感覚。
台風の影響で降った雨で葉が落ちて、しっとりと濡れた絨毯のよう。
川のせせらぎと緑の生命力が波のように押し寄せて、ほんの20-30分歩いただけなのに最高の森林浴。
地球から ”いのち” を分けてもらってる感じするなぁ。
そういや、初日の阿寒・摩周エリアでは準備した熊鈴が無意味に終わったけど、むしろココの方が人もいなくて、背丈ほどの草も繁ってるし、よっぽど熊鈴の出番って思った。(実際に熊に注意の看板出てるし)
クルマに熊鈴、置いて来ちゃったよう。
ちょっぴり札幌を楽しんで
後半もガンガン飛ばして、大都会札幌に到着!! 明日の夜はまたここに戻って来てススキノ泊(プレミアホテルCABIN)だから、今日は日中の札幌市内を楽しんでおこっか😃
まずはご当地札幌ラーメン🍜が食べたい!
福の樹の名品「海老じゃらし」
ところがまさにお昼時、すすきの・月寒通近辺の多くの人気ラーメン店はすべて長蛇の列。うぅ。クルマもパーキング入れないと並べないし・・・
迷いながら車でうろうろしていたら、札幌ラーメンではないけれど、めっちゃ高評価の福の樹を発見。店専用の無料パーキンも空いてる!店内も余裕あり!よしココにしよう!!
あたしはイチオシの「海老じゃらし」、トミーは「白胡麻トマト担々麺」にしてみたよ。
えっ何コレ、めっちゃ旨!!
3種の海老を贅沢に使ったビスク風味の濃厚トマトスープに、道産小麦を使ったほどよい太さのちぢれ麺が相性最高。そして特性海老ペーストと粉チーズで風味も深みもさらに倍増。
トマトもビスクも大好きなあたしにはたまらん♡ 最高!!
これはラーメンなのかと言われたら、素直に首を縦に振れないけれど、そんなこともどうでもよくなるその美味しさの秘密が紹介されていた😱
1杯にトマト3個を贅沢に使ってる😍✨
なんというか、背徳感をまったく感じることのない、体によいラーメンなのです!!
札幌市時計台と赤レンガ庁舎
思いがけず、美味しいランチを楽しめたな~。
車をちょっと野暮用のある大丸札幌店に停めさせて頂き(ロレックスマラソン中のトミー)、そこから南側に行ってみよう。
地下通路をずーっと歩いていくと、暑くても汗かかずに快適にたどり着ける、札幌時計台!
明治維新後、アメリカ農務長官・ケプロンの指南のもと、北海道開拓次官・黒田清隆が札幌農学校(北海道大学の前身)の開校に尽力した。開拓のリーダーとなる人材を輩出すべく、初代教頭・クラーク博士の全人的指導の一環として、体の鍛錬に必要とされた演武場も建設されることになった。そしてその完成式典で、開拓長官となった黒田が時計台を取り付けるよう指示した。
こうしてできた時計台(演武場)は以後、この地に生きる人々の生活を正しく刻む拠り所となり、農学校の移転に伴い札幌市所有となった今もこうして、電気なしに正確に動き続けている。
(場所は当時の位置から移動されており、本来の演武場跡はブロック北側の道路沿いにある)
赤い屋根なのは、雪が積もっても見つけやすいからなのかな。そして、北海道の開拓者精神を象徴するものとして、不動の北極星をモチーフとする★のマークを装飾に用いているのがとても印象的。
時計台のみならず、サッポロビール然り(今は黒★だが昔は赤だったそう)、旧本庁舎然り。
少し歩いて、その本庁舎。
・・・と思ったら、修理中で絵のはりぼて赤レンガだった。ちょっと残念。
そして、この花壇を提供しているのは雪印メグミルク。あれっいつ社名「メグミルク」に「雪印」を戻したんだっけ?
そこに衝撃。(調べたら雪印解体から7年の時点だった、今からもうひと回りも昔)
Revenge!? 北海道大学
そのまま線路を越えて、北側にある北海道大学構内へ。
実は北大、現役の時にセンター試験で足切りを受けて涙を呑んだ、憧れだった大学なのよ。
今思えば、寒さに弱く ”生存限界はおおよそ関東平野まで” のあたしにとって、結果オーライだったかもね(笑)
自転車が欲しくなるほど広い敷地内は、お盆だからか学生もまばらで。都心の大学では望むべくもない緑豊かで広い構内に、気持ちもおおらかになる。
この構内にもクラーク像があるけど、あの有名な指さし銅像ではなく胸像だった。じゃああの銅像はどこ? えーっと、郊外にある羊ケ丘展望台?? じゃあ明後日のスケジュールにねじ込むかな。
歩き疲れて北大マルシェでひと休み。北大牛乳を使ったジェラートに舌鼓~✨
そろそろいい時間だね。ぼちぼち小樽に向けて出発しますか!
運河の宿 おたるふる川
札幌から小樽は小一時間。何時間も森の中を駆け抜けるエリアに比べれば、むしろラクチンかも。
本日お世話になるのは、おたる ふる川。
ゆっくりする時間が限られているから、17時以降CIのオトクなショートステイプランにしたんだ。
やわらかな人当たりのスタッフさんたち。ウェルカムのふる川謹製ワインを頂いたら、さっそくお部屋に案内してもらう。
北海道ではダブルがあるホテルは案外少なくて、ここでもツイン。
大正浪漫の雰囲気はそのままで、
わぉ♡ モダンな設えのテラスが付いてます😍
ハンギング・チェア、座りた~い!!
小樽の硝子みやげ
まずはのんびり一服しつつ、海鮮丼食べたいね~といくつかのお店に電話かけてみたんだけど、お盆のせいかどこも予約でいっぱいいっぱい! このままでは食いっぱぐれてしまう。
なんとかひとつ地元飯の店を押さえ、その時間に合わせてお土産探しに繰り出した。
小樽港からちょっとプラプラすると、大正硝子のお店が集まる道に。
キラキラした店内に、なんかワクワクする。
いい感じのワイングラス、ないかな~。
そしたらここで見つけた!!
見た瞬間から、心惹かれてしまった白いムラの模様が美しいグラス。
在庫が3客あったんだけど、展示されているものが一番ムラの出方が綺麗で、それを包んでもらったの。
惚れ込んで、実家のママにも違うかたちで同じ柄のお土産買っちゃった😊
あっ、そろそろ時間だよ!
急いでお支払いと発送手続きを済ませ、そのまま予約してあった郷土料理「おおとみ」へ。
郷土料理おおとみ
案内されたのはレトロな衝立で仕切られた2階の畳のお席。忙しそうにお料理運ぶ女性が行き来している。
今が旬よ!!とおばさん太鼓判のもろこしかき揚げ、絶対絶品のほっけフライ、ケンタやファミチキを爆食いするdarlingのためのザンギ(鶏から)に海鮮もの2品をオーダー。
お腹減ってないから軽めでいいよねって言ってたのに、結局いつも通り盛りだくさん。しかも揚げ物6割。
でもね~、この揚げ物たちがまさに絶品😭!!
ハフハフしながら、甘くてふんわりのかき揚げにウットリ、さくさく肉厚なホッケにタルタルつけてKNOCK OUT、ザンギをばくばく喰らい「今までの唐揚げでこれが一番好きかも」とのたまうDarling。
で、案外海鮮がン?って感じなの。うーんフツウ・・・ごく普通な気がする・・・。
東京でも「根室花まる」に行けたり、豊洲から流通するいい素材が手に入ったりするからかな。
全国規模でで流通がひと昔前より格段によくなってるんじゃないかなぁ。
お腹いっぱいいなって手を繋ぎ、ほろ酔い気分で小樽運河へ。
かすかに波打つ運河の水面に、昔の倉庫が色とりどりに浮かんでる。
小樽はね、
長くお付き合いした元彼が連れて来てくれるって約束したのに結局来れず、両親との旅で初めて訪れることになったのがもうひと回りも昔。
ようやく、こうして二人旅でこの地を訪れられたのは、なんか感慨深いんだ。
人生、いろいろあるよね。
運河からはお宿のふる川もきれいに見えるよ。
あったかくて、つかず離れずの居心地がよいお宿。長きにわたり皆に愛されるのもよく分かる。
お湯を楽しむ前にしばしテラスで珈琲を。
落ち着くレトロな港町、小樽。
素晴らしきかな、ふる川の湯殿
一日の〆は、楽しみにしていたふる川のお風呂!
お気に入りの布でようやく作ったMy甚平(トミーが甚平愛用しててずっとうらやましかったの💦)をスパバッグに入れて、いそいそと向かう。
こちら、ぬるめの温度が実に心地よく、熱いとのぼせて蕁麻疹まで出やすい長湯嫌いなあたしも、小一時間のんびりとお湯をいただくことができました。
スッキリしたレモン風呂、ぽこーんかこーんと音の響きが心地よい、ゆるやかな寝湯。さまざまな形のお湯文化を堪能できて、まるで和のスパリゾート。
特に寝湯最高。本当にここで寝落ちしてしまいそう。。。