12サイン、ハウス……と来たところで、3つ目はリーディングのポイントになる “感受点” のハナシ!
小さい頃に理科で習った惑星が出てくるので、サインやハウスに比べればなじみやすいかも?
サインとハウスの記事はコチラ♡
10天体は、自分の分身!
ホロスコープは、その人が生まれた時にその場所から見て、太陽系の惑星その他もろもろの感受点 sensitive pointが、黄道上のどの方角(宇宙の番地)にあったかを記したもの。
その感受点の強弱や個性、感受点同士の相互作用を読み解いていくのが、ホロスコープ・リーディングです。
代表的感受点である惑星 planetは公転周期順に、
月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10天体。
🌠太陽は惑星じゃない……?
天文学的には太陽は自ら光る恒星、月は地球の周りをまわっている衛星、その他の天体は太陽系の惑星ですが、占星術では便宜上ひとくくりに、天体とか惑星と呼びます。また、本来地球が入るポジションには、かわりに太陽が入ります。(ホロスコープは天動説的に描かれるChartだからね😉)
ちなみに冥王星は2006年に「準惑星」に降格しており、科学的には”惑星”ではなくなりましたが、占星術的には惑星として残っています。
惑星の中でもその人らしさをいちばんよく象徴しているのが、「ライツ lights」と呼ばれる太陽と月の2つ。外にあらわれる自我と意識(太陽)、プライベートと無意識(月)が表裏一体となりその人らしい輝きを放つので、この2つは “lights” と特別に名付けられているのね。
ホロスコープでの太陽と月は、自分の中の次のような部分を受け持っています。
太陽 Sun
表にあらわれる自我(エゴ)と自主性の象徴。人生の目標・目的、大切な領域、創造性や自己表現、生命力などをあらわす。
自分自身だけでなく、その父親や父性の象徴でもあり、女性にとっての夫をあらわす。
月 Moon
感情・本能、嗜好、習慣、受容、プライベートな部分を象徴。
母親・母性の象徴でもあり、男性にとっての妻をあらわす。
ライツ以外の惑星についても、おおまかなその役割を掴んでおこうね。
水星 Mercury
好奇心、知性、理性、コミュニケーション、広く浅い情報収集、情報処理や言語能力の象徴。メディアや移動・近距離の旅行に関連。
兄弟姉妹もあらわす。
金星 Venus
美的センス、贅沢で華やかな嗜好、グルメやファッション、恋愛など、受け身的で女性的な感受性にまつわる楽しい事柄の象徴。
若い女性、男性にとっての恋人もあらわす。
火星 Mars
情熱、意欲、闘争心、攻撃性、軍事・戦争、性的エネルギーなどの、能動的で勢いのある男性的パワーの象徴。
若い男性、女性にとっての恋人もあらわす。
ちなみに水星は太陽と28度、金星は48度までしか離れないため、ホロスコープ上ではそれぞれ太陽と1つ隣のサイン、2つ隣りのサイン(星座)までにしかなりません。例えば、太陽が双子座の人は、水星はその前後を含めて牡牛座・双子座・蟹座のどれかにしかならないってこと……
太陽の周りをウロチョロして、その個性をより強調したり色づけしたりすることも多いのね。(太陽・水星・金星全部が同じ星座、とか)
公転周期が短めの惑星であるライツ+水星・金星・火星の5つは、基本的なその人となりを形づくる「個人天体」と呼ばれています✨
🌠個人天体
月☽(公転周期は約28日)
水星☿(約88日)
金星♀(約225日)
太陽☉(約365日=1年)
火星♂(約688日)
でも考えてみれば、火星は内面というよりはむしろ外部に向かうエネルギーなので、つづく木星・土星のような「社会天体」に分類してもいいのかも?
🌠社会天体
木星♃(約12年)
土星♄(約30年)
木星 Jupiter
発展と拡大、幸運や豊かさ、懐の深さや楽観性、宗教や哲学、読書、法律、高等学問、海外旅行・海外運、貿易などを象徴。
大人物、鷹揚で余裕のある人物もあらわす。
土星 Saturn
社会的なルールと抑制を象徴。縮小・遅延、試練やコンプレックス、ストレスなどを与えるが、その克服により、長期的な継続性や安定性を獲得してゆく側面も。
年輩者、権威、厳しい目上の人をあらわす。
さらに、土星よりも遠くにある太陽系惑星、天王星・海王星・冥王星は「トランスサタニアン(土星以遠)」と呼ばれ、公転周期が非常に長いため、その世代や時代の特徴が現れやすいです。
🌠トランスサタニアン
天王星♅(約84年)
海王星♆(約164年)
冥王星♇(約248年)
天王星 Uranus
変革、独創性、斬新なアイディア、テクノロジーや電波、衝動性、予想外のアクシデントなどを象徴。
変わり者、天才肌の人物をあらわす。
海王星 Neptune
夢・想像性、理想・ビジョン、曖昧なもの、芸術、直感力、スピリチュアルなど、実体や境界を持たないものを象徴。
放浪者、夢想家、芸術家などをあらわす。
冥王星 Pluto
破壊と再生、強制力、徹底、極端さ、セックス(他者との融合)、死、遺産など、自分ではコントロールできない事柄を象徴。
カリスマや強制力を持つ独裁者をあらわす。
天体の年齢域
天体のはたらきはそれぞれ、人生の中でクローズアップ・開発されやすい年齢域があります。例えば、感情や習慣をつかさどる月は出生から幼児期だったり、自分そのものである太陽は、社会に出て人生の基本的な方向性が決まる25~35歳の頃だったりするのね。
開発されやすい時期に、しっかりその惑星の領域の事柄に向き合い取り組むことで、自分自身が成長しより目指すところに近付けるんだよ😉✨
ピンとこないかもしれないけど、ここではふぅ~ん……と頭のすみっこに憶えておいてくれればOK!
ということで天体についてまとめると、
🌠10天体
月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星
🌠ライツ
太陽☉・月☽
🌠個人天体 出生~45歳まで
太陽☉・月☽・水星☿・金星♀・火星♂の5つ
🌠社会天体 45歳~70歳まで
木星♃・土星♄の2つ
🌠トランスサタニアン 70歳~死後
天王星♅・海王星♆・冥王星♇の3つ
それぞれにどんな役割があるか、なんとなく分かったかな?
天体以外の感受点
天体以外にも、ホロスコープを読む際にとても大事な感受点があるの!
まずは、以前ハウスに関する記事でもご紹介した、アングルと呼ばれるAC/DC/MC/ICの4カ所。
中でも、ACは生まれながらの本質(≒月)、MCは社会的ゴールの形(≒太陽)で、ライツ+AC+MCを分析するだけでも、その人となりの姿がかなり正確に描けちゃう♡
アセンダント、AC
1室の始まりで、生来の本質や外見を表す。
天底
4室の始まりで、家庭環境や状態を表す。
ディセンダント、DC
7室の始まりで、パートナーと協力しての生活を表す。
ミッドヘヴン、南中
10室の始まりで、社会での役割や社会的到達点を表す。
そして、アングル以外にも感受点はいろいろあります。ここは、初心者さんはスルーでもいいかな?
でも、過去世の縁を示すノードや、責任・契約に関係するVertex、ジュノーなんかは、実は相性や結婚の可能性を占う時にすごく重要だったりする。きっと、そのうち必要になると思うよ(笑)
ドラゴンヘッド(ノースノード)
前世のカルマ(業)を解消するため、今世で新たに取り組むべき課題を示す。
ドラゴンテイル(サウスノード)
ドラゴンヘッドの180度対角にあり、前世から引き継ぐ慣れた課題を示す。
リリス
無意識下の性的な執着ポイント。腐れ縁などに関係。
Vertex(ヴァーテックス)
社会からの要求に応えようとして生じる宿命的要素を示す。
POF(パートオブフォーチュン)
幸運のありかをあらわす。
EP(イーストポイント)
開運ポイントで、世俗的な名声をあらわす。
キローン
半人半馬で医者でもあったカイローン(キローン)は、医術・芸術・教師を象徴。“傷付いた癒し手”とも呼ばれ、自身の辛い経験から人を癒す能力を示す。
ジュノー
ジュピターの妻ジュノー。家庭の役割や妻の権利を象徴する。
セレス
穀物の女神で、農業・植物的な生育・献身・母性などをあらわす。
ベスタ
聖火のかまどを守る女神で、義務・犠牲・金曜・処女性などをあらわす。
パラス
正義と知恵の女神で、調和・均衡による平和をあらわすが、必要とあらば戦うことを辞さない勇敢さも示す。
また、女性性と男性性が融合した中性的な存在。
神話もいろいろ読んでみよう✨
気付いた方もいるかもしれないけど、感受点と同じ名前のローマ神話の人物像やエピソードは、感受点の意味とリンクしています。
ギリシャ神話では、ジュピター→ゼウス、ヴィーナス→アフロディーテ……と人物の名前は変わるけれど、中身はローマ神話と一緒。
そして、夜空に浮かぶさまざまな星座の由来となった神話にも、ホロスコープ・リーディングに役立つインスピレーションの源泉がたくさん詰まっています。
今まであまり馴染みがなかった方は、ぜひぜひそんな神話にも目を通してみてね✨
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