North, South, East and West ーあたまの中を旅しよう。

  1. ART

Art ざんまいの夏


おひさしゅう😄

今年はサイトで事前告知する間もないまま、バタバタと夏休みに出かけてたあたし。

北の大地は朝夕涼しく、黄色いコスモス似の花が道の両脇にいっぱいで、東京に戻ったら秋の虫が鳴き始めていて、あ~なんか夏も終わりに近づいてるのね・・・とまだまだ暑い中ちょっぴり季節の移り変わりも感じ取ってたりする。

あいた時間の過ごし方

実はね、木曜にお手伝いしていたクリニックの閉院が突然決まっちゃって、この2カ月間はそれまでできなかったことをやりまくってたのよ。

手術の見学(他の術者の手術を見たのは10年以上ぶり!)、ため込んでた布に日々ミシンをかけ(出来た服は旅のおともに♡)、そして月曜休み生活ではなかなか行けなかった展覧会!!✨🙌✨

東京国立近代美術館 5/21-8/25
大阪中之島美術館 9/14-12/8
TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション


7月に入りはじめに訪れたのがコレ、TRIO展
なんらかの共通項を持つ作品同士を比較鑑賞するという面白い企画展です。

古今東西100を超えるアーティストの作品が勢ぞろい、いろいろなタイプの作品が次から次へと出てくるから飽きない!

圧巻のラウル・デュフィ「電気の精」


その分目移りすると言うか、”とっ散らかった” 印象は否めなかったかなー。
逆に言えば、特定の趣味趣向が定まっていない人にとっては、絵のみならず写真や彫刻などいろんなものをいっぺんに眺めて、自分の嗜好の方向性を確かめられるお得な展覧会かもしれない。

ブランクーシ「眠れるミューズ」


東京展は終わっちゃったけど、大阪展が9月半ばより開催されるんだって。

佐伯祐三「レストラン オテル・デュ・マルシェ」


敢えてクローズアップされていた名作「郵便配達夫」ではなく、こちらを載せてみた。色と形に対する恵まれた感性を感じずにいられない、パリのエッセンスが詰め込まれた1枚の小さなキャンバス。

日本人の洋画家の中で、あたしはやっぱり佐伯祐三が好きだなぁと改めて認識させられた。この展覧会には出ていないけれど、ベルナール・ビュフェの絵も好きで、カクカクした鋭い線とインパクトある色が好みの一方向なのかもね。うん。
そしてなぜかこの二人のアーティストは眼鼻立ちも似ている。(タイプ

壁を彩る作品群の前で


大好きなマーク・ロスコ藤田嗣治の「五人の裸婦」にも出会えた。まさに ”美味しいトコをつまみ食い” な展覧会なのでした✨

SOMPO美術館 6/22-9/23
ロートレック展 時をつかむ線

6月には「北欧の神秘展」(アメブロ記事参照)でお邪魔していたSOMPO美術館。
今回はロートレック展へ。

むぅ・・・既に今年も半年を過ぎてしまい年間パスは購入できなかったけど、絶対来年は買ってやる!!と唇噛みしめ心に誓う。
ホント、いい展覧会いっぱいやってるじゃん(泣)

リトグラフポスター「ディヴァン・ジャポネ」


いくつか写真OKの有名なポスター作品があったけれど、今回の目玉でもある素描を中心としたフィロス・コレクションの数と素晴らしさに圧倒され、つい見入って時を忘れたわ。

近くの会社勤めのサラリーマンと思しきグループも、お昼休みを使い覗きに来ている様子。いいねぇ。

脚が伸びず短躯で歯並びにも問題を抱えていたロートレック。自身が動き回れない分観察眼が鋭く、端的かつ躍動的な線で対象の本質をつかむ才能に秀でていた。馬の描写などは実に見事で、端から端まで見ごたえたっぷりデス。


美術館向かいの書店に関連書籍があるとの案内を見つけ、当然のようにフラフラと来ちゃうあたし。
さんざん中身を確認して、2冊お買い上げ。

我ながらいい展覧会客だと思うわ💦


その足で向かった「ショーグンバーガー」のカウンターで、バーガーを待ちながら1枚📷👆
すね肉づかいのバーガーも思った以上に美味しかった! My食べログ下書き保存版もご覧にいれやう。

山種美術館 7/20-9/23
東山魁夷と日本の夏

そして8月はじめ、ついに真打ち
東山魁夷と日本の夏


いや~この展覧会も素晴らしかったっすね。。。写真は基本的に撮れないのだけれど、記憶に鮮やかに残っている。

メインビジュアルの「満ち来る潮」は、当時の館長が皇居にある魁夷の作品に惚れ込み同趣の作品を依頼することから始まり、画家がそれに見事に応え9mを超える大作を描き切るまでの経緯も詳しく紹介されてる。

前半、山種美術館が所蔵する四季折々の魁夷の作品が一堂に集まり一気に見られるのも凄いんだけど、後半も北斎・広重・横山大観・奥村土牛・上村松園などなど、錚々たる日本画家たちが館内を群雄割拠するさまは実に壮観。

日本画材って洋画材に比べると色にかなり制限があると思うんだけれど、その制限の中で実に豊かなオリジナリティを究め、和製ならではの風情や情緒漂う作品を生み出してきた日本画家。清々しいオーラに包まれて、しばしこの夏の酷暑を忘れてしまう。

そしてまた買っちゃう😄


作品だけでなく、建物も素敵だった。「グッドデザイン賞」「国際照明デザイン賞」など多数受賞しているんだそう。やっぱり!!


地下の展示室に向かう大階段と、どこか無骨さを残しつつも静謐な空間づくり。大きく、そして至極ゆっくり動くエレベーター内部にもなんかじぃ~んと来た。ここらへんはぜひ現地を訪れて体験してみて。※冷房がキンキンなので羽織りものをお忘れなく

山種は今回初めて訪れたんだけど、日本画の名品たちとともに、唯一無二の存在感だったなぁ。ゆるぎないコンセプトを骨子に、モノを創り上げてゆくことの大切さが身に沁みます。あぁ、アートに全身を包まれるって、なんて素晴らしいの~。

国立西洋美術館 2024/10/5-2025/2/11
モネ 睡蓮のとき

さてさて、日本人が大好きな光あふれる印象派、中でも人気の高い画家モネ。その代表作 ”睡蓮” を集めた展覧会が、この秋から長期開催!!


西洋美術館もかなり力を入れてるね。
この展覧会が気になってる理由のひとつが、モネの睡蓮にインスピレーションを得た美しきコース料理がこちらで楽しめるってトコ😍✨


この写真一枚で、もううっとり。
展覧会後にお食事も楽しんで、1日たっぷりモネに浸れるなんて、もう今からワクワクだよ~♡ ←瞬時に予約をポチった人

休日はかなり混雑するハズだから、気になったらぜひ早めに予約の空きをチェックしてみて!
(美術館と場所が離れているので、タイムスケジュールにご注意😉)

展覧会とお食事が一緒に楽しめる
お気に入り都内美術館3選

コラボメニューのこと書いていたら、これも一緒に紹介したくなっちゃった😄
名前クリックすると公式サイトに飛べるよ!

🍴国立新美術館ブラッスリー・ポール・ボキューズ・ミュゼ(乃木坂・六本木)
2皿もしくは3皿のランチコース(予約不可だが回転は悪くない)や、予約してゆっくり頂けるディナーコースなど、展覧会メニューが毎回楽しみな併設レストラン。丁寧すぎずに軽やかなサービスでコンパクトに、でも本格的なお味を楽しめる! 宙に浮かぶ開放感あふれる空間もお気に入り。仰々しい高級レストラン感が苦手な方に特におすすめ。

🍷東京国立近代美術館ラー・エ・ミクニ(竹橋)
展覧会で感度が上がったところで、見た目も美しい正統派のお料理を頂きながら、優雅なひとときをゆっくりと味わえる併設レストラン。マリアージュワインで心も解けて、アートな話題に花が咲くこと間違いナシ。そして桜の季節には、実際に皇居周りの桜を愛でつつお食事もできて最高なのだ。

三菱一号館美術館Café 1894(東京)
世紀末美術など、比較的マイナーな領域の独創的な展示も開催する三菱一号館。風情ある赤煉瓦造りの建物の佇まい、全体的に抑えた照明づかいで、オトナのアフター5デートにおすすめだよ。併設カフェでは展覧会タイアップメニューや軽めのお食事もできちゃう。建物の改修に伴い併設カフェは現在休止中だけれど、秋から再開予定だそう! ぜひぜひ✨

おまけのカフェ2選

やっぱり3選で済まなかった(笑) 他にも頭にメモっておきたいカフェ2店をご紹介。

Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下Les Deux Magots Paris プチカフェ(渋谷)
ひさびさに見たら、カフェレストランのドゥ・マゴ・パリは閉店して、ル・シネマ併設のカフェに変わっていました💦「ザ・ミュージアム」との展覧会コラボメニュー、すごく好きだったんだけどな・・・あの ”プチ・パリ” な雰囲気の店内が懐かしい。今はプチカフェがシネマコラボメニューを提供中だそう。今後に期待!

🍵山種美術館Cafe椿(恵比寿)
モダンでスタイリッシュな建物の中で、清々しい珠玉の日本画を観た後にいただく和菓子とお抹茶。なんて素敵な時間なんでしょう。小さなカフェですが、平日なのに皆様何組も並んで待っていらっしゃいました。分かるぅ~。

ARTの最近記事

  1. Art ざんまいの夏

  2. 帝廟に現れる皇帝たちのNatal Chart

  3. エドヴァルト・ムンク

  4. ”無駄なく力を使える人”のホロスコープ

  5. 1度で3回、旅とオペ。

こちらもオススメ

MONTHLY