ベトナムのアートシーン
こうして街を歩いているだけでも、ベトナムの人々が元来持つ卓越した色彩感覚やアートの感性が、ビンビン感じられるんだ。
頭に思い描いたものを色や形で表現する、クリエーションしていくのが、際立って上手いんだよなぁ。
特にハノイはね。アジアン+シノワ+ヨーロピアン、場所と歴史から、それらすべてが複雑に絡み合い生まれて。
ここはちょっとCOOLなデザインのTシャツのお店! Tommyはいろいろ試着して1着お買い上げした模様。
おしゃれ雑貨もセレクトされていて、ウッドボードをレーザーカットしたマップ、なかなかいい✨ 見入っちゃったよね。
何度も歩いた湖北側の大通り P. Hàng Gai に、並ぶ画廊 Thang Long Art Gallery と Green Palm Gallery。
外から見ても気になる作品がたくさんあった。
写真左は、林立する建物の間を人が行き交う、雨の日の景色かな。下の方にわずかにノンラー被った人が描かれてる。具象なんだけど、抽象にも見える色と形の再編。
どれもベトナムらしい感度の高い色彩とアジアのエッセンスが凝縮されながら、インテリアとしても飾りやすい秀作がずらり。ベトナム・アートはこれからも注目して見ていきたいな✨
想像のはるか上をゆく水上人形劇
17時、楽しみにしていたツアーがいよいよスタート! ガイドさんに連れられてバイクが通りまくる大通りをぐいぐい横断し、ホアンキエム湖北側にあるタンロン水上人形劇場 Nhà Hát Múa Rối Thăng Long へ。
17:20の開演を控えて、劇場前は大混雑。チケット握りしめて、人の波に揉まれ劇場に入る。オプションのVIP席にしたよ!
ホリデーシーズンのディスプレイ♡
ベトナムの生活をコミカルに描いたものが20演目ほど、約1時間たっぷり見せてくれるよ。ファンタジックな舞台装置と、本格的な演奏に一気に引き込まれる! 人形たちの生き生きした情感豊かな動きに目が離せない✨
演目があまりに多くて、途中ちょっと眠くなったのはご愛敬😆
ラスト、水の中から現れた10名ほどの演者一斉の挨拶では、満場の拍手喝采に観客総立ち!!
熱気あふれる劇場を出ると、目の前には夜のホアンキエム湖。昼に渡った赤い橋が、光で輝いていて。
その横で、ガイドさんが買ってきてくれたバイン・ミーに貪りつく二人。
食べ終えるのもそこそこに、Grabタクシーに参加者4名ぎゅうぎゅう詰めになって次のスポットへ移動!(ガイドさんは渋滞知らずのGrabバイクで瞬間移動。あたしたちより後に出たのに、先に着いていた)
迫力のトレインストリート!!
ベトナム鉄道は、ハノイ-ホーチミン(サイゴン)間の1726kmに及ぶ南北線が主要路線。南北分断時代は鉄道も分断されていたため、現在では「統一鉄道」とも呼ばれている。
フランス植民地の仏領インドシナ時代に多くの路線が開業。はじめは中国(清)南部でフランスの影響が強かった昆明とハノイを結んでいたが、そののち現在のベトナム領にあたる部分に広がり、現在では海岸沿いを中心に61省中31省を走っているんだそうだ。
けれど独立戦争となる第一次インドシナ戦争、それに伴う南北分断、そしてベトナム戦争により多くの施設が破壊され、南北鉄道は1976年に運行再開にこぎつける。
近年は老朽化対策として、円借款(植民地化を狙った日本もベトナムには借りがあるもんね…)による緊急整備が進められている一方で、1995年からは赤字解消のため、所有は国で運行は公社という「上下分離方式」がとられている。
そんなベトナム鉄道のハノイでいちばんの見どころ、トレイン・ストリート!!
山岳地帯の鉄道でもあったので、速く建設できるように狭い軌間の1,000mmが採用され、それ以降も多くがこの軌間で敷かれたんだそう。
列車が通る時は線路上のものを全て避けて、こんな風に👆足を投げ出したりせずに、ピタッと壁に寄っていないと危ないんだって。
なんでも最近、電車との接触事故が起きてしまい(その方がどうなったのか怖くて聞けなかった…)、入れるところが限られてしまったんだそう。昼間警備員に止められたのはそれだったのか・・・。
その分、入れるエリアにある線路沿いのカフェは満席の大盛況。ガイドさんから細かいブリーフィングを受け、1杯やりながらその時を待つ!!
凄かった~~~~!!!
思ってた以上の大迫力。手を伸ばしたら指を弾き飛ばされる至近距離を、結構なスピードの電車が通ってった!
しかも、このあと逆方向からもう一回来るんだって!!
単線だけど行き違うためのポイントが駅の北側にあり、そこでさっきのハノイ駅から出た列車とすれ違った列車が、ハノイ駅に向かってくるの!
✨2回も見ちゃった😍✨
コレ、安全に間近で見るには、絶対にガイドツアーを利用すべきだね。。。ちょっと間違えたら大怪我、いやそれで済めばいいけど下手したら命落としかねない💦
大興奮のトレインストリートを五体満足に終え、引き続きハノイの街を食べ歩き!!
肩透かし……?なB級グルメ
これってめっちゃ口コミのいいツアーなんだけど、”グルメ” の方はちょっぴり肩透かしをくらった感じだったなー。
はじめはパペットショーの後にもらったバイン・ミー。ホイアンのアン・ヴィラで一度食べてるやつ。ちょっと豚臭さが気になったけどパンは香ばしかったし、今思えば外で立ち食いする楽しさもあって、この中では一番良かったかも。
なんといってもベトナム入ってから、お米のヌードルや蒸し物ばかりでタンパク質は少なくて、いつもとまるで違う組成の食事にお腹の調子がイマイチでもあり・・・よっぽど美味しければ食欲も出るんだろうけど正直、
これ美味しかった♡ と感動するものにはこのツアーでは出逢えなかった💦
ライスヌードルに魚のすり身を揚げたさつま揚げが乗っている、さっぱり味のブンカー。
ここは魚の代わりに蟹を使った変わり種のお店ってことで、かなりの魚介臭が。柑橘類の葉っぱ(右端にちょっと写ってる)を山ほど突っ込んで食べた。でも少しずつ食しているうちにだんだん慣れてクセになる!?😆
うーん、ここも箸が進まず・・・。
ダナン到着翌日にホテルで食べた激旨ミー・クアンと、マダム・ランのランチで食べたもちぷる生春巻きが食べたい!!😢
残しているのを見てガイドさんが「美味しいかい? もう満足?」と何度も訊いてくるので、いちおう美味しいとは答えるけれど、たぶんバレてるんだろうなぁ目の輝きのなさで。
あのプリプリのライスペーパーは、できたてのを市場に買いに行かないと手に入らないんだそう。
ひとり参加の恰幅のいい女性は、「私少食だから・・・もうお腹いっぱい」とすべて味見程度しか食べずに残していた。少食は冗談だろう・・・と思わず突っ込みそうになったけど、あからさまに口に合わないという顔を絶対しない彼女は、ある意味凄いと思った。
歩いたのは、旧市街のいわゆるハノイ版 ”のんべえ街”。右も左も後ろものんべえだらけで空恐ろしくなるけど、お酒に呑まれるタイプのTommyは「馴染みのある光景」と違和感ないご様子(笑)
最後にたどり着いたのが、おしゃれなCafe Minh。名物のエッグコーヒーはハノイのバーテンダーさんが考案したベトナム定番のコーヒー・レシピで、黄身とコンデンスミルクを泡立てて載せてあるもの。ラテアート風なのもなかなか素敵!
味はちょっとヘヴィで、好みは分かれるところかも。
例の女性はここでついに、エッグコーヒー以外のジュースを頼んでいた。なぜこのツアーに参戦したのか至極謎だ。
おまけの自腹Chè
そして楽しみにしていたチェーは、なんと今日のツアーには含まれないことが最後に分かって大ショック!
諦めきれずにガイドさんから聞き出した Chè Hương Hải 93 Hàng Bạc にツアー散会後行ってみると、ビニール袋に展開された材料を、ひとつのお玉で次々雑にすくいプラカップにぼんぼん投げ入れるという、結構衛生的にも不安になるインパクトあるモノ😱
大丈夫かなぁ・・・持ち帰りのチェーをビニール袋にぶら下げて、ホテルまで戻るのだった。
とりあえず、おそるおそる口に運んでみる・・・
うまっ!!✨
なんだ、普通に美味しいじゃない!
チェーの店に寄ってよかった。。。不発に終わったグルメツアーのダメージを、最小限にしてくれた至福の1杯なのだった。
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