Wed, 13 Aug 2025 -
1 ザイオン人気のNarrowsへ
1.1 早朝のリバーサイド・ウォーク
1.2 冷た過ぎるヴァージン川
1.3 ロッジのモーニング・ブッフェ
2 Bryce Canyonへの道
2.1 マウント・カーメル・ハイウェイ
2.2 真昼のキャニオン・オーバールック
2.3 はじめてのSUVとアメリカの道
3 憧れのブライス・キャニオン
3.1 絶景 ”世界最高の3マイルハイク”
3.2 回復タイム
3.3 夕日に染まるフードゥーを求めて
なんか窓開けたら
凄く寒いよ……
まだ日の出まで1時間以上残したAM5:30。
ためしにそっと開けたデッキ側のドアから鳥肌立つほどの冷気が流れ込み、すぐに閉めて恐る恐る、こちらに背を向けて寝ているトミーを振り返る。
7時にスタートしようと思っていたザイオン人気のリバートレイル、ナロウズ Narrows 。
寒さのあまり1時間追加でふとんにくるまって、さっきより多少はマシかとぼちぼち沢登りセットに着替え、フロントへ情報収集に向かう。春から夏に起こりやすい ”鉄砲水 flash flood” のアラートは、今日は出ていないようだ。(これで死亡者もいるので侮れない)
👩「ナロウズに行くの? なら11時までに帰って来れないから、今チェックアウトね」
水がすごく冷たいって聞いてるんだけど、今日は曇ってるしこの気温で入れるもの?
👩「大丈夫よ~今日は暖かいから! 18度だもの」と笑顔のおねえさん。
いやいや・・・昔25度以上でなくちゃ学校のプールに入れなかったよ。それってけして暖かくないよね? 寒いよね!?
ザイオン人気のNarrowsへ
早朝のリバーサイド・ウォーク
入れないかも・・・と不安を抱えながら、それでもシャトル終点駅からナロウズの出発点までは歩こうと、「Temple of Sinawava」へ。
8時のシャトルは既に混雑していて、太い木の一本杖と、寒さに強いネオプレンのソックス&ウォーターシューズの3点(夏のナロウズセット。冬だと繋ぎのウェットスーツ推奨)をレンタルしてきたと思しき人もちらほら。
ヴァージン川は年中冷たくて、低体温対策が必要なのよ。

ロッジからはシャトルで15分くらいで終点駅「Temple of Sinawava」。そこから川に沿って広い歩道が整備されていて、車椅子の人も通れるようになっている。これがリバーサイド・ウォークで、1マイルちょっと(1.75㎞)のゆっくり片道30分弱。
ザイオンはそれぞれのスキルや状態によってチョイスできる、豊富なルートが揃えられているんだよね。

瑞々しい緑と水の蒼。連日40度超えるのは知っていたけど、朝はこんなに涼しいんだなんて想像してなかったなぁ。
この1マイルで、初めて使うトレッキングポールにもだいぶ慣れた感じ😊
冷た過ぎるヴァージン川
そしてリバー・トレイル・ヘッドに到着。ここがナロウズの出発点!
みんな、滑りにくい川歩き用のブーツやウォーターシューズに履き替え、続々と水の中へ。あたしたちは伸縮型トレッキングポール&マリンシューズです。

・・・と思ったら、何この冷たさ!?
足首まで浸かっただけで、甲が冷えて痺れるくらい痛いのよ!! ひーーー!!

何事もアバウトな欧米人の方々は、長袖羽織ってるあたしなんかよりかなりの軽装(水着一枚の子供もいる…)。
暑さ寒さにひるまない彼らは、あからさまに大きな鳥肌立てて「オォーウ!」とか言いながらも、じゃぶじゃぶ進んでいくのデス。。。
それでもたまに、行くのを躊躇う人を見かけるのが、この日の寒さを物語っている。

少しでも水深が浅くなるよう、滑りにくい石を選んでその上を渡って歩いてみる。もしかしたら冷たいのにも慣れて来るカモ・・・ ←淡い期待
いやでも、冷たい! どうやったって冷たいよ!!
おののいて砂利場に上がってブルブル。
そもそも両側の岩壁が高くて、真昼頃にならないと日光で温まる要素もなし。腰までの深さが曲がり角の先も続いていたら、確実に低体温で動けなくなるレベル。
無理して行ったら戻って来られないかも・・・
楽しみにしていたナロウズ・・・でもこれは・・・あたし・・・。
ごめん、ココで待ってる。
トミー一人でチャレンジしてきて…
僕冷たいのは大丈夫そうだから
様子見ながら折り返してくるね!
ザックが濡れないよう頭の上に掲げて、冷水に腰まで浸かりながら曲がり角に消えていくワンちゃん。
気を付けて・・・。
それにしてもショーゲキの冷たさだわ。。。
めっちゃ暑くてひぃひぃ言ってた昨日の昼のスカウト・ルックアウトの代わりに、どうしてナロウズに来ておかなかったんだろう。
あ゛~~~馬鹿だ😢 激しく後悔。。。
待つ間、二度三度とチャレンジするも、やっぱり股下までが限界💦 腰まで浸かる勇気ナシ。
そして約40分後。

奥の様子を聞いたら、実はこの曲がり角の手前が一番深くて、その後はむしろ浅くて砂利場も増えるんだって!
うぅ、それならあたしも行けた? でもやっぱり、途中冷たくて無理だったろうな。。。
トミーの写真で雰囲気だけでも楽しませてもらおう。

曲がり角から先はこんな景色で。切り立った壁に、大きな石が増えてくるね。

🌊大人気コース、ナロウズ
Angels Landingと並んで人気の高いNarrowsは、そこまでの行き来も含め3.5~4hr見込み。ナロウズ自体は奥まで歩けば、往復最大8hrくらいになるそうです。
一般的には、シャトル終点駅「Temple of Sinawava」~リバーサイド・ウォーク(30分)~沢歩き仕様でナロウズ往復2hr(1時間ほど上り折り返す)~寒い場合は着替え等してリバーサイド・ウォーク~終点駅からシャトルで戻るというパターン。
特に滑りやすいというほどではないけれど、杖やポールは少なくとも1本あるとかなり転倒リスクを減らせるし、深さの確認がとりやすい。とにかく水が冷たくて、ウォーターシューズよりはネオプレンソックス&ブーツの組み合わせが快適そうだったなぁ。
最初の腰まで浸かる部分は大きなザックや荷物では底が濡れてしまうので、ランニング用の丈の短い小さいリュックや、持ち上げやすいバッグが便利。着替えやタオル類は大きなジップロックなどに入れて濡らさないよう、スマホでの写真撮影も川に落とさないように十分に注意しながら・・・です!
ロッジのモーニング・ブッフェ
日が高くなり、ようやく鮮やかな輝きを取り戻しつつあるナバホ・サンドストーン。美しいテラコッタ・カラーに見守られながら、リバーサイドを歩いて戻ります。

10時過ぎにはロッジ着。はやっ😅
ナローズの往復を短縮した分、ごはん食べるチャンスができた! まだやっていたRed Rock Grillのモーニング・ブッフェに滑り込み。

朝は夜よりもさらに蜂が活発に動いていて、テラスはやめた方がいいと断られ、おとなしく中のお席に。
がっつりめの温かい卵料理やベーコン、ヨーグルトやシリアル等たっぷり頂きました♡ 午後もまだまだ体動かすからね!
Bryce Canyonへの道
腹ごしらえを十分したところで、楽しかったザイオンもあと少し。最後のトレイル・ヘッドまでは、ブライス・キャニオン方面の東ゲートへと向かう Mount Carmel Highwayを通るよ!

マウント・カーメル・ハイウェイ
旅3日目にして、いよいよあたしがドライバーデビュー✨
おっ、イケるイケる!
道広くて走りやすいし、 SUVは前見やすくて全然オッケー!!😆
かわりにDarling、写真いっぱいお願いね!

みんなクルマ停めて写真ストップしてる。だって景色が素晴らしいんだもの!


よく見ると、ところどころ大きな岩の塊が下の方に転がってたり、崩れた砂地みたいになってるよね・・・確率は低くても、道に落石とかないわけでもないんだろうなぁ。
結構な山道をくねくね走り抜いた後、1㎞ほどのマウント・カーメル・トンネルへ。このトンネルを抜けたところが、ザイオン観光の最終ポイント、キャニオン・オーバールック Canyon Overlook。
真昼のキャニオン・オーバールック
出てすぐの右手に小さな駐車場があるんだけど・・・ちょうど1台出て隙間空いた! ラッキーーー!!
すぐさま車を置いて真昼のハイキング、スタート! 高低差はほとんどなく、1マイル(1.6㎞)往復1時間のトレイルです。

道が細いので、日傘もトレッキングポールもナシ。UVの遮熱ハットとTシャツ&接触冷感アームカバーでなんとかするしかない。
ほぼ正午の今は日射しが強くて、木や岩の影も小さくて・・・もんのすご~~~く暑い!!

中ほどにある大きな岩の割れ目で、み~んな一旦休憩(笑) 湿度が低いから影に入ればホッとできる。
水分補給したら、またしゅっぱーつ✨
片道25分の暑さに耐えたご褒美は、これ!!

わ~お、ワンダフォ~ウ!!
いくつもの感動をありがとう、めっちゃよかったよザイオン!!

はじめてのSUVとアメリカの道
そのままマウント・カーメル(9号)を車で抜けたら左折し、インターステート89号をひたすら北上。町が近くなると制限速度が厳しいけれど、町と町の間はガンガン踏めるアメリカの道。
はじめてのSUVにもアメリカの道路にもあっという間に順応し、至極快適なドライブ!

ときどき、上から景色を見下ろせるようにつくられた道が! これもまた感動の絶景。

ユタ州って凄いねぇ。走っているだけでまるで地球の歴史の博物館。

ひとしきり飛ばしてようやく、東へ曲がり12号線へ。
すぐにRed Canyonという、赤さ際立つ岩山の景勝地を通過。太陽の恵みのような濃く鮮やかなテラコッタカラーに思わず胸アツ✨ 車停めて写真撮ったわ~!
隣でおねむ中のワンちゃんもったいない💦 ←まだ時差と早起きに翻弄されてる

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