North, South, East and West ーあたまの中を旅しよう。

  1. MEDICAL

髪に効くのは“鉄・亜鉛”と“蛋白質”


わたしが一貫しておすすめしているのは、
食事・運動・睡眠・ストレスの4本柱から立て直す、根本的な育毛治療

毛根・頭皮だけでなく、身体全体で育てるのが髪です。当然、体の不調までケアできて、アンチエイジングにも効きます✨

特に女性の薄毛で注意して欲しいのが食事、中でも亜鉛といったミネラルの不足
最近は若い方でも、間違ったダイエットやお菓子・加工食品によって栄養不足のために、ずいぶん髪の少ない方が多いのです。

そのままじゃ、将来髪がなくなっちゃうよ~!
でも周りのみんなが同じだから、本人も気付かないという……💦

鉄と亜鉛の不足症状

鉄の不足で起こること

鉄の働きは、酸素を運んだり、熱を産生したり、コラーゲンを作ったり、免疫力を高めたりすること。脳のはたらきをスムーズにするためにも必要です。

そのため不足すると、様々な症状が起きるのね。

☑ 息切れ、疲れやすさ、目の下の青グマ
☑ 寒気、低体温、むくみ、便秘
☑ たるみ、肌痩せ、乾燥
肌、薄毛
☑ からだの痛み(関節・腱・靭帯)
☑ ニキビ、風邪をひきやすい

☑ 生理前症候群、イライラ


女性には、思い当ることがいっぱいあるでしょ?
サイト内の鉄欠乏関連記事も見てみてね✨

亜鉛の不足で起こること

亜鉛は、細胞の分裂に必要なミネラル。ということは、分裂のさかんな髪・肌・粘膜や消化管では、最初に不調が現れます。
それだけではなく、臓器の修復やメンテナンスに細胞分裂な不可欠なので……

☑ 肌荒れ、傷の治りにくさ、フケ、薄毛
☑ 下痢、アレルギー症状の悪化
☑ 味覚障害、疲労感


などなど、亜鉛不足では辛い症状に悩まされることに。

こうしてミネラル不足は髪だけでなく、からだ全体が不調に陥ってしまうのね!

蛋白質とちょい足し食材を強化

蛋白質を食事の中心に

コメ文化を持ち麺類好きな日本人は、なかなか「主食は糖質(ごはん・麺・パン)」という概念から離れられません。

が! 糖質食材ではどうしてもビタミン・ミネラルが不足。栄養は乏しいのです。血糖値が急激に上がりやすいため、脂肪肝になったり、体脂肪が増えたり。糖質中心の食事は髪にとって不利なんですよ。
もっと、“おかず” を強化しないとダメなの!

特に髪に必要な栄養がを含んでいるのが“蛋白質”肉・魚・シーフード・卵・豆類・乳製品です。中でも肉やレバー・魚・シーフードなど、動物性の蛋白質食材には鉄や亜鉛が豊富。蛋白質食材には、代謝に必要なビタミンB群も多く含まれています。

食事の基本形

蛋白質食材+色とりどりの野菜をたっぷり


まずは、何らかの蛋白質を毎食取り入れられるよう、工夫してみてね!

できるだけ加工食・保存食ではなく生鮮食品から、またいろんな食材からまんべんなく摂ることで、B群のバランスも良くなります。

動物性のものがどうしても苦手な方は栄養効率は悪くなるけれど、お豆やナッツ、糖質である穀類の中でも栄養素が豊富な、玄米や雑穀、キヌアなどのスーパーフード系を取り入れてみましょう✨

ちょい足し食材とは?


ついつい “髪にいい” 限られた食べ物ばかり想像しちゃうけど、あくまで栄養は “バランス”。いろいろなものを口にすることで、ビタミンやミネラルもゴールデン・バランスに近付きます!

そこで、シード類(ゴマ・ナッツなど)・海藻類・じゃこ・鰹節・チーズなどなど、欠かせない栄養素を含む “ちょい足し食材” を、賢く使っちゃいましょう♪

風味づけに加える香草ハーブなども、からだの働きを整える成分が多くておすすめです。

サラダのトッピングにしたり、ミキサーしてソースに加えたり、少量でもちょくちょく忘れずに摂ることで、栄養の強化がはかれますよ!

これらの食材は、味に深みが増し、食卓の彩りも豊かになるので一石二鳥♡

基本形にプラスして

ちょい足しをうまく使う


また、風味付けと栄養強化で特にオススメなのがオリーブ油。熱しても酸化しにくく、栄養素が特に豊富でたっぷり摂っても害のないことが分かっている✨スーパーオイル✨です。

何らかのお酢と塩こしょうを合わせて使えば、サラダのみならず、いろんなお料理が美味しく栄養たっぷりにいただけるよね!

どうしてそこまで栄養が大事なのか

髪については常に栄養ファーストで考えないといけないのだけど、栄養不足があるとどうなるかと言うと……

頭皮や毛髪の材料が足りない

髪は東洋医学で「血余」と言われます。栄養はまず、命を保つために大切な臓器に回されて、最後に余ったものが髪の毛に回って来るの。栄養が足りていなければ、髪や肌は真っ先に弱っちゃう!

髪や頭皮を育てるホルモンが出にくくなる

毎日からだを巡っているホルモンは勝手に生まれるのではなく、栄養素をもとに作られています。ホルモンの原料になる、コレステロールや蛋白質(アミノ酸)が少ないと、髪に大切なホルモンが十分作れなくなってしまいます……。

育毛成分に細胞が反応できない

いくらお薬で “髪を作れ” と指令を送っても、実際問題、髪を作る原料がなければ髪は作れないよね。当たり前だけど、つい栄養改善よりラクチンな薬に流されがちなそこのあなた、要注意です!

生えても長持ちせず脱落する

ラクに流れて、薬でちょっと毛が生え始めてしめしめと思ったら、だんだん反応が弱くなったり、薬やめたらまた脱毛……。これは育毛治療のあるあるです。

いったん栄養不足になると、サプリだけでは補正できない

栄養不足が深刻化して消化管機能まで悪くなると、食べ物の消化吸収ができなくなり、ホルモンも減り、体の調子が落ちて睡眠の質も低下します。食べてもお腹がいっぱいにならないので、ラクに血糖値の上がりやすいお菓子や甘い飲み物に依存するようになり、さらに栄養状態は悪化。運動しても、細胞に負荷がかかり疲れるばかり……。

そんなことでは生える髪も生えませんよね。

だから一旦は無理をせず、サプリなどを導入して欲しいの。けれども、食事改善をおろそかにしてちっちゃなサプリばかりせっせと摂っても、けしてよい状態には戻りません。さまざまな栄養素をバランスよく含む、生鮮食品をしっかり摂ることは必要条件ですよ!

つらい時はクリニックに相談!

というわけで、

つべこべ言わずに、とにかく食事から立て直して!!

というのが治療者としてのホンネです。
外来ではなかなか言えないけど(-_-;)💦


でも、食事改善だけでは治療にならないレベルの栄養欠乏の方が多いのも事実! だからこそ薄毛にもなるんですね。

私には何がどれくらい足りないの?
サプリも使っているのによくならない……
食事のどこをどう変えたらいいのか知りたい!


そんな方は、やっぱり栄養療法に詳しいクリニックに相談して欲しいなぁ✨

MEDICALの最近記事

  1. 怒涛のひと月が過ぎて

  2. Youtube「ウレアカ?」芸人さんの栄養を斬る!!

  3. 天野さんホルモン対談UP! 映像取材が増えてる件。

  4. 糖質過多と眠気・イライラ:潜在低血糖

  5. 糖質過多と不妊:多嚢胞性卵巣症候群(PCOs)

こちらもオススメ

MONTHLY