- Wed, 13 Sep 2023 -
1 バルセロナまでのあれこれ
1.1 国内移動はVueling
1.2 8年ぶりのグラシア通り
2 個人邸宅カサ・ミラ
3 色の饗宴グエル公園
4 建物の美しいゴシック地区
4.1 第一夜は行列バルColom
5 定宿にしたいユルバーン・トラファルガー
バルセロナまでのあれこれ
1日半、たっぷり楽しんだグラナダとお別れの朝。
いつもより10分早く出勤してもらったアンドレアのミニバンで、7:50に空港に向けて出発した。
走り始めてすぐ、向こうから来た車と鉢合わせ。アルバイシンの細道は行き止まりなので、入ってきた方がバックするのがお作法だそうで・・・この辺りのホテルのドライバーは、みんなその技術があるらしい😲
このバック待ちでかなり時間をロスしたけど、無事に空港への高速道に入ったよ! これでもう安心♪
ん?
急に口数が少なくなったアンドレア。神妙な顔つきでMTのシフトレバーを何度も上げ下げしている。そういえば、だんだんスピードが下がってきたような・・・。
アンドレア、どうかした?
Oh no,
ぶるぶるぶるぶるっ ぶるぶるぶるぶるっ
エンジンの音が変だ。
what’s wrong…
一旦キーをOFFに回して、エンジンをかけ直す。
ぶるぶるっ ぶるぶるっ ぶるっ ぶるっ
ぷすん ぷすん ぷすん
もう1回。
ぷるっ・・・ ぷるっ・・・
やな予感しかない。
確認のためもう1回。
・・・ぷすん・・・・・・。
……Oh my God……
Oh my god Meg Tommy
マップで確認すると、空港まであと12㎞もある。1㎞2㎞ならともかく、荷物と一緒に歩いて間に合う距離じゃない。
Vuelingの国内線チェックインはゲートに40分前がリミット。
あんまり迷ってる余裕はないな。
Could you call a taxi here?
…..Yes….!
若干途方に暮れかけていたアンドレアに訊くと、ハッとしたようにすぐタクシーに電話。
そりゃ途方にも暮れるよな~・・・
あの細道に対応できるミニバンなんて、そう簡単に代わりはないだろうし。今日この後だって、他のゲストの送迎があるだろうに。
アンドレアのこれからを考えると切なくなる。機械のメンテナンスは大事だね・・・。
15分ほどしてタクシー到着。スーツケースや手荷物を大急ぎで移し替える。
はじめ僕も一緒に空港に行くよ、と言ってくれていたアンドレアも、次第に冷静さを取り戻したよう。
申し訳ない。財布もおいてきちゃってるし、この車もココにおいていけない。
空港で困ったら携帯に電話くれる?僕が電話口で事情を伝えるから。
うんわかった、きっと大丈夫!
アンドレアも気を付けて!
お別れの握手を交わし、タクシーを飛ばしてもらう。
急に呼び出されて不機嫌なのか、サングラスをしたイケメンドライバーさんは仏頂面。リミットの15分前に空港入口に到着。
ありがとう!!と手を差し出したら、渋い顔のまま無言で握手。料金は通常の4割増しでしっかり取られた😱
細道で車と鉢合わせしたりエンストしたり・・・これ、ホント早めに出て大正解!!!
国内移動はVueling
無事にチェックインして搭乗の列に。スリ防止でリュックをお腹側にかける姿が板についてきたTommy。旅のはじめは「カッコ悪い💦」とやりたがらなかったのに、感慨深いわ・・・。
そして、さすがバルセロナに向かう人はお洒落も一味違う、と思ったこの景色✨
Vueling航空は、持ち込み荷物のサイズチェックが厳しいってコトで有名なんだよね。陶器のお土産はコンパクトにまとめ、割れないように手持ちで機内へ。
F.G.L. グラナダ-ジャン空港(GRX)
Vueling 9:35発
↓
バルセロナ・エルプラット空港(BCN)
11:05着
アンドレアの奥さんがもたせてくれたジュースとフルーツ&ペストリーを早速機内で頂いて、ひと息ついたらあっという間に最終目的地バルセロナ!!
どういうわけか、エアポートバスが何台も並んでて、前のバスは定員ギリギリまでぎゅうぎゅう詰めで発車したと思ったら、あたしたちのバスは2組しか乗車しないうちにあっという間に見切り発車。
優雅で嬉しいけど、いいのかなぁ。
終点のカタルーニャ広場 Plaça de Catalunya で降りて、思いがけずちょっぴり迷子を楽しんでから、本日のお宿ユルバーン・トラファルガーへ。
お部屋できていて、すぐチェックインさせてもらえた! スタッフはとてもフレンドリーで親切♡ 何か説明されて ”OK分かった” って返事すると、そのたび「パーフェクト!!」って褒めてくれる。
スペインでは観光客を鼓舞するためよく使う言葉らしく、バルなんかでもスペイン語のメニューからたどたどしく注文したりすると、にっこり親指立てて「パーフェクト!」って返って来たりするの(笑)
ユルバーンの0階には壁に「FREE WATER」のタップがあって、お水がいつでも好きなだけもらえちゃう。キョーレツな乾燥で弱点ののどをやられてるあたしにとって、観光前にも後にもたっぷりお水が補充できてホントありがたい💦
ゴシック地区にあって、お部屋からの眺めも素敵!! ここに連泊、楽しみだな~✨
レセプションのお姉さん情報で、午後の観光場所近くに最近出来たフードコートがあるってことで、さっそく1㎞ほど歩いてグラシア通り Passeig de Gràcia に向かった。
8年ぶりのグラシア通り
通りを北上すると左に見えて来るのが、8年前の旅で感銘を受けたカサ・バトリョ Casa Batlló。波打つ海を彷彿させる青くカラフルな壁面のモザイク、うろこ状の屋根など独特な外観を一見するだけでも、ガウディの創造力の逞しさが感じ取れるよね。
教えてもらったフードコートは El Nacional Barcelona! グラシア通りの裏、かなり便利な場所にあって、バルやレストランなんかがいくつも集まってるの。
まだお腹は減ってないけど、少しココで休んだ後は遅い夕飯までずっと歩き回る予定。途中へばらないように、ちょっとしたものをspeedyなカウンターバルでオーダー😋
ここでもハムやサラミが美味しくてビックリ😲✨
うまうま♡
個人邸宅カサ・ミラ
午後1発目は、バトリョと同じくグラシア通りに面したカサ・ミラ Casa Milà(ラ・ペドレラ)。実業家ペレ・ミラ夫妻のために1906~1910年に作られたもので、個人邸宅としてはガウディ最後の仕事でもある。
当時のバルセロナ市民からは、白く波打つ曲線の建物は揶揄されて、”石切り場(ラ・ペドレラ)” と呼ばれていたそう。
堂々たるファサードは、白い石灰が塗られたもの。これに青みの金属製バルコニーの上品な色合わせが、建物全体の大胆なダイナミズムを程よくやわらげ、ブルジョワ階級の邸宅として相応しいトーンに仕上げられている。地中海やカタルーニャの雪山をイメージしているのだそうだ。
当時、主人の居住部分以外は高額な賃貸になっており、3代にわたり賃料UPなし!というウリで契約した人の子孫が、今もココに住んでいるんだって(今となってはむしろ安い)。でもこうして、空いている区画を観光客に開放していて、デザインのみならず当時の生活の様子もうかがい知ることができる。
ベッドルームに続くバスルーム、なーんてなかなか洒落ているね。
バトリョでもそうなのだけれど、ガウディは光や空気といった、外界からの恵みを居住空間に取り入れる工夫を至るところにしている建築家でもある。
機能的なことをおろそかにしない芸術家。美しいかたちと機能が両立してるんだよね。そういったアイディアの源泉を、彼は自然界の植物や岩山の造形から得ていたらしい。
屋根裏に当たる最上階、煉瓦のアーチ(カタルーニャ・ヴォールト)が肋骨のように連なる回廊では、ガウディ建築の模型や設計図が展示されている。
流れるような線の設計図を眺めていると、どこかで見たような安心感や懐かしさと同時にダイナミックな昂揚も感じるんだよね・・・それがカタルーニャ版アールヌーボー、モデルニスモ建築の魅力かな。
屋上 Terrace はまるで遊園地のよう😆 なぜこんなものが!?と思ったら、煙突や通気孔の役目をしてるんだって。
階段をぐるぐる降りて、0階の中庭へ。上を見上げると、内側にも光を採り込める構造がよく分かるね。
すべて周り終え、出口近くに充実のおみやげコーナー。なんか、バルセロナっぽい色柄に盛り上がって、いろいろ買ってしまった😍
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