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北の大地の夏休み⑥光あふれる室蘭から夕暮れの函館へ

Sun, 18 Aug 2024
1 木洩れ日のブランチ
2 陽光の室蘭
  2.1 変わらぬ水平線、チキウ岬
  2.2 函館まで一気に200㎞
3 函館レトロ散歩
  3.1 坂の多い港町
4 函館山から眺める夜の宝石箱
5 最終夜はラビスタ函館ベイANNEX
  5.1 和朝食ブッフェにも舌鼓

木洩れ日のブランチ

ゆっくり起きた天気の良い朝は、きらきらしたデッキテラスでのんびりブランチ。鹿には逢えなかったけれど、ココに座っていると全身に自然のシャワーを浴びているみたい!


こんなにお天気がいいなんて、普段の行いが・・・
良いせいに違いない😄✨

お隣のコースからは、ラウンドしている人たちの笑い声が聞こえるよ!


朝食は登別ホエー豚のポトフと、トッピングがずらりのグランピングサンド
時を忘れてたっぷり自然の恵みを満喫・・・。

名残惜しんでチェックアウトし、室蘭グランピングを後にします。

う~んココ、最高の滞在だった!!
次はラウンドもしてみたいね あたしは見るだけだけど(笑)

陽光の室蘭

米国のバカでかい道路に運転技術をスポイルされ、日本に戻りたての頃ひとりレンタカーででかけ、行き止まりの細道で迷子になり半ベソかいたことがあるトミー・・・昨日運転をだいぶサボったそのトミー先生が、本日の先行ドライバー。

室蘭の先っぽでナビが示したのは山の中を上るせま~い道で、対向車が来たらどうしよう、とビクビク怯えながらもなんとかクリア(注:車は軽)。よくできました😃

変わらぬ水平線、チキウ岬

お昼近くだったので、駐車場はもわ~っとした熱気があたり一帯を包んでいる。日傘差して階段を上ると、どこまでも広がる水平線が。

青く爽快な水平線


わぁ~・・・
まるで絵本の1ページみたい。

アイヌ語で ”断崖” を意味するチケプが語源となった、チキウ岬地球岬。水平線は写真の両側にまだまだ広がっていて、”地球は丸い” を目で知ることができる場所。

2018年に見た夕刻の姿


あたしは海辺育ちで、今も東京で水平線とともに暮らしてるけれど、海辺の景色って飽きることがないんだ。
季節によって、時間によって、お天気よって常に変わり続ける。そしてただ一つ不変なのが水平線。

水平線は小さな頃から心の拠り所。何かに悩んだ時は、地元・江の島の灯台に階段で上り、ひとり水平線眺めてたんだ。


最後の観光日もいっぱい、素敵なものに出逢えますようにー!!

函館まで一気に200㎞

チキウ岬のある室蘭半島の港湾地域と、室蘭の町を結ぶ東日本最大の橋、白鳥大橋

実は昨晩、BBQのあと有名な室蘭の夜景を見にココまで来ようと思ってたんだけど、結局飲んだくれて気持ち良くゴロゴロする方を選んだあたしたちなのだ😄

麗しき白鳥大橋


青空に翼を大きく広げた、美しき白鳥の背を渡る爽快ドライブ! ココから一気に内海湾をぐるり周って函館まで。この旅最後の200㎞ロングランなんだよな~。


おっとまずいよ、ガソリンが少ない。どっかで入れなくちゃ・・・あ゛っ、ガススタ見つからないまま高速入っちゃったじゃん!!

函館までちょっと長いドライブ


どうしよどうしよ、と慌てて検索したところ、有珠山SAにガススタ発見。とりあえず、ココで給油しよう。

有珠山(左)と昭和新山(右)


そしたらこんなに素晴らしい有珠山SAからのビュー。
昨日見てきた昭和新山もきれいに見えるよぉー!

給油中にスタッフのお兄ちゃんに訊いてみたら、やっぱりココが函館までの高速上で最後のガススタだったんだって キケン過ぎるよ北海道💦


うっしゃ! ガソリン満タン。
函館まで残り一気にあたしが飛ばすよ!! 

1車線区間が多くうまく追い抜いて走るにはコツが要る


前の時はね~、梅雨明けで気温も上がり虫が一斉に増えて、高速走ってるともう10秒に1匹くらいの頻度で虫に当たってたんだ。

なんでも ”虫たちの恋の季節” とかで、2匹絡んで浮かれてるとこにぶつかって切ないし、バンパーもどんどん真っ黒になっていったりして、ドライブするたびに殺生の多さに罪悪感を感じたもの。

当たったのをそのままにするとすぐ乾燥して取れなくなるから、晴れてるのに頻回にウォッシャーとワイパー回してたし、ガススタに虫取り洗車なるメニューもあってビックリしたし。
東京に戻るフェリーに乗る前やってもらった💦

今回は虫が飛んでなくてよかったよ~~✨


高速降りたら再びトミーにバトンタッチ。そしてついに・・・函館山が見えてきた!

函館レトロ散歩

ラビスタ函館ベイANNEXにチェックイン。レトロモダンなお部屋でひと息ついたら、早速町歩きにおでかけ✨

函館の観光スポット&おすすめの茶房


函館は名所がコンパクトにまとまっていて歩きやすいね!
はこだて明治館を眺めてから・・・


港に面した赤レンガ倉庫へ。

綺麗な色合いの赤レンガ


函館ワインを試飲したり、ちょっとしたスイーツを頬張ったり。


ちょいと出来上がったところでいよいよ、坂道と市電のレトロな町並みへ。

懐かしのクルマたち


おっ!?
これは・・・ヴィンテージ・カーの集会!?
この町に似合い過ぎる📷✨

市電の線路を渡り、坂道を上ってくと・・・。

坂の多い港町

風情ある大三坂


いちばんお気に入りの大三坂。これぞ函館、な香りを放つ美しさです。石畳のいびつな形と、ほどよいバランスの色の濃淡がノスタルジック。

こちらは八幡坂。港までまっすぐ一望できる清々しさが魅力。

写真を撮る人がいっぱいで、人のいない一枚を撮るのにひと苦労。住む人の車もしばしば通るので、注意しながら進むよ!

港まで一直線の八幡坂


その近くにある歴史的建造物のひとつが、函館ハリストス正教会。1860年、日本初のロシア正教会聖堂として建てられたが、1907年の大火で焼失。1916年に現聖堂が再建されたそう。

白い外壁と緑の屋根の鮮やかな対比が印象的な六角形の聖堂と、それを囲む平和的で可愛らしいこじんまりとした緑の庭。玉葱型のドームは、ロシアやイスラム圏のモスクなどで見られるかたちだね。教会の鐘がリズムと共にメロディを奏で、別名は ”ガンガン寺”。

函館ハリストス正教会


少し歩けば、元町公園の後ろにそびえる旧函館区公会堂
青空のような水色とイエローのコントラストが、鮮やかに左右対称のコロニアル様式を彩っている。

旧函館区公会堂


内部は西洋の貴族的な装飾。時代によって、集会や演奏会が催されてきたそう。赤絨毯を金属(カーペットホルダー)で押さえた階段を上り下りするだけでも、なんか気分上がるね!

館内の「ハイカラ衣裳館」では当時の装いを借りて、館内の至るところで記念写真も撮れるらしい。

ドレスを着て踊ってみたい大広間


広間に繋がるベランダからは、開けた公園の向こうにこの地の発展を支えて来た函館港。坂の多い町ならではの景色と生きる、人々の生活に思いを馳せる。

明治・大正・昭和と海外の文化が流入し変化していく様を、公会堂はこの高台から見つめ続けていたんだね。


海の見える高台に住み、ふもとに路面電車が走っていて、そこはかとない異国情緒を漂わせる坂の多い港町。

なんだろなぁ、育った場所と似ているからか・・・ベランダで風に当たっていると、長崎を訪れた時にも感じた、郷愁に似た懐かしさが沸き起こる。

函館山から眺める夜の宝石箱

ぼちぼちいい時間になった! ロープウェイは夜景直前渋滞するらしいから、ちょっと早めだけど乗っちゃおう。

前に来た時すっごく綺麗だったから
トミーにも見せてあげたい!

渋滞緩和のため、この時間帯はマイカーやレンタカーは入山禁止。タクシーや登山バスは通っているけど、どのくらい道が混んでいるかもパーキング停められるのかも分からないし、唯一の確実なアクセスがロープウェイなのよ。


頂上までぎゅうぎゅう詰めのたった3分だけど、こんなに素晴らしい眺め。

ほんのり染まる黄昏時の函館


頂上駅につくと、笑っちゃうくらいごった返してる(笑) 展望レストランは当然満席、上の階層は黒山の人だかりで埋め尽くされていて、景色のいいポジションはほぼ完売御礼。

予想以上の事態だなこれ💦

18:30頃


人の頭の隙間からズームで狙って、シャッターチャンス逃さないよ~!!

ぼちぼち暗くなってきた


しかもこの後、夜景を見終わり次第みんながロープウェイに殺到し、当然のごとく毎日復路便待ちで長蛇の列が発生するそうで・・・さっき係員さんにちらっと聞いたら、「皆さんを運び終えるまで運航します。混んでいると0時を回る日もある」とか。

今日がその日である可能性も、けして否定できない盛況ぶり。

あたし前に夜景写真撮れたし
先に乗り場近くで待機して、混んで来たら列に並んで待ってるね
初めてのトミーにはじかに見て欲しいんだ!

了解!!
LINEで連絡とるね


・・・ということで、darlingを上層階にひとり残し、あたしはロープウェイ乗り場近くの展望ガラス越しに、刻々と変わる景色を眺めていたの。

背後に黒々とした山並みを従え、夜の帳が下りるにつれてポツリポツリと灯る光が次第に大地を敷き詰めていく様は、未開の地を拓いていった人々の営みの足跡を追うようなもの。

日没後20分、乗り場近くのガラス越しビュー


案外、十分すぎる宝石箱っぷり。

良かれと思ってトミーを上に置いてきちゃったけど、こっちの方が人の頭もないしすぐロープウェイ乗れるし、よかった・・・かも?

ちなみにこちら👇がトミー撮影の夜景。

隙間からズームで激写


で、19時過ぎたところのいい時間に、うまくロープウェイにも乗れて計画通り✨

帰りは思いがけず、月と漁火のコラボまで見てしまった。

津軽海峡の漁火


海に輝く光は、夏から秋に行われるイカ漁の舟が放つ漁り火。津軽海峡で古くから知られる風物詩だね。

函館山からの展望
”宝石箱をひっくり返したような” 夜景や、漁り火が見える人気の混雑帯は夜。夜景は日没後30分くらいからとされています。一方、夕景が美しく見えるゴールデンタイムは日没挟んだ前後30分。今回は両方うまく見られてラッキーだったね!

屋外で直に景色が見える展望台エリアは、上段から順に人で埋まっていくようで、夕景が始まる頃にはもう人でいっぱいに。下階に位置するロープウェイの乗り場付近は、ガラス越しながら町の夜景が真正面に眺められる展望台になっていて、案外穴場。この後乗ったタクシーの運転手さん曰く、やっぱりそこがおすすめの穴場スポットだとか。

町の夜景を見るには、頂上駅を降りて右手の階上へと向かいますが、左手に行くと漁り火が見える津軽海峡側。ここも人は少なめで、おすすめのひとつだとおっしゃってました😊

最終夜はラビスタ函館ベイANNEX

ふもと駅から出てキョロキョロしてると、ちょうど客を駅まで乗せてきたタクシーを見っけ! すぐさま走り寄って乗り込み、あっという間にラビスタ着✨

19:30のディナー開始の10分前、なんて効率的なんだ。今日ほどタクシーを有り難いと思ったことないよ・・・

和洋折衷のセンスが待合いにも


なんてったって、楽しみにしている
鮨食べ放題ディナーだもん♡

お部屋で身支度して、ホテルのお食事処「北の番屋」へ。

至れり尽くせりの前菜ボックスから


わ~~♥

しょっぱなからテンション上がる!!
お品書きに並ぶお料理の数々。丁寧な盛り付けに心弾んで、話もお酒もすすんじゃうぅ~😍🍷

赤シャリの握り五貫♡


待ってましたのお鮨も!!

最大五貫ずつ、お願いしたものを握ってくれるシステムなの。和食料理のコースと平行して、名物の海鮮を揃えたお鮨も食べられて、北海道スペシャルてんこもりな最終夜。

このお宿にして良かった😭✨✨

お鮨は3回くらいリピート♡


唐揚げや牛ロースしゃぶしゃぶ鍋なんかもついたコースになっていて、心もお腹も大満足!!

うふっ。
ごちそうさまでした♡♡♡

和朝食ブッフェにも舌鼓

夕食後は夜景を眺めつつほっこりできる貸切・檜(ひのき)風呂と、露天風呂を存分に楽しんで、その翌朝。

朝ごはんもまた素晴らしかった!!

どれも美味しい!! 海鮮丼もナイス😍

昨晩食べまくったはずなのに・・・
お皿取り過ぎ??

この旅最後の食事だしね!


あ、デザートも加わりました(笑)


ラビスタって、初日に泊まったドーミーイン(網走)と同じ系列のホテルなのね! 中身勝負のお風呂と食事、クオリティに比してお値段はリーズナブルってところが、どちらにも共通しているなって思う。

次に函館を訪れたら、またココに泊まりたいな~~~✨

空港でお土産を買い込んで東京までひとっ跳び


いや~予想外に暑くてびっくりした、8月の北海道。
いろんな発見、さまざまな反省、変わるものと変わらないもの。

次に来るときはまた何が変わっているんだろう?
あたしたちも何が変わっていくんだろう。


またその日まで、
サヨウナラ北の大地!!



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