週6軒は、コロナ禍で休診日が増えてなければ成し得なかった。残すところは、混雑していて予約がだいぶ先になってしまったグランマニエ銀座と、同じ地区にあるTAGAYAの2軒。
というのにまだ本番1着目のit dressに出逢えてない・・・いくつか好きなドレスはあるものの、会場の雰囲気・広さに合わなかったり、2着目向きなのです。
焦りを感じ始め、急遽銀座のショップより前に行くことになったのがプロノビアス青山。
当日予約で、髪は簡単な編み込みが限界だった💦
短い時間に無理をして入れて下さったので、手早くドレスを見てまわります。でも、ボディサイズより小さいドレスは試させてもらえないとのことで、かなり選択肢が少ない・・・。
その中からなんとか選び出したのがDrusila、Andromeda、Daliaの3着!
Drusila
上半身を包み込む幅広レースのフレンチスリーブ、背中にお行儀よく並ぶ一列のボタンが、たおやかな花嫁を演出するDrusila。このタイプのも試してみたいな~と思ってたの!
あら、おしとやか♡
ミラーミラーのFaeもフレンチスリーブっぽかったけれど、こちらの方が丸過ぎなくて、いかり肩にはちょうどいい感じ。レースづかいが極めてお上品です。幅広レースがそのまま背中全体を覆ってエレガントね。
着ている人のイメージまで変えてしまうから、ドレス選びって大事✨
前に着た花嫁さんに合わせて、前裾が短めにカットされてるんだって。ふんわりチュールではなく、すとんと落ちる生地感が魅力のドレスだから、マーメイド型でもやっぱりちょっと短いところが気になるね💦
背中には一列にボタンが並びます。流れるようなぜいたくなトレーン生地からレースの裾がちょこっと顔を出す感じ、奥ゆかしい♡ 均一なスカラップではなく、変化のある縁取りが落ち着いたデザインのいいアクセントに。
そしてさすがのレースの美しさです! 派手さはないけれど、しっとり香り立つような存在感。
でもね~、サイズが大き過ぎてボディ全体がすかすか浮いてるのよ。。。レースの幅も余り気味。なんたってスペインサイズの42(US10)だもの。こんなにゆるいと体に合ったものを着ている感がなく、ただ当てているだけのような気がしてしまう。
2サイズ下くらいがぴったりじゃないかな? えっ、次は3サイズ下の36(US4)しかない?
Andromeda
2着目はつい神話を思い出して、”アンドロメダ” の名に惹かれ選んでみました✨ スカラップレースと、滑らかなV字切り替えが印象的なソフトマーメイド。
え~~っ、ボディ幅・・・広っ!!
その視覚的インパクトが衝撃過ぎて、
デザインが全然頭に入って来ない(@_@;)
バストカップって、幅が広すぎるとだらしなく見えちゃうのよ。。。このバランスじゃとても人前に出られない! これも42(US10)のトールサイズ。
斜めから見てようやく冷静に・・・滑らかで美しい切り替えが特徴的な、なかなか素敵なデザインです。レース生地は上からさらに大きなモチーフレースも重ね、そっと個性を主張。
背中とトレーンでリフレインする、V字型の放射ライン。ぴったりサイズなら、デザイン的に着やせする要素も多そう。
でも自分が着るとしたらやっぱり総レースかなぁ。。。
エチオピアの美貌の姫君アンドロメダは、岩場に繋がれ海の怪物の生贄にされそうなところを、勇者ペルセウスに救われのちに結婚するの。まとうドレスもオーラがなければ、空高く天馬を駆る未来の夫に見つけてもらえないよね😉✨
Dalia
最後はDalia。プロノビアスのデザインを調べていて、このナチュラルフェミニンな繊細ボトムと、イノセントでセクシーなイリュージョンレースのドレスが気になっていたの! ワクワク。。。
あれ?
・・・やっぱね、ドレス自体が大き過ぎるよ!
44(US12)ってどういうこと? こんな着方をしたいワケじゃないの!
ボディもがばがばでウエストないし、これじゃせっかくのデザインのバランスが全く分からなくない? 丈もちょっと短いし・・・そしてまたもや、日本仕様でお腹のシースルー部分が消えている。
せっかくチュールの重なり合いがロマンティック&フェミニンで素敵なのになぁ。。。背中のレースモチーフ間に隙があるのは、ドレスサイズが大きいせい?
余りをピンチでつまんでもだぶつくくらいなら、閉まらなくていいから小さいサイズをトライさせて欲しかったよ~~~💦
大きいサイズを試すと、こんなにもドレスの印象が違ってしまうことにビックリ! パッと見た瞬間太過ぎて、それから先のドレスイメージが入って来ないんだよね。3つともせっかくいいデザインなのに、ちょっとばかり消化不良感の残る試着になってしまったのでした・・・。
本体の生地は硬めでしっかりしており、ミラーミラーで試したエンゾアーニのように、トルソー部分はがっちり形を出したつくりです。ボディへのしっとりしたフィット感や着心地の良さという点では、繊細な素材づかいのドレスには後れをとるかも。
小物類はチェックできなかったけれど、ドレスに華も主張もあるので、あまり凝ったアクセサリーはtoo muchかもしれないね。シンプルなアクセサリーの方が、プロノビアスのドレスを引き立ててくれそうです✨
そのほか気になっていたドレス
プロノビアスでは割と珍しいタイプのDelphineは、サイズがなくて断念。。。マーメイドはインパクトあるデザインが充実! フロントとバックでがらっと印象の違うコントラストの効いたデザインや、アシンメトリーのものもなかなか素敵でした♡
プロノビアス青山の印象
前身が花嫁へのレースや刺繍を提供するお店だったというプロノビアス。今まで試着してきた他のドレスブランドのレースや刺繍に較べると、繊細というより力強さを感じさせます。
ホワイト~オフホワイトの明瞭なカラーを中心に、レースと布地のはっきりした切り替えで魅せる、いかにも ”光と影” のスペインらしいドラマティックなデザイン。
様々なシルエットのドレスを毎年多数発表していて、デザインの入れ替わりが速く、ドレスそのものがフレッシュな状態。また、ブランド内でいろんなテイストのドレスが各種揃い、希望のスタイルがまだ決まっていない人にも着比べて似合うスタイルを見つけるのにおすすめなショップです。
でも、日本の店舗でその良さを花嫁さんに再現できているかというと・・・。花嫁さんはいちばん自分を綺麗に見せてくれる運命の一着を探しているわけで、サイズにしても着付けにしても、ただなんとなくドレスを当てたからって、見つかるものではないと思うんだよね。
多くの場合は本番に向けてサイズダウンするから、そのイメージが沸くように着付ける必要があると思うんだけど。
単に、大きなサイズしか試させてくれない担当さんと相性が良くなかっただけかもしれないけれど、あたしはそんなことを試着しながら感じてしまったのでした💦
あ゛ぁどうしよう、残すところあと2店舗。あたしの1着目、どうなっちゃうんだろ~~~!?