空港の救世主
そして夕刻、小雨のサン・パウロ São Paulo に無事到着。帰国便に乗り換える皆とは、ついにここでお別れ。
お互い、最後までいい旅で!
さぁなんとか一人でバス探さなくちゃ……と思ったら、ツアーのサポートに来ていた現地の日本人ガイドさんが、バスのチケット売り場まで連れて行ってくれるっていうの!
「あのね、夕食のレストランはこの階段上がって右だから。
みんな、先に行ってて!」
と、添乗員さんにグループ移動を丸投げして……
えっと、ホントによかったのかな??
でもおかげで、英語の分からない売り場のスタッフから、ささっと往復チケットをゲットまでしてもらえた!
売り場は空港の建物出てからずっと歩いた端っこにあって、本来なら探すのにすごく苦労したはず。いろいろ覚悟してたけど、ありがたや……。
急いで戻るガイドさんの背中にお礼を言い、チケットセンターのソファにもたれてしばし時間合わせ。
ふぅ……。
そろそろかな、とエアポートバス乗り場に並んでいる人に聞くと、全然ことばは通じないのになんとなく身振り手振りで意思疎通できる。
「大丈夫、大きく”チエテ”って、バス正面の電光掲示板に書かれてるから!」
どうもそう言ってるっぽい。ボディランゲージってスゴイね(笑)
雨上がりでかなり冷え込んでて、右隣りの女性はダウンコート、左にいるおじさんは半袖Tシャツ。
話には聞いてたけど、ホントにみんなバラバラの恰好なの。
チエテ行きルートは一番シンプルで短く、片道40-45分で動いている。渋滞が最悪の状態でも、倍の1.5hrあれば……という感じらしい。
はじめはパウリスタ大通り付近にホテルをとったんだけど、明日の帰国便に向かう時間帯は、ちょうどラッシュアワー。サン・パウロの渋滞は半端ないとの噂。
パウリスタ行きルートは停車駅が多く、もともとチエテに比べて倍くらい時間がかかる上に、渋滞する市内も通過していくのでさらに時間が読めなくなっちゃう!
それで、空港に近いチエテ駅近のホテルに変えたのね。
ちょっと渋滞もあったけど、50分くらいでチエテ着。でも……えっ!?
バス・ターミナル……大きすぎ!!
この端っこからエレベータで上がると、さらに広いチエテ駅構内がどどーん。
え゛~、右も左も分からないよぉ~💦
実はこの旅、一番不安だったのがこのサン・パウロの24時間。ポルトガル語以外ほぼ通じないし、チエテも含め治安の悪い地区が多いんだもん。
Google Mapが上手く動かず、重いトロリーもあるし一度間違って進んだら戻るのも大変そう……うーんどうしたもんかな?
……しばし不審な動きで右往左往。
でも英語の話せる構内ガイドのおじ様を見つけ (カッコよかった♡) 、高速挟んで向う側のホテルを二人で指差し確認、教えてもらったブリッジを渡る。
あ、ココが地下鉄の入り口になるんだ。明日はココで切符買えばいいのか。
電話の向こうの声
ようやくIbisに到着!
ふぅ。。。
まずはお茶で一服。
フロントでもなかなか予約が確認できなくて、だいぶ時間食ってしまった。Booking.comからホテルに、あたしの名前がローマ字ではなく”漢字”のまま送られていたの! いくら検索しても引っかからないわけよね。
結局PC画面上で漢字氏名を確認して、チェックイン。
すっかり遅くなっちゃったなー。 ここで初めて、叔父さん家に電話……えっと、番号番号っと。
あれっ? 変なガイダンス流れて切れちゃう……。
あっ、市外局番外せばいいのか?
ピッピッ・・・
「Hello?」
小さい頃聞き慣れた声!!
おじさん!おばさん!
ついに、ここまでたどりついたよー!
「一日しかないけど、観光もいろいろしたいんでしょ?
明日8時に僕、そこに行くから。
一緒に行けるとこまで行こう」
……ホント!?
ホントにホント!??
叔父さん!!!
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