- Sun, 19 Jun 2011 -
1 一瞬で名所を網羅
2 ルーヴル美術館1時間コース!!
3 セーヌ川遊覧バトー・ムーシュ
3.1 パパに似ているガイドさん
4 ヴェルサイユ宮殿の栄華を儚む
5 芸術家に愛されたモンマルトル
6 最後はサンジェルマン・デ・プレで
一瞬で名所を網羅
10年ぶりに再訪となったパリ Paris。
朝からバスで市内名所をまわりさくさく復習。日曜で渋滞もなく、超スムーズ!
シャンゼリゼって、天井の楽園って意味なんだって。
そういやマドレーヌ寺院ってあったな、エッフェル塔は上ろうとするとはまるんだよな、
コンコルド広場で轢かれそうになったよな・・・
夢中で美術館を貪り歩いた4日間を想い出しつつ、車窓からパリの様子を眺める。
青空を背景に迫力ある姿を見せてくれたエトワール凱旋門 Arc de triomphe de l’Étoile。
それぞれの彫刻の迫力に圧倒される!
何より美味しいパンと、
便利な交通手段と、
天井の高い美しい石造りの建物たち。
もし住めるんなら、やっぱりパリがいちばんいいな😉✨
そして街中がアートのパリにおいてすら、最もその薫り高き殿堂ルーヴル美術館 Musee National du Louvre。
エントランスのピラミッドオブジェに、お子ちゃまが頭入れて遊んでます😆
ルーヴル美術館1時間コース!!
今日はなんと、ガイドさんもびっくりの空き具合だそう。
(でも混んでるぅ~💦)
1時間の超目玉だけ見て周る特急ツアー。ガイドさんの無駄のない説明の早さも衝撃だけど、前に訪れた時どうにも撮れなかった、ミロのヴィーナスの正面像が撮れたのにも驚き!!
やっぱり、これでも空いてるんだ・・・。
☑ミロのヴィーナス
紀元前2世紀頃、アンティオキアのアレクサンドロスによって制作されたヘレニズム彫刻の代表的作品。ギリシアのミロス島で発見され、アフロディーテ(ローマ神話のヴィーナス)の像と考えられています。両腕のない状態であるがゆえに、想像性を刺激し普遍性を備えた芸術とも評されます。
「メデューサ号」の事件ではじめ伏せられていた酷な史実や、非識字者にむけての布教目的に宗教画におけるルールであった象徴(シンボル)の解釈などなど・・・自分で観ただけでは気づかない数多の情報が、怒涛のようにイヤホンから入ってくる!
限られた時間でこれだけのインプットを授けてくださるとは・・・
おそるべしガイドさん!!
☑メデューズ号の筏
ロマン派の走りであるテオドール・ジェリコーの世間を騒がせた大作。彼は当時27歳、題材は実際にモーリタニア沖で起きた仏軍艦の難破事件で、偶然救助されるまでに生き延びたわずか1/10の乗組員から筏の上でのカニバリズムを含む惨劇を取材し、制作のために病院などから死体やその部分を持ち帰っては綿密な観察を行い、筆をとってからは1年未満というスピードでこの絵を完成しました。
その後にロマン派の騎手となっていく友人画家ドラクロワらが、ジェリコーの制作に協力し人物像のモデルを務めています。
描かれているのは救助されることになる通りがかりの船を見つけた瞬間。2週間に及ぶ飢餓と渇き、そして狂気に満ちた漂流を乗り越えたにしては、人物が筋骨隆々と描かれている点は何故?とも感じるところですが、救助船の発見によって生命を振り絞り歓喜する劇的な場面を描くには、痩せ細った身体では表現しきれなかったのではと思われます。
それまでの王道である整然とした美を好むアカデミックな芸術表現とは異なり、生まれつつあったロマン派らしい心揺さぶられる色と構図で、観る者の目を引き付けずにはいられない作品です。
こちら(↓)は他のツアーのやたら熱いガイドさん。
勢いで圧倒的😆✨
そしてボッティッチェリ「三美神を伴うヴィーナスから贈り物を授かる若い婦人」。ルネサンス期のフレスコ画で、柔らかく軽やかで音楽的な表現ね。
手渡しているのは、かたちのない”イデア”。
すなわち三美神が示す、
「あげる」「もらう」「かえす」
なのだとか。
こんなうんちくは身につまされます(泣)
ダ・ヴィンチにミケランジェロ、ダヴィッド、ドラクロワ・・・
こうしてもう一度周ってみても、やっぱりあたし、サモトラケのニケとメデューサ号の筏が好きだなぁ。
☑サモトラケのニケ
ミロのヴィーナスと並ぶヘレニズム彫刻の傑作で、エーゲ海のサモトラケ島で発見されたもの。作者不詳、紀元前2~4世紀頃の制作と推測されています。勝利の女神ニケが、船の舳先(へさき)に降り立った瞬間をとらえたものと考えられており、頭部と両腕が失われているものの(右腕は後日発見されルーヴルに保管)、それでもなお生命力すら感じさせる力強い躍動に満ちた姿は、ルーブルの大階段を飾るに最もふさわしいと言えるでしょう。
ヘレニズム彫刻では、体を捻るような動きを捉えたダイナミックな表現と、どの角度から見ても楽しめる完成度が魅力。ニケに見られる肌に張り付く布の表現は、その特徴のひとつだそうです。
セーヌ川遊覧バトー・ムーシュ
お次はお初の、セーヌ川遊覧バトー・ムーシュ Bateaux-Mouches!
右側の方がいろいろ見れると聞いて右に座るも、結局みんな立ち上がって手すりから写真撮るもんだから意味なぁ~~し。
お気に入りはやっぱり変わらず、ポン・デザール(芸術橋)とシテ島、そしてノートルダム。
どれもパリになくてはならないもの。
日曜の今日は川岸を散歩する人が多くて、この街らしい景色がゆっくりと流れていく。
パリにいます~って感じ!!
☑ポン・デザール(芸術橋)
19世紀初め、パリ初の金属の橋として架けられ、その後たびたび架け直されて現在のかたちに。硬質でシャープな黒いラインは、誰もが知る”鉄の貴婦人”エッフェル塔とも相俟って、セーヌに架かる橋の中でもひときわパリらしさを感じさせる橋のひとつです。
橋の欄干(網状)のところに点々で見えるのが、この旅の少し前から流行り始めていた”愛の南京錠”。二人の名前を書いた錠を網にかけ、その鍵をセーヌ川に捨てると永遠の愛が叶うというロマンチックなものでしたが、それが膨れ上がり45トンに!
この重さによる橋の損壊が問題となったことから、2015年に錠前のかけられないガラス板に交換され、今に至っています。
パパに似ているガイドさん
しかし今日のガイドさん、うちのパパに風貌がどことなく似てて、超スピーディで効率重視型。
「ヴェルサイユには○○時。遅れると入れません。
なので△時には昼食終えて出発します。」
おかげで皆すごい勢いで、昼食の中華を分け合って食す。うちのテーブルは一番にフィニッシュ。
(写真撮るヒマもなし)
せっかく美味しかったので、ちょっとそこがもったいない?
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