North, South, East and West ーあたまの中を旅しよう。

  1. SEASIDE

バルセロナ&ロンドン⑤夢見る尖塔都市オックスフォード

パブ Turf Tavern

オックスフォードは 2㎞くらいの中にすべてすっぽり収まってて、欲張らなければ歩いて周れちゃう。

今って夏休み……じゃなかった、学年が変わるタイミングか。学生らしい人もいないし、アパートらしきところも空き家になってるところが多いみたい。


見たいところは周り尽くし、ようやく気になってたパブTurf Tavernへ。すっご~く分かりづらい場所にあるけど、ホテルの看板の下になんとか案内を発見!


たくさんの人で賑わってる~。今日のオススメ・ミートソースとマッシュポテトに半パイントのビールで10ポンド弱。今だと1700-1800円? 美味しいし雰囲気もよかった♡


こうやって周ってみて思うけど、大学って、いろんなことを”考える”ための場所なんだな。”教えてもらう”ためだけでもなく、”学ぶ”ためだけでもなく。

教えてもらったり学んだりの合間に生まれる、ちょっとした思考と刺激的な友の存在。パブで議論しながら、夢を語り合いながら、それが人の可能性を育て、飛躍させる。

この街の、伝統に裏付けられたゆったりした雰囲気に、自然とそう思った。

ロンドンの午後

街中は午後からは観光客で徐々に混んで来た様子。まだ半日だけど、電車が混む前にロンドンに戻ってゆっくりすることにする。

やっぱりリターンチケット、帰りの時間指定(時間決めると£6安い)しなくて正解だったな。帰りの電車で寝こけている間に15時、Paddinton着。


これでもかってほどに大通りに並びびくともしないダブルデッカー。そこにキュインキュインとけたたましいサイレンを鳴らして救急車も乱入。この周辺もストのせいで大混雑。。。

も~ロンドンって、昼も夜も渋滞&騒がしい!

Alfies Antiques

地下鉄はまだスト、時間もあるしで、渋滞の車は放っておいてパディントンから徒歩圏内(地下鉄2駅分)のAlfies Antiquesへ。


大好きなヴィンテージのインテリアやアクセサリー、食器などいろいろなアンティークが揃う屋内のモールなの!


こういうのも、旅好きにはたまらないな~♪
命をかけて旅に出ていた、古き良き時代にロマンを感じちゃう。

反動のジャンク・フード

そして歩き疲れて、帰りがけつい入ってしまったそこらの中華料理店。パリパリ海鮮焼きそば頼んだら、写真と違ってしょぼいのが出てきて超ガッカリ。。。

満たされない思いで近くのスーパーを教えてもらい、夜食を買い込んでホテルに戻る。

だって、
アイス食べたかったんだもん。。。


Aromatic Edamameって言葉にもなんか吸い寄せられて(これは美味しかった)……鮨はネタは美味しいけど、シャリは超硬くってあり得ないくらい不味い!

でもランチ食べて、おやつにやきそば食べて、さらにコレ食すってどう考えてもおかしいよね。暑さで食欲がなかったバルセロナの反動が、今まさに来てるらしい。自分でコワイ!!


まぁいいや。
旅が始まってからこっち、ずっと予定みっちりで落ち着くヒマなかったから、行きの電車の中や、こうしてベッドで足をプラプラしてる間に、忘れないうちにいろいろな思い出を記録にインプットしておこう。

バルセロナの色彩と造形。
オマーとの再会。
尖塔と祈り。

考えてみれば、旅もあとちょっとだな……。

暮れゆくハイド・パークで

そんな時間の狭間、思い悩んでたことがふと頭をもたげてきて、お土産に買った “Words on Courage” を手に夕暮れのハイド・パークへ。

まだたくさんの人たちが、公園で思い思いに過ごしている。噴水近くのベンチに座り、しばし文字を貪る。

オックスフォードの土産物屋で初めに開いたページにあった言葉が、この本を買うきっかけだった。


Courage is resistance to fear,
mastery of fear,
not absence of fear.

勇敢とは怖れへの抵抗であり、
怖れを克服することであり、
怖れがないということではない。

―マーク・トゥエイン―


何故それが響いたかというと、往きの飛行機で旅に思いを馳せつつ思春期の言葉を不意に思い出し、今回の旅行メモの1ページ目に、あたしはこう書き留めていたから……


”冒険とは、単に危険を顧みずに何かをすることじゃない。正しいと信じていること、こうあって欲しいと思うことを、たとえ困難が目の前に立ちはだかっても、挫けず前に進めてゆくことである。”

今日訪れたカレッジのチャペルは、人もまばらでどこも嘘のように静かで、その中に立つと神の手の温もりのようなものを感じ取れた。目を瞑れば自分の体が、この世の空気の質量で支えられているように思えた。

人の生きるところには、必ず祈りの場所がある。
夢見る都市、オックスフォードにも。

それはきっと、
人には祈らずには生きていけない時がたくさんあるからだ。

あたしも怖い。けれど、あたしだけじゃない。
皆それぞれが。
それを怖がってたら、生きてはゆけない。でも祈れるかぎり、そこにはまだ”希望”がある。


そしてもうなのか、ようやくなのか……明日は最終日。

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