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真夏の夢のリヴィエラ⑤1日だけのフィレンツェ

Tue, 9 Jul 2019
1 最後の目的地へ
2 花の都の半日観光
  2.1 414段、ジョットの鐘楼
  2.2 付属博物館…と思いきや
  2.3 メディチ家礼拝堂のミケランジェロ
  2.4 サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
3 ドゥオモの見える街
  3.1 Hotel Cardinal of Florence
  3.1 1㎏のビステッカを食す

最後の目的地へ


コーヒーと、ニースでもらったマドレーヌでちょこっと朝ごはん。
何度お天気チェックをしても”激しい雷雨”予報の今日は、さすがに海も荒れ気味の曇り空。


ニースとチンクエ・テッレをど~~~しても繋げたかった今回の旅。なおかつ1週間の休みで行って帰れる空港を探した結果……

もう一つ行きたかった場所を入れられることに気付いたの。



それが最終目的地、花の都・フィレンツェ



だいぶ余裕をもって出発。スーツケース抱えての石段下りで、昨日の疲れが残るふくらはぎがつっちゃいそう!


ヴェルナッツァからスペツィアに移動して、余った時間は駅のベンチでPC作業に集中。旅も終盤だってのに、疲れのあまり連日何も記録していなかったツケを解消せねば……。

La Spezia Centrale 10:11発 Intercity

Pisa Centrale 11:01着
Pisa Centrale 11:12発 Regionale

Firenze S. M. Novella 12:01着


無事に特急に乗り込み、ホッと一息。
雨はちょっとぱらついたけど、意外と日が差してるじゃない。ホントに雷雨なんて来るのかな?

ふくらはぎを必死に揉んだりブラブラ揺らしたりしながら、イタリアの平和な車窓を眺めているうちに、早くも斜塔で有名なピサ到着。

ここはホームに電光掲示板がなく、地下の連絡通路まで下りないと確認できない。慌てて重いスーツケース持って、階段移動。乗り換えは結構ギリギリだよ!

花の都の半日観光


正午にフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅到着。
今までの街とは比較にならない黒山の人だかり。構内も広くて、うかうかしてたら方向見失いそう。

でもお天気はなんとかもってる……もってるよー!!
崩れないうちにさっさと荷物あずけて、さっそく観光スタート!


駅から出てすぐ右手に見えるのが、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会 Basilica di Santa Maria Novella 。ただしこれは後ろ側で、向こうに正面入り口があるんだって。

何にせよ、フィレンツェ滞在は正味24時間。見たいものから順に見ないと後悔必至。
ということで……


真っ先にドゥオモ Duomo でしょ!!

この、道の先にチラ見えするクーポラ cupola 、たまんないね。そこだけその時代に繋がっているみたい……。これが生活の中に溶け込んでいるなんて、”屋根のない美術館”と呼ばれる所以よね。


うわ……見事な3色づかい、緑・白・ピンクの大理石で彩られた大胆かつ繊細なファサード。天界の花園にそびえるが如き、匂い立つ壮麗さのフィレンツェのドゥオモ Duomoサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 Cattedrale di Santa Maria del Fiore !!


もともとの教会堂が築かれたのは4-5世紀にさかのぼり、その後再建されたロマネスク様式のサンタ・レパラータ聖堂が現在の大聖堂の前身。その一部は今も地下で公開されている。

13世紀に著名な彫刻家・カンビオの設計で大聖堂の建造が開始され、多数の責任者の手を渡り、後期ゴシック~初期ルネッサンス様式となった。

クーポラ(ドーム)の建設を進めたのは、独創的な手法で難関工事を可能にしたブルネレスキ。 この正面ファサード制作は最後まで議論され、最終的にはじめのデザインを汲みながら、19世紀にネオ・ゴシック様式で完成されている。


そしてクーポラとフィレンツェの街を一度に眺められる、ジョットの鐘楼 Campanile di Giotto に上ります!!

414段、ジョットの鐘楼


ゴシック建築らしい、この鐘楼もまた素晴らしいね……空も晴れ上がって、文句なしの美しい姿を見せてくれる。身廊とのハーモニーも格別。

この鐘楼の指揮を命じられてから、たった3年で亡くなってしまったジョット。彼が生きているうちに作られたのは、一番基部のレリーフ1段目までだったんだって。

続いてレリーフ2段目+聖人像が加わる2層目までを弟子のピサーノ、ピサーノが亡くなってからは聖堂建築の指揮者だったタレンティが引き継ぎ、ランセット窓(槍のような尖りアーチ)を持つ3層目まで完成させた。

その後、タレンティはジョットの娘と結婚したらしい……この大聖堂で!


既に列はこの長さ。(チケットを持っていないと、並んでも入れないので注意)

でも待っている間に、外観を十分に堪能できる。入口が建物の右側、身廊寄りに配置され、アシンメトリーなのがなかなか心憎い。小さな3体の像の自然な動きとバランスもいい感じ。中層の像と呼応し響き合っているね。

☑ドゥオモ共通券
チケットは18€。オンライン購入は+2€だけれど、できる限り事前購入をオススメ! しばしば条件変更などもあるので、最新情報を調べて早めにトライしてみてね。もし現地で買わざるを得ないなら、④の付属博物館が空いてて穴場だそう。
チケットに含まれるのは、以下の施設各1回分の入場。はじめの施設に入場してから72時間有効です。

ドゥオモのクーポラ(上るには時間指定の事前予約が必要で、数日前には売り切れる)
ジョットの鐘楼(予約はできずそこそこ並ぶ)
サン・ジョヴァンニ洗礼堂
ドゥオモ付属博物館
サンタ・レパラータ教会遺構

ドゥオモそのもの( サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 )は入場無料ですが、長蛇の列に並びます。
(2019年7月)


でも直射日光に石畳からの照り返しと熱気も加わり、体感温度はいったい何度になってるんだろう……。

先週までヨーロッパでは熱波が襲い、連日気温が40度以上だったらしいフィレンツェ。下がったとはいえ、気温は30度越え、体感はその+5度くらいのはず。ニースと同じく、本来は地中海性気候で夏も過ごしやすいと言われていたのに……

言っても無駄だと分かってるけど、
暑ぅい!!

小さな日傘の影になんとか収まり暑さしのぎ


20分ほど並んだところで、いよいよ登攀開始!
ところどころある踊り場で、汗を拭き呼吸を整え、足がつらないことを祈りながらまた上る。

踊り場からは、練りに練られたであろう、微に入り細にわたる構造が間近に迫る。凄いねぇ。。。


そして赤い屋根が広がる、世界遺産のフィレンツェの街。その中心にある大聖堂を囲む建物の多くは、メディチ家を中心に栄華を極めた、ルネッサンス期のものだそう。


ぐるぐる回る階段は、上がるに従いどんどん細くなっていく。すれ違う人に道を譲りながら休息し、はぁ……ふぅ……

もうあと一息だ……

やった!!

ついに鐘楼の頂きから外に。心地よい風が、汗びっしょりの首筋を撫でていく。

午後の陽射しを浴びた円く赤いクーポラ。
クーポラを支える、360°赤いフィレンツェの街……。


これよ、これがどうしても見たかったのよ。。。

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