North, South, East and West ーあたまの中を旅しよう。

  1. SEASIDE

Bravo, Cabriolet!


いい季節になったなぁ。


日曜朝のまだ人の少ない青山、夜遅くジム帰りの六本木。あたしはスキあらば、幌を開けて走ってる。
冷暖房なしでも快適なこの季節は、オープンをひときわ愉しめる貴重なひととき!

現在、3台目のカブリオレ生活を堪能中。
”生涯オープン乗り”を誓ってます。

オープン事始め

そもそもあたしがその楽しさを知ったのは、カーマニアの男性と知り合ったことからだった。

彼の愛車は、黄色いアルファロメオのスパイダー。
朝の6時台に拾われて、朝日に輝く川辺のススキ、空の広い弓ヶ浜、サファイアブルーの石廊崎、
遠くに富士山、帰りは夕陽に染まる紫の海。

次から次へと、それまで知らなかった景色を見せてくれた。

特徴的な四つ目のフロントマスク
「子供に指さされて”黄色、黄色!”って言われる」
と彼はまんざらでもない顔で笑っていました


涙を流して喜びに震えながらフジヤマ(&その他のコースター)をリピートしていたあたしにとって、高速走行するアルファのオープンは最高の体験だったのね。

そして信号待ちのさなか、上から舞い込んできた黄色いイチョウの葉が
「いつかあたしもオープンに乗る!」と決意させた。


あ、でもこの日、解放されたのは夜中の3時💦
なぜって、渋滞のあと深夜のカフェごはんをしてから、

「潮風当たったから、これから車洗ってもいい?」
「あ……う、うん……」


フルコースのドライブのあとじゃ、イヤとは言えなかったよね~。
彼が仕上がりに納得するまで、寒空の下まだかなまだかな……と待っていたのもいい想い出。
エンスーって、こういうもんなんだなってしみじみ。
彼氏でもなんでもなかったけど。

はじめてのクルマはMGF

そして、2000年春。

半年かけてあちこち中古車見てまわって、もしかしたらコレかも……とはじめてアンテナにぴぴっと来たのが、英国Roverの5速MTミッドシップツーシータ―オープン、MGFなのでした。

バックシャンなMGF♡


クルマは好きだけど、中身はまったくのブラックボックスで、スペックもよく分からない。しかもなぜか異常に安い。

で、例のスパイダーの彼を引っ張り出してきて、車体を宙にぶら下げてあれこれチェックしてもらい、「特に問題なさそうだね」の一言で、これが初めてのクルマになった。

どうしてもオレンジで統一したくて入れたNakamichi
 

このクルマがホント、楽しくって!

小さくて機敏だから、ちょっと時間があけばすぐにどこでも行けちゃうの。
海辺だけでなく、峠も高速も街乗りも。Fun to Driveを教えてくれたのは、このクルマ。
世界が倍以上に広がったね。

シーサイドにはやっぱり白が似合う
 

とはいえ個体数の少ない珍しい車で、情報も少なく分からないことばっかり。とりあえず詳しい人と知り合おうと、「MGFメーリングリスト」なるものに参加したのです。

皆さん本当に親切でいろいろ教えてくれて、ジムカーナを観に行ったり、白煙噴いた時にアドバイスもらったり、パンクしてホイール傷付けた時には部品譲ってもらったり……

このMLなしにはあたしの12年間のMGFライフは、とてもじゃないけど成り立たなかったなぁ。

籐のトランクは高校生の時に買ったもの
クルマだけでなくモノも長持ちさんです(笑)

部品がないのはもちろんだけど、その他困ったコトは、①雨漏り ②車内狭い ③幌は手動 かな。

最初はいちいち降りて開閉してた幌も、そのうち座ったまま両手を伸ばして閉じられるまでになった。それでも時々、変なトコでロックして閉じなくなったりして相当アナログな感じ。
2人乗ると、車内に荷物置くトコないしね~。

不便もいっぱいあるけれど、それをものともせずあちこちでかけ、桜と紅葉の季節にはちょっと遠くの名所を攻めに行くのが恒例だった。

清里、長瀞、奥多摩、諏訪湖、奥志賀、丹沢、三浦半島、伊豆、御前崎、奥大井、甲府、浜松、豊田の香嵐渓、銚子、鴨川、花貫、久慈川、笠間、那須高原……

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