ウィークデイ中は徐々にひどくなるし、週末にリセット出来ないとさらに蓄積。睡眠中のメディキュットは、夏でも手放せなかった!
重いし痛いし、1日のうちにキロ単位で変動する体重……むくみって本当に困っちゃうよね💦
実は5年ほど前、それまでとはレベチな浮腫に人知れず悩まされてた田路です。
泣きたいほど辛かったこの事態を、力技で乗り越えた経験からわたくし……むくみについては一家言を持っております✨
そもそもむくみって何??
体の中の水分って、①~④のどこかにあるものなのね。
①細胞内
②血管内
③細胞間質(細胞と細胞の隙間)
④体腔内(腹腔、髄腔、関節腔など)
通常は ”むくみ(浮腫)” といえば ③細胞と細胞の間に水分がたまった状態。
原因によって、脚に出たり、顔やまぶたに出たり、内臓に出たりといろいろです。
まれに、①にお水がたまる細胞内浮腫とかも起こりますが、それは特殊なケースで。
むくみと腫れは違うけど…
この③細胞間隙は、医学的には ”third space” と呼ばれていて、単に押し出されたり漏れたりした水分が貯留するだけでなく、細胞や組織が調子悪かったり炎症を起こした時にも水が溜まりやすい部分です。
水が溜まって体積が増えているなら『浮腫、むくみ』、
炎症に起因していて充血し熱感や痛みを伴う体積の増大は『腫脹、腫れ』になります。
でも、この2つはしばしばオーバーラップして起きるのね。
ケガしたところや手術部位は、ダメージを受けた組織から放出されるサイトカインの作用でまず腫れが起き、漏れ出た水分もサードスペースに溜まります。原因が改善されれば腫れは収まっていきますが、組織ダメージは弱いながらしばらく続くため循環不良を引き起こし、むくみが後に残ります。
この記事で取り上げているような「むくみ」だけ起こるケースのほかに、むくみが長引くことで慢性的な炎症の合併に進むケース(リンパ浮腫や下肢静脈瘤など)と、炎症が先行してそれが引いたあとにむくみが残るケース(手術や外傷、蜂窩織炎など)とがある感じかな。
むくみはどうして女性に多いの?
女性の方が日常的にむくみに悩まされる傾向があるのは、皆さんもなんとなくご存知かと思います。
その理由のひとつは、生理がある上にダイエットで食事をおざなりにしがちな女性に起こりやすい、鉄欠乏やそれに続発する甲状腺機能低下によって、冷えと代謝低下を生じむくみやすくなるというメカニズム。
もうひとつは、月経周期で増減する女性ホルモンのうちエストロゲンと、プロゲステロンに伴い一緒に増減するホルモンアルドステロンの2種が、どちらも水分貯留にはたらくホルモンだからです。
プロゲステロンがむくみの原因と勘違いされていることも多いけど、こちらはむしろ利尿作用を持つホルモンなんだよね。プロゲステロンは、エストロゲンの悪い面を緩和する役目を持ってるの。
そのあたりはおいおい、ホルモンの話で詳しく書いていこうと思いますが。
むくみの原因いろいろ
男女ともに起こるものとしては、塩分摂取過剰(ラーメンの翌日むくむよね)や、野菜・果物・肉や魚など食事量が減ることによるカリウム摂取不足や、カフェインを摂ることで尿量が増えたり嘔吐や下痢で体液を失った際のカリウム喪失。
ナトリウムが多いこと、カリウムが少ないことはむくみに繋がります。塩分が増えると体内に水が溜まり、血管内も血液ボリュームが増え高血圧になりますが、リンゴの消費量が多い地域(産地)ではカリウム摂取も多いため、結果的に血圧は安定化して高血圧の罹患率が低くなることが知られていますね😉
けれど一方で、 ナトリウム(塩分)低下も逆説的なむくみの原因になったりする場合があったりもして。。。
そして、栄養不足によるアルブミン(タンパク質の一種)低下では、血管内に水分を保持する力が弱り、漏れてむくむ。
長時間の立ち仕事やきつい服での座り仕事(腹圧がかかる)では、下肢うっ血により血管から水分が漏れ出てむくむ。
ストレスが強い時には抗ストレスホルモンのコルチゾールが増えて、Naを溜め込み体液は貯留しやすく血圧も高まる傾向に。その結果むくむ。
そう、けっこういろいろあるじゃん。。。😭
心臓や腎臓の病気でむくむ場合もあるけど、ここでは生活習慣で起こる、病院では気付かれにくいものだけ取り上げていきます。明らかな体調不良を伴うようなむくみは、一度は内科で検査をしてもらってね!
辛かったむくみの原因検索
あたしの浮腫は、こんな感じでした。
腰から下全体に、日内変動のない慢性的で改善しないむくみ、重だるさや痛みが半端なかった。メディキュットもほとんど効かない。毎日こんなだと気も滅入ります💦
一筋縄では解決できず、ひとつずつ命題ちっくに真偽を検討したの!
→指の痕の残らない特徴的なむくみではない。鉄欠乏もないので×
→栄養状態と採血データから否定的×
→ コーヒー再開で多少改善するも徐々に効果ダウン△
→週末リセットでも変化ないので×
→もともと塩分摂取は少ないし、利尿剤でna排泄してもすぐむくみが戻るので×
→塩分摂っても変化なし(悪化もなし)で×
→アルドステロン拮抗薬効かず×
そして最終的に、筋肉そのものがパンパンに張ってむくんでいる感じに気付きます。もしかしたらよくある③皮下脂肪間隙(サードスペース)のむくみではなく、①細胞内浮腫では?
→カリウム補充で急速に諸症状改善◎ 正解!!
このカリウム内服で、あたしの症状は驚くべき改善を見せます!
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