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【2025秋の山行】Vol.1 初っ端の洗礼、日和田山と日光白根山。


秋になったらあちこち紅葉狩りするぞー!!

地道なトレーニングを重ね、いよいよ迎えた初めての秋山シーズン。変化に富む4本立てでお届けします♪

曼珠沙華の日和田山からユガテへ

まずは、曼珠沙華がピークを迎える9月下旬から10月初旬、高麗(こま)から巾着田を目指すよ~。

高麗川沿いにある巾着型のヒガンバナ群生地


曼珠沙華(ヒガンバナ)は小さい頃実家の周りにいっぱい咲いていて、茎をたがい違いに折ってさんざんネックレスを作って遊んだもの。

懐かしさもあって、初秋にはここを訪れるつもりで計画を練っていたのデス。うふふ♪

一面真っ赤な花の絨毯に


おぉ壮観!! 赤だけでなく、突然変異なのか白いヒガンバナの一角もあるんだねぇ😱


平地での準備運動が済んだところで、今日は二人では初めての縦走。日和田山から入って、息を合わせながら8つの山頂をピークハントしていくよ!

同じルートを往復する「ピストン(往復)」、
ぐるっと回ってスタート地点に戻る「周回(ループ)」、
スタートと違う地点にゴールする「縦走」。

縦走では、常に新しい景色と出逢いながら小~中規模のアップダウンを繰り返して進んでいくの。


西武池袋線のⓈ高麗駅から日和田山に入り、桃源郷・隠れ里と呼ばれる集落ユガテ(湯ヶ手/湯ヶ天)を踏んで、Ⓖ東吾野(ひがしあがの)へと抜けます。

展望の景色が少ないルートなので、さくっと動画でご紹介。
ユガテの休憩場所にトレッキングポールを忘れる失態を犯しました💦


道や景色を楽しみながらインターバルトレーニング的効果が得られる縦走ですが、ケガや天候不良時に急遽下山が必要になっても、麓へのルートが限られていたり長くなったりするのね。したがって体力配分や事前準備がとっても大事なんだよ✨

・・・って口酸っぱく言ってたのに、機能よりデザイン重視のハイキングシューズで挑んだトミーは、木の根っこが入り組んだ最後の急な下りでポールとシューズが滑り、顔面から落下💦

あ、顔面骨イッたかも、鼻骨粉砕してないといいな・・・とか思っちゃった😄 うまく手でブロックして、脛のかすり傷だけで済んでたのは奇跡だわ。

ユガテ前の山林を抜ける


このルートでいちばん印象に残ってるのが、地元の方々が手作業で刈り踏み分けたと思しきこの道だなー。

下山後近くに温泉がないのが残念だけど、車でならアクセスできるスーパー銭湯喜楽里別邸があるし、グルメどころは東吾野のカフェあがのん、武蔵横手駅の予約制レストランキッチングニー等、まだ攻め処をたくさん残しているので、ユガテが美しくなる桜の時期にでも再訪してみたいな😊

2025/10/4 Sat 曼珠沙華の日和田山からユガテへ
曇り時々雨 12.1㎞ 4:52 ↑728m ↓702m

山の洗礼! 悪条件の日光白根山

景色めっちゃキレイだし登りがいもある山、紅葉シーズンの日光白根山

しかし直前になって、この標高の頂上は0℃前後になることにはたと気付き、さらには霧雨と強風予想も加わった。

だからといって登れないレベルなのかよく分からず、とりあえず闇夜を爆走してはるばる群馬県は片品村まで来てしまった山登り初心者約2名。

職場から直行してお宿に到着した時、「今日はお客様だけなので館内貸切です」と出迎えたご主人の言葉も、なるほど納得・・・なのであった。
(でも大きな家族風呂をゆっくり頂けて気持ちよかった😍)

cafeと宿 Bonnyさんの朝食


なんでも、慣れた方々はお天気がよくなるのを確認してから、直前になって予約の電話を入れてくるのだそう。しかも混雑しない平日狙い。
う~~現役世代には出来ぬ離れワザよのぅ。。。

霧に包まれたお宿を出て、車で3分ほどのロープウェー山麓駅に向かいます。

短時間専用Pはガラガラ、少し離れた長時間用Pへ


霧が深くて、山の上から景色なんて見えないんじゃ? そう、後から振り返ると、一番紅葉が綺麗に見えたのがこの駐車場なのです。

この時期は始発前から人が並ぶとの情報通り、山麓駅には長蛇の列。

宿で購入した割引チケットを握りしめて並ぶ


やっぱりみんな来てるんじゃん! とちょっとホッとしたのもつかの間、ロープウェーでぐんぐん山頂駅(標高2000m)に近付くほどに、気温も下がりはっきりとした霧雨に。

レインウェアいらないんじゃね?と高をくくっていたあたしたちも、周りの皆さんがいそいそレインウェアを着込むのを見て、真似して装着してから出発します。

けっこうな岩場


はらはらと霧雨が止むことなく降り続いている。泥で汚れるほどではないけれど、木の根っこや坂で滑らないように注意しながら・・・と思ったら危ない!!
靴紐のリボン結びの輪っかに、根っこの枝が引っかかって足を取られた!

なんとか手で支えて汚れずぶつけずに済んだけど、ふくらはぎ伸ばしちゃって、しばらくは痛みをかばいながら歩く羽目に。

どうやったらこんなところに枝が入るんだ。。。ホント、何が起こるか分かんないよねぇ。コワイコワイ💦

登るに従い気温が下がって手袋装着


ユガテへの縦走で転んでポールを壊しちゃったトミーは、おNEWのめっちゃ高いトレッキングポール(←あたしの10倍)で参戦。
形と気分から入る、しし座AB型のワンちゃん🐶✨ 
でもさすが忘れ物大王、ザックカバーは忘れてきたらしい。

いやーでも、スタート地点でレインウェア着込んでおいてマジ正解!

その後全く雨避けられるところもないし、風で霧雨吹き込むからそもそもザック開けたくないし、汚さずにザック置けるとこすらないんだもの。


風速8mがびゅうびゅう吹きすさぶ極寒の霧の中、滑りやすい砂利道を一歩一歩ひたすら登る。
なんか霧雨が当たるとパラパラと音立てるようになってきたんだけど、もしや氷の粒!? ひー!

ちょー寒いし・・・
目開けづらいし・・・
滑ったら落ちそうだし・・・

雨風がいかに山での行動を制限するか身をもって知る。

岩の影で少し風をしのげる神社付近から


頂上!?
かと思ったら、ここは山頂手前の奥白根神社
せっかくここまで登ってきたのに、頂上へはなんと一旦下ってから再度岩山をよじ登るらしい。
うげー、なんだそれ😭

ガクブルの白根山頂


なんとか登り切って、狭い山頂でみんな風雨に晒されながら、かじかむ手で必死でスマホを操り撮影し合う。「いやぁ頑張りましたねー!」と知らない人に声かけられてめっちゃ嬉しかった!

人ひとり通るのがやっとの急な岩の段差を下りないと頂上から出られなくて、「コレってどうやって下りればいいの?」と何気なく振り返ったら、周りの皆さん一瞬固まってたわ。そんなこと言うヤツがこの天気でココまで来るのヤバいんじゃね?ってそらそうだ(笑)

大きな段差って、登るより下りる方が難しいんだよね~。雨風寒さで難易度上がってるし・・・でもちゃんと抜けられました♪


山頂近くではルートのGPSも拾われておらず、それだけ条件の悪い天候だったってことね。

多くの人たちがそのまま山頂駅へ戻る中、何人かは霧の周回コースに向かって消えていく。
いちばん難関の山頂終わったし、あとは標高下がれば風減って、気温も上がるから大丈夫かな?

状況次第でピストンに変更する心づもりはあったけど、そのまま五色沼方面の周回ルートへ突入。
すぐに始まる急な下降斜面が、氷のような霧雨含む横殴りの強風にさらされていて、予想外の過酷な状況に。

顔の感覚がなくなるほど体温奪われて、スマホ取り出すなんてもってのほか(濡れるし落としそう)、こうやって凍傷や低体温になるんだなと妙に冷静に理解できた。
撥水の手袋もじわじわと霧雨がしみ込んで、冷たいけれど取ったらもっと冷たいから外せない。
手だけならまだしも、中の服が濡れたりケガして動けなくなったりしたら、あっという間に低体温になる。

ココまで来るとね・・・また登ってから往路で通った「滑りやすい砂利道」を下っていくより、このまま早く周回ルートを下りきって温まりたいって思っちゃうのよ。

ふと見ると、唇に血の気がなくなっているトミー。これはまずいと、辛うじて風の弱まる小さな窪地に身を寄せて、ポケットに入れてあったなけなしのカントリーマァムと最中(行動食)を二人で分け合い、少しでも体温を上げる。

食べ終えたらすぐに動き出し、辛抱強く足元確認しながら下り続け、ようやく一段階空気がぬるんできたのに気付きホッとする。
助かった・・・。

荒涼とした別世界を歩く孤独なロボットのよう


途中トイレがないのもこのルートの厄介なところでね。お水も必要最低限の摂取に。宿であったかいコーヒーを淹れてもらったボトルがザックに入ってるんだけど、今のところまだガマン。

五色沼の青さもかすかにしか確認できない
360度幻想的な世界にふと立ちすくむ


体動かしていないとどんどん冷えるから、まともに座って休んだのは、行程6時間弱のうち後半弥陀ヶ池での15分だけ。ココでようやくあったかいの取り出して飲めた~~~💦


あとちょっとというところで、雨も上がってきたよ。

後半も思ったより急なアップダウンあって辛かったけど😢、平坦な森の道を抜けてゴールイン!!


今日の無事を神様にお礼申し上げます。
ホント、よくケガもなく生きて帰って来れたよ・・・。


この後、山麓駅併設の温泉で温まり、ようやく本来の息を吹き返しました。
これ以上辛い山登りは正直もう絶対したくないし、最悪のケースでもせめてこのレベルまでにしてほしい。それくらい辛かった!!

このヒヤヒヤ体験のあと、山は気象条件の良い時だけにしようと決心。そしていろいろ思うところあって、ココヘリ(遭難救助サービス)に入りました😊

ある意味、なかなかできない経験をさせてもらったのかも。う~ん、感謝?

2025/10/25 Sat 山ってコワイ!日光白根山
霧雨・強風 8㎞ 5:41 ↑768m ↓770m



この日光白根山はいろんな思いが詰まり過ぎて、たっぷりレポしてしまったわ。
素晴らしい紅葉(それが本来の秋山)は、2025秋の山行 Vol.2でお届けしたいと思います♡

そうそう、初めての奥高尾縦走では右母趾が、日の出山+日光白根山では左母趾が立派な爪下血腫になりまして、痛くなってきたからカッターで爪甲に孔開けて剥がしました。形成外科医で良かった、と思う瞬間。


【2025秋の山行 Vol.2 予告】

御岳山、素晴らしき秋のロックガーデン

紅葉に彩られた大山行脚

 
 

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