North, South, East and West ーあたまの中を旅しよう。

  1. SEASIDE

3度目のスペイン③トレド大聖堂から夕暮れのグラナダへ

夕景のグラナダ

イベリア半島南部アンダルシア地方、シェラネバダ山脈のふもとの丘陵地帯に位置し、ムーア人(イスラム教徒)の統治下にあった中世の建築物が多いグラナダ Granada

グレナディンシロップと同じように、グラナダは “柘榴(ザクロ)” の意味。なかなか陥ちなかったイスラム勢力を皮の硬いザクロの実に喩え、それをこじ開けレコンキスタを完了したキリスト教の栄光と、熟し割れて実り豊かな赤い実をあらわにしたザクロの様子とを、重ね合わせて象徴しているのだそうだ。

15分ほど遅れてついにグラナダ駅到着。思ったより長旅だった~~💦

アルバイシン地区にある今日の宿のオーナー、長髪を束ねたアンドレアが迎えに来てくれていた。歴史地区の狭い路地にタクシーは入れず、アンドレアのミニヴァンが大活躍・・・というより、シンプルに彼の運転技術が凄すぎる!!😱

坂道のアルバイシンとサクロモンテ

わっもう時間ないよ! 急がなくっちゃ!!
クッションのきいた運動靴とリュックを装着、アンドレアが分かりやすく書き込んでくれたマップをお守りに、迷路の町へいざ出陣。

大人気のウォーキングツアーは、19時から2時間以上の長丁場! 集合場所は、町の中心ヌエバ広場 Pl. Nueva

ヌエバ広場付近


イギリス、アメリカ、カナダ、日本・・・いろんな国から集った参加メンバーを率いるガイドさんは、ウィットの効いた英語を操るクリスティアーノ。よろしくね!!


ヌエバ広場から息の上がる急な坂道を少し上っては、クリスティアーノの説明&ジョークに耳を傾けながら足を休める😆 トレドも丘を上がり下がり大変だったけど、グラナダも坂が多くてなかなかタフな観光になる予感💦


中世のイスラム教徒の居住区アルバイシン Albaicín は、城塞都市グラナダの中で最も古い地区なのね。温度の上がりにくい白壁の家が連なって、狭い路地にはまんべんなく石が敷き詰められ、侵入した敵を惑わす曲がりくねった細い道が縦横に走る。

古い石畳が織りなす様々な模様


微妙に色やデザインの違う石畳の道。坂を歩きやすくし、日光を乱反射して温度が上がりにくくするためなんだって。

途中、隠れ写真スポットをいくつか通りながらも、やっぱり一番美しいのはサン・ニコラス広場 Mirador de San Nicolás からの眺め。
とりわけ夕方近くには毎日、いい場所をとりその瞬間を待つ人でいっぱいだそう!


だってこの眺めだもの。
グレナディンをかけたように、夕陽に染まる赤い城塞。

夕陽に染まるアルハンブラ


ここで結婚式に出会ったよ! フラメンコギターっぽいBGMの。
なんか懐かしいな~、あたしたち挙式からまだ2年?もう2年?? 経ったんだね✨


さらに進むと、サクロモンテの丘 Sacromonte。3000超の洞窟住居は丘に横穴を掘って作られ、石灰を混ぜた塗料で外も中も壁が白く塗られており、断熱と防虫効果に優れているそうだ。

真っ白な洞窟住居


このあたりに住んでいたロマ族ヒターノ)は、北インドから15世紀初頭にスペインに流れ着いた流浪の民。グラナダ王国が陥落した15紀末、土地に残るためには職に就き定住することを条件とする「ヒターノ迫害令」が出される。これが3世紀の間続き、その後も根強い差別が残っていた。

白い住居が密集するサクロモンテ


一方、グラナダ陥落で主君を失ったイスラム教徒に対しては、16世紀にキリスト教への強制改宗が行われた。それでも隠れイスラム教徒は多く、17世紀初頭にはさらに厳しい「モリスコ(改宗イスラム教徒)追放令」が出されてしまう。追放されたはずのモリスコの一部は、同じく迫害されていたロマ族に入り込んだり、手先の器用さを活かし後から戻り職人として定着したりしたらしい。

サクロモンテから見える宮殿


そうした迫害や差別は期せずして豊かな文化の融合を生み、彼らの叫びや嘆きが昇華されたものが、スペインを代表する舞踊芸術のフラメンコ。アンダルシアのロマ族がモリスコの踊りや音楽を取り入れて、18世紀末頃にその原型ができたといわれているんだよね。

タブラオ前のダンサーたち


レコンキスタ完了後、ムスリムの栄華の証・アルハンブラは、スペイン王カルロス1世の避暑地となった。
今は洞窟タブラオが賑わいを見せる、サクロモンテの丘。
そこから豊かな宮殿を見つめ、迫害されていた人々は何を想ったのだろう。

ダロ川の向こうに輝く夜のアルハンブラ


たっぷり見て・歩いて・リーズナブル!と3拍子揃ったウォーキング・ツアーも、ライトアップされるアルハンブラを眺めながらようやく散会。このツアーの人気の高さは、素晴らしい景色だけでなく、過不足なく興味深い知識を授けてくれるガイドの手腕と人柄にもあるんだな。

Thank you very much, Cristiano!

スペイン人はとても勤勉
ウェイター・ウェイトレス、駅の係員、ホテルスタッフにツアーガイド・・・お世話になったスペインの方々は皆さんpunctualでfriendly,、そしてとても勤勉で辛抱強い。歴史から見るに、情熱的でプライドが高く好戦的な民族?と思い込んでいたのだけど、そのイメージよりもはるかに親しみやすく、目がまっすぐで上下の隔てを感じさせることなく、とても信頼できる人柄と立ち居振る舞いの方が多かったんだよね。

様々なルーツの人が入りまじってきた土地柄、ということもあるのだろうけど、同時にどこか日本人に通じる精神性がありそう……武士道≒騎士道、みたいな。そしてヒターノは北インドからイベリアへ移動、日本人のルーツも一説にはインド北東部といわれていて、だから日本ではフラメンコへの共感性が高く人気があるのかな?などと思ったりするのでした。

ガスパチョならぬサルモレホ

月曜はグラナダのレストランがほとんどお休みって聞いてたけど、なんかヌエバ広場付近は全然そんな感じでもないな~💦 夜は食べられないかもしれないから朝・昼ちゃんと食べておこうね!ってプランだったのに・・・
心配して損した!?

「グラナダはガスパチョ美味しいよ~!」ってお友達にもアンドレアにも勧められてて、お腹減ってないのにみんな盛り上がってディナーしてるし、ちょうどテーブルひとつ残っていた評判のバルに吸い込まれてしまった。
嗚呼、食いしん坊のあたしたち。。。😭

英語入りや写真メニューのあるLe Vinoteca


ここも最後の1席に案内され、スタッフもめちゃくちゃ忙しそう。ガスパチョありますか?って聞いてみたら、あるけどうちは “サルモレホ” だよって。

ピーマンやキュウリや玉葱の入るガスパチョ Gazpacho Andaluz とちょっと違って、サルモレホ Salmorejo Cordobés はよりシンプルにトマト、にんにく、パン、塩、オリーブオイルで作られて、通常トッピングはゆで卵と生ハムなんだって。

これがまた・・・旨味凝縮され濃厚で、生ハムやパンにつけて・・・うまぁっ!!😲

左下が鮮やか濃厚なサルモレホ 美味しいぃ~✨


サングリアとお通しのチーズタパス盛り合わせシーフードサラダサルモレホ、想像以上にでかい牛肉の爆弾ハンバーグ、お腹空いてないのについ頼み過ぎたーーー💦
しかも混んでてなかなか料理が来なくて、ゆっくり食べてるから満腹感倍増。。。

で、結局食べきれずに残ったタパスをおみや(持ち帰り)にしてもらった(-_-;)

バルの広場の美しい小石模様


スペイン時間で夕飯を終える頃には、満天の星。

坂道だらけのトレドとアルバイシンのおかげで若干筋肉痛の重い足をひきずり、モロッコ坂でまだ開いている店を覗きながら、傾斜角を緩くするため右に左に折り返して急坂をモタモタ上がってく。途中、平坦な広場でひと休み。小石で描かれた綺麗な唐草模様見っけ~。


夜更けにホテル前にたどり着けば、中の電気もすっかり消えて、アンドレアと奥さんも帰った後みたい。
(トレドもそうだったけど、小さな規模のホテルは夜間スタッフ不在なの

しーんと静まったドアをそっと鍵で開け、忍び足で部屋に戻る。なんか、みんな寝静まった実家に夜遊びから帰ってきたみたいな、ちょっとワクワクする背徳感😆

明日も元気で歩き回るため、旅では毎度の
スペシャルドリンクを調合し、2人してガブガブ飲み干す。

う~~げふっ。 もうこれ以上入らないよ・・・。
おやすみなさぁ~~い✨

旅の間のMy Specialサプリ
毎日パワフルに動き回りたい旅の間は、いつもよりサプリを強化しています。ふだん使ってて効果を実感しているものを揃えていくと安心だよ✨

①私の旅に欠かせない、アバンド。夜間の成長ホルモン(別名ヒーリングホルモン)の放出や脂肪燃焼を促すL-アルギニン、筋肉痛を抑えて筋回復を助けるL-グルタミン(胃壁保護や免疫UP効果も)、クエン酸、筋肉と骨の維持強化にカルシウムHMB。オレンジ風味なのでクエン酸の酸っぱさもカバーされてゴクゴク飲める。寝る前に飲むのに、80kcalもあるのが玉に瑕。そしてできたら人工甘味料を排除して欲しい。でも翌朝確実に元気になるし、肌・髪・まつ毛なども調子よくなるんだな~これが!
知り合いの筋トレマニアの先生が開発に関わっている製品なだけあり、体力回復や維持だけでなく、トレーニングと合わせれば筋肉も育つ。

②体内の酸化を還元し疲労を回復する、あたしと相性抜群のクエン酸。普段は運動後に、炭酸水にリンゴ酢と蜂蜜を一緒に溶かしてクエン酸の喉焼けを軽減して使っている。連日ガンガン歩く旅では、粉をパックに入れて持って行き、上記アバンドに追加してクエン酸マシマシに。

③旅の間はお酒や糖質が多く、食材の偏りもあるためB群を摂取。最近はHigh dose/Slow Relieseのものを愛用していて、夜1回で済ませてます。同じく糖質過多や外食続きで生じやすいニキビ対策にイソトレチノイン、これは毛穴の開きや皮脂量を参考にしつつ屯用。旅の写真はキレイに残したいし💦

④日光が強く浴びる時間も長いので、いつも夜1(私はこれでも効くので)のトランサミン・ビタミンCを朝晩2回に増量。さらに強化するなら松倉のネオサンシェード(レッドオレンジ抽出物やローズマリーエキス)もプラス。太陽をたっぷり浴びて育つ柑橘類は、紫外線に対抗できる成分を多く含んでいるからね。
そして目の負担を軽減するロート5(ルテイン・ゼアキサンチン)は毎日。おかげで景色もクリアに見えます(笑)

亜鉛カリウムはいつも通り毎日摂取!!

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