Tue, 12 Aug 2025 -
1 アメリカ西部の地理とタイムゾーン
2 真夏のザイオン国立公園
2.1 車で行けちゃうZion Lodge
2.2 酷暑のスカウト・ルックアウト
2.3 ビア・ガーデンで最高の一杯
3 園内ロッジで味わうザイオンの夜
3.1 山小屋という贅沢
3.2 Red Rock Grillのディナー
7時間ほどしっかり寝て、クッキーとおかきと崩れたキットカットを頬張り、全身に日焼け止めを塗り込む。9時少し前には、山登りスタイルでVenetianをチェックアウト。
まだ僕が運転するからね!とハンドルを譲ろうとしないトミー。今日のトコロは見学でガマンしよう😔
さっそく北東に伸びるインターステイト15号線へ。

途中スタバに寄ると、日本と違って、ベーコンエッグマフィンなんぞがある。抹茶ストロベリーフラペチーノと美味しいマフィンで、大満足の朝食♡ 日本のスタバももっと頑張ってほしいよなぁ。
アメリカ西部の地理とタイムゾーン
西部の旅で何が大変かって、タイムゾーンよね~。米国本土には東部・中部・山岳部・太平洋の4つのタイムゾーンがあって、それぞれ1時間の時差があるの。 本土以外にアラスカ時間とハワイ時間もあって、全部で6つ!
ラスベガスのあるネバダ州から、ユタ州の国立公園に行くとなると、到着した国立公園では時計の針が1時間進んでいるわけね。ビジターセンターやレストランの営業時間、観光ツアーを予約した場合はその集合と開始時間、チェックイン・チェックアウトの時間などなど・・・気を付けないといけないのです。

ただし、サマータイム(米国ではDST、Day Saving Timeと呼ぶ)を導入していないのがハワイ州とアリゾナ州。しかもアリゾナ州でもナバホ・ネイション(先住民族の準自治領)だけは、近隣州と同じくDSTを採用しているという。
今回はユタ州に行くだけだからまだ話は簡単だけど、アリゾナ州のグランド・キャニオンやセドナはDST期間だけラスベガスとの時差がなくなったりするし、同じアリゾナ州でもナバホ・ネイション内のモニュメント・バレーは1時間早かったりするんだよね。

さてさてザイオンに向かうこの道、3時間もドライブなんてしんどいかな~って思ってたのが、実はものすごく楽しくって飽きないの!
プチ・モニュメント・バレー? プチ・グランド・キャニオン? って思わずにいられないほど、変化に富んだ赤い大地が360度次々と現れる!!

五大湖周辺の中西部に住んでいたDarlingからはさんざん、「アメリカの道は長くて変化ないから退屈(だからオートクルーズ必須だし、眠くなる)」って聞かされてきたから、予想外の景色の連続にあたしもトミーも嬉しい悲鳴😆
このドライブ、サイコー!!

地図を見ると一目瞭然、ロッキー山脈より太平洋側にある西部は、空から見ても起伏に富んだ赤い大地の凹凸で埋め尽くされている。
プレート・テクトニクスと呼ばれる大陸プレート同士の活発な動きによって形成されたアメリカ西部は、峡谷や高原などのダイナミックな地形が多く、それぞれの断層には異なる時代の地球の歴史が刻まれているんだって。

西部のコロラド川流域にあたる、巨大なコロラド高原には国立公園が多数集まっていて、まとめてグランド・サークルと呼ばれている。
コロラド高原はグランド・ステアケース Grand Staircaseという一続きの大きな地層をもち、その一番古い層(約20億年前)が露出しているのが有名なグランド・キャニオン、真ん中あたりの地層が現れているのが今向かっているザイオン・キャニオン、一番新しい層が見えているのがザイオンの次に訪れるブライス・キャニオンなのだそう。

9時ごろラスベガスを出てスタバに寄った以外は快調に飛ばし、出発から3時間で13時ちょい前(時差で+1hrになる)ザイオン国立公園 Zion National Park の南ゲートに到着!
真夏のザイオン国立公園
日本人には馴染みが少ないけれど、国立公園の中でも特に人気が高いというザイオン。混んでるって聞いてたんだけど・・・あれっ? なんか全然人いなくない?

並ぶことなく、スムーズに入場。クルマ一台につき$35お支払い。
国立公園は、大体🚙一台35ドルが多いみたい。ちなみに支払い済みのチケットを持っていれば、その国立公園について1週間有効。(違う国立公園では、改めて料金がかかります)
クルマで行けちゃうZion Lodge
ところがビジターセンターの駐車場はみっちり満車。
立ち寄って情報を集めたかったんだけど、ゲートでパンフはもらっていたので、そのままおとなしく来た道に戻らざるを得なかった。おトイレももうちょっとガマン。。。
ザイオンの南側にある拠点の町・スプリングデールのPか、このビジターセンターのPに車を停めて、シャトルバスを使って観光するのが通例だけど・・・
むふふ♥
ザイオン・ロッジの宿泊客だけは、車のままロッジの駐車場まで行くことが許可されてるのだー!!😆

ロッジの駐車場まで、ザイオン・キャニオン・シーニック・ドライブを通るだけでもう絶景の連続!


この道、本当に唸るほど見事な景色!
駐車場がめっちゃ混むって聞いたから(9時にはPがいっぱいに…と、まぁその通りか)、最初の計画ではラスベガス着後すぐにドライブして夜遅くロッジに向かうつもりだったんだけれど、やっぱり景色の見える昼間に着いた方が絶対いい!
🚙Zion Canyon Scenic Drive
オンシーズンはシャトル以外の車が通れないシーニック・ドライブですが、オフシーズンはシャトル自体が休止され、代わりに自家用車で通行できるんだそう。雪化粧したザイオンもまた見どころいっぱいありそうだよね~✨
東ゲートからの道と合流する部分、キャニオン・ジャンクションにシーニック・ドライブへの自動ゲートがあり、ロッジ宿泊者は予約後に教えてもらうCODEを入力すると、車ごと通れます。ただし有効になるのはチェックイン時間近くになってからのようで、あたしたちは午前中に着いたため、前日の宿泊者用コード?をゲートに付いているインターホンで教えてもらい入りました。
酷暑のスカウト・ルックアウト
もう山歩き準備は万端! おトイレだけロッジで済ませたら、必要なものだけ背負い残りは駐車場において早速シャトルへ! 園内は頻繁にシャトルが循環してるけど、早く行きたくてちょうど来たやつに走って飛び乗る。
「Zion Lodge」お隣の「The Grotto」で下車。ここはいくつかの人気トレイルの出発点になっているのだ😆

今日目指すはウェスト・リム・トレイルを経由して行く、スカウト・ルックアウト。往復6キロちょっと、2時間半見込み。
トレイル・ヘッドに座っているレンジャーさんてば、「本当に行くの?」と呆れ半分の表情。
14時現在42℃、湿度10%、ほぼ無風。
いやでも、みんなそれ目的で来るんでしょ?
同じく今からウェスト・リムを歩こうという人たちがちらほらいて、やらいでか!と酷暑のトレイルに突入。

そしてなんと、この旅に帽子を忘れて来たワンちゃん・・・。
↑髪型がトイプー🐶に似てるのでこう呼んでいる
死ぬ気か???
と思ったら、100mほど歩く間に日傘差し始めた(笑) よかったねぇ、持って行くか迷ってた日傘をとりあえずザックに入れといて。
体が太陽に焼かれて暑く、あたしも蒸れ蒸れの帽子を外し日傘差してみる。頭風通って涼しい~! 日傘かなり優秀~!
案外コレ正解!?

あ~あんなとこに人歩いてるーーー!!
と思いきや、自分たちもこれからそこに行くのか、とはたと気付いて衝撃😨
暑くて半裸になってる人もいるし、上る人だけでなく下る人だって、ハァハァ言いつつうつろな目で歩いてる。なんか、汗かかないのよ。かいても暑過ぎてすぐに蒸発しちゃうみたいで。気化熱で体温下がる筈が、まったく下がっている気配ナシ。
時々、風の通り道になっている日陰があったりして、そこだけが天国。ただし傘は畳む、飛ばされて一緒に落ちかねないから。

さっき見た岩肌の隙間に辿り着き、今来た方向を振り返ると絶景かな。。。
”The Great White Throne”
”Twin Brothers”
”Hidden Canyon” ……
’聖域 Zion’ の奇跡の造形には、それぞれ呼び名が付いている。
赤く日に焼けたナバホ・サンドストーン(砂岩)がヴァージン川に削り取られてできた、長さ15マイル(24km)、深さ0.5マイル(800m)にわたる、見事な彫刻たち。

地層の割れ目を歩きながら、ところどころ日陰で体力回復がてらの写真タイムね。
人の数より多いリスちゃんたち。シマリスっぽいのと、タイワンリスっぽいのがちょくちょく飛び出して来る。
わざわざ目の前に出て来るのは、餌のおねだりかな?(でも餌付けは禁止)
そうして45分ほど歩いたところで、さらに山奥へと続いてゆくウェスト・リム・トレイルとの分かれ道に。

このあと地獄のつづら折り。
熱が身体にこもる一方になり、ついに耐え切れずアームカバーもOFF。日焼けも嫌だけど、倒れるのはもっとイヤ。外してみて、どんなに遮熱で涼感素材だろうと、身体を覆うものって熱の放散を妨げてるんだ…としみじみ実感。
真上から容赦なく注ぐ太陽熱を小さな日傘で辛うじて遮りながら、灼熱の急坂を折り返すたび、わずかな岩の影に身を隠して苦しくなった息を整える。
大きく遅れ、先を行くワンちゃんの姿も見えなくなった。
諦める、という選択肢がはじめて頭をよぎる・・・
考えてみればここも1500mほどの標高、高地トレーニングレベル。しんどさはそれもあるのか。。。
WiFiないし電話もLINEも繋がらないし、トミーににココで待ってるね~と伝える手段さえない。具合悪くなっても、すぐに下まで戻れるわけじゃない。続けるかどうかは、自分で判断しないと。
しばし休んで心を決める。
せっかく来たんだから、1ターンずつでも前に進んでいこう。
そして・・・

もともとサッカーやランニングで鍛えてるワンちゃん(嬉々としてすごい勢いで登って行った…)には敵わないや💦 最近一緒に山登りするようになったんだけど、今日はだいぶ頂上で待たせちゃったね~。フゥ~~~✨

でも 達成感すご!!

ご褒美は見事な景観。色も輝くほどに鮮やか!
山登りって不思議よね。一歩一歩進んで行けば、いつか必ず目的地に着くんだもん。

その先には、許可証をもらった猛者たちが挑むエンジェルス・ランディング。鎖場を伝いながら、さらに1㎞も進んでゆく。そのうちこういうのも出来るようになりたいなぁ😍✨

タイワンリスみたいな大きくて明るい単色の子は、Rock Squirrel? 小さくてきゃわゆいシマリスと違って、近くで見ると顔がシワシワして目もキツくて、おじいちゃんみたいなの。
おやつ食べていたら、近くをうろちょろしてる。
実家まわりはリスが年中遊びに来てるから、あたしは馴染みがあって可愛いな~って思うけど、トミーは米国時代に家をリスにかじられて大変な思いをしたそうで、
この馬鹿リス!
出来ることなら撃ち殺してやりたい
とか物騒なコト言ってる😔げっ歯類に噛まれると感染症等キケンなので気を付けてね!
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