2番目に伺ったのはMARIA LOVELACE。 お洒落スポット代官山のこちらには、ラトリエマリアージュ、ジョセリンブランシェなど、レースの美しいクラシックとモダンが調和したドレスが豊富。上品な袖付きデザインとインポートものが気になって、予約を入れました。
Vera Wangから雨の中、だいぶ時間を過ぎて到着したにも関わらずとても素晴らしい対応して下さり、吹き抜けの天井や壮観なドレスもすべて、心に残るドレスショップのひとつです!
けれど残念なことに、コロナ禍でこの年末でのcloseが決まったもよう・・・母体であるドレスメーカーMATSUOが、引き続き取り扱いドレスの紹介を行っていくとのこと。
お世話になった時の様子とその時思ったことは、きちんと残しておきたいと思います。
15分以上遅れたのに嫌な顔ひとつせず、「雨の中大丈夫でしたか?」と心配顔でタオルを持ってきて下さるスタッフさん。とにかくカルテを急いで書き上げ、1階の清楚で上品なドレス、2階の個性的なインポートドレスと順に見てまわります。
あまりにいろいろ着たいものがあって随分迷ったけれど、袖付きドレス2点と、クラシカルでミニマムなマーメイド、もし時間があれば4着目に・・・と超ロングトレーンのマーメイドになんとか絞った!
L’ATELIER MARIAGE MVD342
レースが美しく品のよいクラシカルタイプを多く作っているラトリエマリアージュ。7分袖の総レースAラインドレスがこちら✨
意外といい感じに収まってる♡ レースの下に覗くハート型ビスチェも可愛いね!
ヨーロッパの小さな田舎町の教会なんかに似合いそう。
Aラインだと、裾が若干浮いてもシルエットは変わらないから、ボールガウンほどおかしくない。ふむふむ。
崩れかけた外はねミディアムヘアは、「ドレスのデザインが見えづらいので・・・」とスタッフさんにまとめられてしまいました(笑)
前からはまったく分からないけど、背中側は閉まらず、二人がかりで着付けてこんな風に。流石に痩せても入らなさそうだから、着るならオーダー購入か💦 レースのロングトレーンはOPで取り外し可能。
王道過ぎて、無難っちゃ無難。上品だし素敵だと思う!
でも無難・・・って、最もあたしらしく”ない”ような気がする。
JOCELYN BLANCHET JBD27-02
もう一つロングスリーブで気になっていたのがジョセリンブランシェ。日本人デザイナーがインポート風のつくりに仕立てているブランドなんだそう。
かたちはクラシックながら、モダンなレース柄と背中側の肌見せで今風にアレンジされたAライン!
これも素敵♡
だけど本当は肩がすっぽりレースに隠れるデザインが、入らなくてオフショルダーに。
そしてちょっと丈が足りず裾が浮いてる。。。
レース模様はフレッシュ過ぎて、若い花嫁さん向き?
一方「黄色がお似合いです~♡」と担当さんたちがなんか盛り上がってる✨
肌がイエベでオーラも黄色やオレンジだから、同系色の相乗効果でキレイに見えるんだよね。
ドレスの色は白から黄色に向かって順に、ホワイト→オフホワイト→アイボリー→クリーム。黄色みのある色の方がいいのかな?
閉まらないなりに背中もモデルイメージに近づけようと、レース布を足したり、てきぱきと技を駆使して頑張ってくれます! その奮闘ぶりには頭が下がる💦
ANNE BARGE LF245
Vera WangのDianaの他に、お色直しとして検討上位だったのが、Carolina HerreraのHunterやArielleというミニマムなマーメイドドレス。数年前のデザインなんだけど、なんかカチッとしたカッコよさと上質な雰囲気がとても好きなんです。(Carolina Herreraはのちにトリートドレッシングにて試着)
マリアラブレースでも似た雰囲気のドレスを見つけ、それが3つ目に着たアン・バージ!
厚手の無地サテンで、潔くミニマムなマーメイド。
う~ん・・・思ってたのと違うな~~~💦 そしてまたもや丈が足りない!
いっそ、目立つ黒シューズを合わせてみるか・・・(黒小物はトレンドのひとつ)あれっ、なんか大正ロマン風?
Carolina Herreraっぽい!とワクワクしていただけに、残念。。。
その様子を察した担当スタッフさん、「どうせだからこのまま4着目行っちゃいましょう!!」と。時間は迫っているけど、大急ぎで予備候補だった最後のドレスを着付けてくれました。
VICTRIA PRINCEZKA HLD56-02
4着目はヴィクトリアプリンセスカ。プリンセスの名前通りゴージャスなお姫様系ドレスが多いよう。この超ロングトレーンの総レースマーメイドが、思っていた以上によかった!!
ジョセリンと同じく、黄色味のはっきりしているベース生地に、オフホワイト?のレースが重ねられたドレス。
色味が本当によく肌とマッチしてる!
例のごとく当て布してるんだけど、フィットした時のシルエットに近付くよう、生地をスタッフさんが手で押さえた状態で写真を撮ってくれました。おかげであちこちしわは残るものの、雰囲気がつかみやすい。
マーメイドは若干裾が上がってても、後ろのトレーンが長いから短い感が出にくいね。
膝近くまでタイトなVera WangのGemmaと較べて、かなり上からトレーンが広がるので、歩くのもそんなに苦じゃない。長いトレーンの扱いはちょっと大変そうだけど。
ジョセリンのようなポイント配置のレース模様は小柄な人の方が似合うけど、この手の全面にわたる大胆なレースはたぶん、大柄な人でないと着こなしづらいはず。それもなんかしっくり。
腕はこうして潔く出しちゃった方がむしろスッキリ! 今後はノースリーブかベアショルダーで行くかな。
透ける生地にレースやビーズ刺繍を配したものは、”イリュージョンレース” って呼ばれてて、体を美しく見せ繊細な雰囲気を醸してくれるんだよね。できればイリュージョンレース着てみたいし・・・そんなところでも点数がぐんと上がるドレスです!
4着目を着させてくれた担当スタッフさん、グッジョブ✨
この日着た4着はセル(購入)で45万~57万。なんだか感覚が麻痺してくるね!
あたしの場合は体格的にレンタルは無理で、セル(納品まで4カ月以上)しか選択肢がない💦 レンタルだとその6割ほど、部分お直しには+1~4万。
レンタル使用は各ドレス3回までと決めているそうで、だからへたりの少ない綺麗なドレスが揃っているのかな。
そのほか気になっていたドレス
系列の松尾で取り扱いのあるHARDY AMIESはほんのりモードを載せたクラシカルラインで、ツボにはまるドレスが多かった。ラトリエマリアージュのシンプルで大人っぽいサテンドレスも目を引いた!
マリアラブレースの印象
ドレスも素敵だし、とてもお洒落で開放感ある空間で、何よりスタッフさんたちの動きが素晴らしかったな。
立ちっぱで慣れないドレスの試着をし続ける花嫁さんもそりゃ大変だけど、立ったり座ったり、あちこち行ったり来たりしながら着付けて、いろんな高さ・距離・角度から中腰・膝立てなんでもありでバシバシ写真を撮ってくれるスタッフさんの労力も、実は相当なものだと思います。
ついて下さった担当さんは、最初はちょっと堅い感じでこわそうかな?って思ったけれど、試着が進むにつれ、綺麗に着付けられた姿を見てとても嬉しそうに顔をほころばせていたり、諦めずに次々提案をして下さったり、とてもハートフルな表情を見せてくれて。美しい花嫁を送り出すための本物のプロフェッショナルなんだ・・・ととても心強く感じました。
ブライダルの仕事の根幹を成すものが垣間見えて、前のショップで抱えたもやもやが一気に晴れた気がしたな。
とても素敵なお仕事だと思います。本当にありがとう✨
充実の試着を終えて、気付けばまたもや予定をオーバー💦 小物類とか店内を写真に収める余裕はなかった。。。
3つめは式場提携店のひとつMIRROR MIRROR。お見積は後から郵送のかたちにお願いし、食事どころか水分補給も追いつかないまま、表参道に急ぎます!!
最終的に、マリアラブレースさんのドレスには決められませんでしたが、感動したことを伝えたくて御礼の手紙を書きました。
この記事を書くに当たり久しぶりにサイトを拝見し、閉店することを知って本当に残念・・・。あの時のスタッフさんたちが、場所は違っても、また多くの花嫁さんを支える力になってくれることを切に祈っています!